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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■日常の場所に / 関根弘興

2014年08月18日 | Weblog
2014/8/18放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしですか? 関根弘興です。

 イエス・キリストは十字架につけられ葬られたあと、三日めによみがえられた。これは聖書が記していることです。そしてイエス様は弟子たちに、エルサレムでご自身を現され、そして弟子たちがガリラヤに戻ったあと再び弟子たちの前に姿を現されたんです。

 ではどうしてイエス様はわざわざエルサレムから遠く離れたガリラヤでご自身を現そうとされたのでしょう。

 私はここに大切な意味があるように思うんですねえ。復活したイエス様は、まずエルサレムで弟子たちに姿を現してくださいました。それはちょうどユダヤ最大の祭り・過ぎ越し祭りの最中でした。エルサレムの町は特別な宗教的な雰囲気に包まれ、祭りの熱気に満たされ、エルサレム全体が聖なる場所そのもののように感じられたはずです。ですから弟子たちにすれば、このエルサレムの一週間は特別なもので、日常から離れた非日常の一週間と言っていいかもしれません。
 こんな経験ありませんかねえ。例えば、素晴らしい素晴らしい集まりに出て、何か賛美を歌ってると平安に満たされて感謝と喜びが溢れて来る。でも家に帰った途端、仕事に追われて食事の支度に迫られて現実の日常を見ると、つい口も出るしイライラもしてしまう。日常の生活に戻ると、あれー?、本当にイエス様はここにおられるんだろうか?、と思わず疑ってしまうというようなこと、そんな経験ありませんかねえ。

 今日の箇所では、イエス様はエルサレムという特別な場所ではなく、祭りの熱狂の時でもなく、弟子たちの最も慣れ親しんだガリラヤ湖で、それも彼らがごく普通の仕事している時にイエス様はご自身を現してくださった、ということなんですねえ。日常の生活の場でイエス様はご自身を現してくださったということです。これはとても大切なことだと思いませんか?。

 ある人は、イエス様を信じて生きるためには特別な経験や特別な厳かな場所が必要だと考えます。イエス様はありふれた日常の中にご自身を現してくださるお方なんです。イエス様は私たちの日常の毎日の中で、「さあ、一緒に歩もう。」 あなたを招き、声をかけてくださっているんです。

 あの弟子たちは彼らの日常であったガリラヤ湖で漁に出かけました。でも一晩中一匹も獲れなかったと聖書に書いてあるんですね( ヨハネ 21章3節 参照)。日常とはそういうものですよね。大漁の時もあれば一匹も獲れない時もある。でもその場所に、その岸辺にイエス様は立っておられたのです。イエス様はあなたの日常の真っ只中にいてくださることをぜひ知ってください。

 (PBA制作「世の光」2014.8.18放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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