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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ヤコブの人生、子の祝福と礼拝 / 岩井基雄

2016年12月09日 | Weblog
2016/12/9放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
 月の第二週の金曜日は旧約聖書に登場するヤコブの人生について学んできましたが、今日は最後に新約聖書の視点からヤコブの人生を考えてみたいと思います。

 「人を押しのける」という意味を持つヤコブは様々な歩みの中で神様に取り扱われ、神の御使いと戦って、力の源が打たれ、足の不自由さを抱える人生となりました。しかし、砕かれ、へりくだったヤコブの姿にこそ彼の神による新しい名前「イスラエル」が表わす神の勝利の恵みがありました。どんなに欠けだらけの人をも神様は内側から造り変え、恵みの器としてくださるのです。

 新約聖書で「信仰の章」と呼ばれるヘブル人への手紙の中の11章の中では、ヤコブの人生が次のように記されています。
 「信仰によって、ヤコブは死ぬとき、ヨセフの子どもたちをひとりひとり祝福し、また自分の杖のかしらに寄りかかって礼拝しました。
   新約聖書 ヘブル人への手紙11章21節

 ヤコブの人生には信仰による歩みが数多くあるのですが、このヘブル人への手紙では彼の人生を、子どもたちを祝福したこと、主を礼拝したことに集約しています。とても意義深いことだと思うのです。神様の祝福を奪い取ることを願い続けたヤコブが、恵みの中で、今度は自分の子や孫をまた他の者を祝福する者へと変えられていったのです。そしてユダヤ人の代名詞ともされた「イスラエル」という名前は神の勝利を表すだけではなく、神の御手によって打ち砕かれたヤコブが自分の力に頼らず、杖に寄りかかって主を礼拝する者へと変えられたということを証ししているのです。ヘブル人の手紙11章の中には数多くの信仰者が登場するのですが、「信仰によって礼拝しました」と表現されているのは何とヤコブだけなのです。彼の人生の総括が他の人の祝福と神への礼拝に表わされるとは何と意義深くそして感謝なことでしょうか。私たちもまた多くの問題、様々な問題を通して神様に取り扱われていきます。そのすべてを通して私たちも他の人の祝福を祈る者、心から神を礼拝する者として変えられていくのです。神はあなたを取り扱ってくださいます。

  (PBA制作「世の光」2016.12.9放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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