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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■蟹は甲羅に似せて / 板倉邦雄

2016年12月28日 | Weblog
2016/12/28放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「蟹は甲羅に似せて」という題でお話ししましょう。

 日本のことわざに、「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」とあります。私たち人間はみな、身分相応、思慮相応のことをするものだと言うたとえです。

 さて、レビ部族のコラと言う人は、同じレビ族出身のモーセとアロンの兄弟だけが民衆の上に立って指導することに不満でした。そこで同じような不満をもっている仲間を集めてモーセとアロンに、「あなたがたは分を越えている。」と文句を言い、謀反を起こしたのです。そうしたコラの不満と文句に対して、モーセはきっぱりと、「レビ部族であるあなたがたこそ分を越えている。」と言い切りました。なぜ分を超えてしまったのか、その事が今日語られている主題です。

 モーセはレビ部族に対して、神様がいくつかの特権をお与えになったと言っています。モーセは首謀者コラに言いました。レビ部族の子たちに、「イスラエルの神様はあなたがたを会衆の内から分別し、主なる神様に近づかせました。そして神の幕屋の勤めをさせました。更に会衆の前に立って仕えさせられたからです。これらの特権は、あなたがたにとって小さいことであろうか。」(民数記16章8~11節参照)

 レビ部族の特権は三つありました。一つは、会衆の中から選ばれ分別して神に近づく者としてくださったことです。その二は、神の幕屋の勤めをさせていただきました。その三は神と会衆の間に立って神と人とに仕える者としてくださったことです。光栄ある職務なのにコラは不満でした。自分の仕事を評価できなかったのです。それがレビ部族のコラとその仲間たちでした。そのためコラはアロンと同じように大祭司の職務を要求したのでしょう。私たちは十分に与えられた持ち場や職務を評価できなくて不満があります。自分の家族や自分の学校に対してはどうでしょうか。また自分自身の存在を評価できているでしょうか。私はこんなところにいるべきものではない、もっと評価されて当然だ、という不満です。

 聖書のことばです。
 目は手にむかって、「おまえはいらない」とは言えず、また頭は足にむかって、「おまえはいらない」とも言えない。
     コリント人への第一の手紙12章21節 (口語訳聖書)

  (PBA制作「世の光」2016.12.28放送でのお話より )

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