♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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PBA『世の光』を文字で 

■逃亡先で / 板倉邦雄

2014年10月29日 | Weblog
2014/10/29放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「逃亡先で」という題でお話ししましょう。

 モーセはエジプト人殺害の罪でエジプトの王様に追われてアラビア半島の北西部ミデヤンの地まで逃亡したのです。

 さて、ミデヤンの地に逃亡したモーセは疲れて井戸の傍らに休んでいました。するとそこにミデヤンの祭司リウエルの娘7人が水を汲みにやってきました。父親の羊の群れに飲ませるためです。ところが後から来た羊飼いたちが娘たちを追い払いにかかるではありませんか。それを見たモーセは彼女たちに手を貸し、群に水を飲ませました。娘7人は父親レウエルのもとに帰りました。父は「今日はどうしてこんなに早く帰ってきたのかね」と言いました。「1人の親切なエジプト人が私たちをたちの悪い羊飼いたちの手から助けてくれたんです。その上、水をたくさん汲んで羊の群れに飲ませてくれたのです。」「その親切な方はどこにおられるのか。呼んで来て食事を差し上げなさい。」 こうしてモーセは逃亡先での親切がきっかけになってミデヤンの祭司の家に世話になることになります。そしてモーセは祭司リウエルの娘チッポラと結婚するのです。やがて長男が生まれました。名前はゲルショム。意味は「外国での寄留者」です。(出エジプト記2章参照)

 モーセは逃亡先で40年間羊飼いをしながらシナイ半島を巡ることになります。エジプトの王子としての40年、何を言っても、何をやっても許される40年でした。そのため、同胞を助けるという大儀名分と言いましてもエジプト人を殺害して逃亡しました。そして名も無き一人の羊飼いとしての40年を過ごします。神様への悔い改めと信仰と祈り、それはまさに罪の反省と償いの40年だったのではないでしょうか。そしてそれはイスラエル人の荒野の40年の準備だったのです。

 聖書のことばです。

  「信仰によって、モーセは、成人したとき、パロの娘の子と言われることを拒み、罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待されることを選び、キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富と考えた。
      ヘブル人の手紙11章24節から26節 (口語訳聖書)

 (PBA制作「世の光」2014.10.29放送でのお話より )

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