♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■宿駅(しゅくえき)/ 板倉邦雄

2017年09月05日 | Weblog
2017/8/1放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「宿駅(しゅくえき)」という題でお話ししましょう。 道の駅と言えば、現代では知らない人は居ません。ドライブインのことです。では宿駅とは何のことでしょうか。イスラエルの人々が40年の荒野の旅路で宿営した場所のことです。民数記の33章です。

 さて指導者モーセは宿駅を書き留めるように主なる神様から命令を受けました。そして神様の命令に従ってエジプトのラメセスから出発してから、モアブの平野に宿営するまでの宿駅を書き留めたのです。何と40年の旅路で宿営した宿駅は40ヶ所に及びました。喜びのバケツ一杯と悲しみのバケツ一杯ずつ、私たちの人生への旅には神様から与えられているとよく言われますね。モーセは宿駅を書きながら40年の旅路に伴ってくれた神様の恵みと試練による訓練を思い出したに違いありません。特にエジプト人の目の前を生き洋々と旅立った日、紅海での試みと奇跡の救出、すなわち紅海の中を渡った事件です。また民の飲む水がなかった宿駅もありました。食中毒で多くの人々が死んで行きました。姉のミリヤムと兄のアロンは荒野の旅路で亡くなりました。苦楽を共にした兄弟姉妹との地上での別れは悲しくまた寂しいものです。

 私事になりますが、今から45年前、妻と共に新しく教会を開く開拓伝道を始めました。25才の時です。まさに荒野の40年を過ぎたところです。様々な宿駅がありました。集会場を転々と移りました。今の場所は5番目の宿駅となります。「うるせえ!」と隣人に言われ移転し、スリッパの脱ぎ方が悪いと集会場を後にしました。開拓伝道の苦楽を共にした教会の兄弟が8年目の34歳の若さで妻と二人の子どもを残して天国へ旅立ったのは無念でなりませんでした。ラジオの前の皆さんも、それぞれの人生の宿駅があることでしょう。どうかそれぞれの宿駅に神様の導きという札が立ちますように心から祈ってやみません。
  (PBA制作「世の光」2017.8.1放送でのお話より )

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