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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■聖人のひとり パウロ三木の信仰 / 岩井基雄

2014年08月22日 | Weblog
2014/8/22放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。今月は長崎の二十六聖人の一人であるパウロ三木の信仰について学んでみましょう。

 摂津に生まれたパウロ三木の父・三木半太夫は永禄11年、1568年に上洛を果たした織田信長に取立てられた戦国武将でした。この半太夫がキリスト教に惹かれて洗礼を受けると、幼いパウロ三木も共に洗礼を受け、洗礼名パウロからパウロ三木と呼ばれるようになりました。安土に最初のセミナリヨ・神学校ができると、パウロ三木は第1期生として入学をし、イエズス会の宣教師たちによって教育を受け、またイエズス会に入会し、優れたイルマン・日本人宣教師として活躍していくのです。しかし20数年後の1596年10月のサン・フェリペ号事件をきっかけに豊臣秀吉は同年12月8日に再びキリスト教禁教令を公布し、キリシタンへの弾圧が始まります。秀吉の命により、大阪と京都で外国人宣教師たち6名、日本人修道士と信者18名の合計24名が捕縛されました。一行は大阪を立ち、京都では左の耳たぶを切り落とされ、極寒の中、歩いて長崎へ向かったのです。途中で二名も捕縛され、二十六名の殉教の列となりました。驚くべきことに、この殉教者の中には一人も脱落者がいませんでした。パウロ三木は道中機会あるごとに縛られたまま神の愛、神の道を説き続けたです。その説教を聞いたある僧侶は、あの忍耐強さ、喜びに満ちた表情を見ると、これではまるで太閤様が国中にイエスの教えの正しさを宣伝してるのと同様ではないか、太閤様は全く愚かである、とつぶやいたと言われています。

 パウロ三木は死を恐れることをせず、大胆にイエス・キリストの愛と福音を宣べ伝えました。神の愛は死をも恐れることのない勇気と力を与えるのですね。

 聖書のことば

 「私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。
しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。
 新約聖書 ローマ人への手紙8章35節、37節

 (PBA制作「世の光」2014.8.22放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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