2014/10/24放送
世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。先月は加賀藩、今の石川県で26年間を過ごした高山右近の祈りについて学びました。石川県七尾市の本行寺にある円山梅雪(まるやま・ばいせつ)の茶室・きく亭の床の間には高山右近が親友細川忠興(ただおき)に宛てた直筆の書状が掲げられているそうです。慶長18年の伴天連(ばてれん)大禁教令の翌年、海外追放令を受けてマニラへと旅立つ右近が長崎で親友忠興に宛てて書いた書状の草稿か写しでは無いかと考えられているそうです。その一部を現代訳にすると、
近々出航いたすことになりました。
帰らじと兼(かね)て思えば梓弓(あずさゆみ)
なき数にいる名をぞ留(とどむる
彼、楠木正行(まさつら)は戦場に向かい戦死して天下に名を上げました。これ、右近自身は今南海に赴き、命を天に任せて名を流すばかりです。
この、「帰らじと兼ねて思えば梓弓(あずさゆみ) なき数にいる名をぞとどむる」という句は楠木正成(まさしげ)の嫡男、楠木正行の辞世の句を引用したものでした。南北町の時代に名を残した楠木正行とは違って自分は南の海に向かうい、自分のいのちを天にすなわち神様に任せて名を流すばかりですと歌っているのです。この地上における名誉を捨てて南の海へと旅立つ右近の決意と共に、悲しみも伝わってきますね。しかしそこには天に身をゆだね、名を流すという思い以上に、名をぞ止むるという句に表されているように、名を天にとどめるという決意もあるのかもしれません。この「日本訣別の書」というその署名には「南坊」と記されています。この「南坊」とは右近の茶人としての名前で、南蛮の坊主を意味しているとも言われています。彼の心はまさに天に向かっていたのですね。
私たちにとってこの地上の成功というものは大切なものかもしれませんが、永遠には続きません。しかし天で神のもとにある命の書に記された名は永遠に消えることが無いのです。私たちもまた、自分の名を天にとどめることができるのです。イエス・キリストは語られます。
「だがしかし、悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」 新約聖書 ルカの福音書 10章20節
あなたも永遠へと向かう人生を歩みませんか?
(PBA制作「世の光」2014.10.24放送でのお話しより)
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。先月は加賀藩、今の石川県で26年間を過ごした高山右近の祈りについて学びました。石川県七尾市の本行寺にある円山梅雪(まるやま・ばいせつ)の茶室・きく亭の床の間には高山右近が親友細川忠興(ただおき)に宛てた直筆の書状が掲げられているそうです。慶長18年の伴天連(ばてれん)大禁教令の翌年、海外追放令を受けてマニラへと旅立つ右近が長崎で親友忠興に宛てて書いた書状の草稿か写しでは無いかと考えられているそうです。その一部を現代訳にすると、
近々出航いたすことになりました。
帰らじと兼(かね)て思えば梓弓(あずさゆみ)
なき数にいる名をぞ留(とどむる
彼、楠木正行(まさつら)は戦場に向かい戦死して天下に名を上げました。これ、右近自身は今南海に赴き、命を天に任せて名を流すばかりです。
この、「帰らじと兼ねて思えば梓弓(あずさゆみ) なき数にいる名をぞとどむる」という句は楠木正成(まさしげ)の嫡男、楠木正行の辞世の句を引用したものでした。南北町の時代に名を残した楠木正行とは違って自分は南の海に向かうい、自分のいのちを天にすなわち神様に任せて名を流すばかりですと歌っているのです。この地上における名誉を捨てて南の海へと旅立つ右近の決意と共に、悲しみも伝わってきますね。しかしそこには天に身をゆだね、名を流すという思い以上に、名をぞ止むるという句に表されているように、名を天にとどめるという決意もあるのかもしれません。この「日本訣別の書」というその署名には「南坊」と記されています。この「南坊」とは右近の茶人としての名前で、南蛮の坊主を意味しているとも言われています。彼の心はまさに天に向かっていたのですね。
私たちにとってこの地上の成功というものは大切なものかもしれませんが、永遠には続きません。しかし天で神のもとにある命の書に記された名は永遠に消えることが無いのです。私たちもまた、自分の名を天にとどめることができるのです。イエス・キリストは語られます。
「だがしかし、悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」 新約聖書 ルカの福音書 10章20節
あなたも永遠へと向かう人生を歩みませんか?
(PBA制作「世の光」2014.10.24放送でのお話しより)
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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