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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■神の裁きと慰め / 福井 誠

2014年08月21日 | Weblog
2014/8/21放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「神の裁きと慰め」です。それでは黙示録9章6節から読んでみましょう。

 「その期間には、人々は死を求めるが、どうしても見いだせず、死を願うが、死が彼らから逃げて行くのである。

 8章からはラッパの幻。ラッパが吹かれるたびに次々と恐ろしい災いが起こっていますねえ。

 9章に入り、5番目のラッパが吹き鳴らされると、一つの星が天から落ちて来た、とあります。それは無機質な物体ではなく生き物で、底知れぬ穴を開く鍵を手にしていました。不気味ですねえ。底知れぬ穴が開き、そこからは作物ではない人間を食い荒らすいなごが出て来るのです。このいなご、人間を殺さず、刺して苦痛を与え続けるのですね。人は死にたいと思っていても死が逃げて行く。恐ろしいです。ヨハネは、そのいなごが出陣の用意の整った馬に似ていた、頭に金の冠のようなものをつけ顔は人間の顔のようであった、と言います。実にけったいな生き物です。黙示録が分からなくなるところですね。

 しかし大事なのは、最初に黙示録を手にした1世紀のクリスチャンたちがこれをどう読んだか、です。私たちではありません。彼らには少なくとも旧約聖書の知識がありました。そしてしばしば旧約聖書はこういう非常に不気味なイメージで侵略者や征服者を語っています。となるとこれは文字どおり不気味な怪物が現れるのではなくて、歴史上に繰り返される侵略や戦争のイメージを語っていることが分りますねえ。

 また注意すべきことは、この時代クリスチャンは迫害の最中にあり苦しめられていたことです。そのクリスチャンたちを苦しめている者たちが逆に苦しめられているというメッセージがあることです。つまりヨハネは、ローマ帝国の迫害下で命を削られ苦しんでいたクリスチャンたちに、あなたがたの苦しみの叫び、苦しみの祈りは忘れられていない、もう少しで解放がやってくる、あなたがたを苦しめている者たちが苦しめられる時が来る、と励ましているのです。

 黙示録は単に恐ろしい未来のさばきを伝えているのではなく、苦しめられている者に報われる神の正しさを語っています。正しいことをなさる神を心から信じて歩みたいものですね。

(PBA制作「世の光」2014.8.21放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

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