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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■聖人のひとり パウロ三木、死の直前の説教 / 岩井基雄

2014年08月29日 | Weblog
2014/8/29放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。先週に引き続き、長崎の二十六聖人の一人、パウロ三木の信仰について学んでましょう。26人は1597年2月5日、--慶長元年12月19日ですが--、朝10時頃西坂の丘に到着し、約4,000人の群衆がかたずを飲んで見守る中、十字架に架けられました。この26人の美しい祈りと讃美が神に捧げられ、パウロ三木が十字架の上からこのように声を張り上げ、メッセージをしました。

 「みなさん、よくお聴きください。私はこれからこの西坂の地で死刑になり、命を絶ちます。私は人を殺した訳でもなく盗んだこともなく、詐欺を働いた訳でもありません。キリストの教えを説いたという廉(かど)で死刑の宣告をされたのです。しかし私はこの運命を嘆いてはいません。むしろキリストさまの教えの正しさの証し人として死への道を選んだことに大きな喜びを感じています。なぜならば、全知全能の神様の暖かい懐に間もなく憩うことになるからです。みなさん、この世は浮世です。どんなに富、権力を持ち、名誉に輝いたとしても、わずか数十年の人生です。魂は不滅ですから肉体が滅びても死後の生命は永遠です。キリスト様は『我は真理、道、命である』と宣言されています。この宇宙の創造主、神様の愛の十字架に我が身を委ねるとしたら、これ以上の幸いはありません。私はキリスト様を見習って私を死刑に定めた太閤様を怨んではいません。お奉行様にも反感を持ちませんし、警吏の方々もお役目ですから怨んではいません。間もなく私のいのちは絶たれます。死を前にしている私ですから真実を語ります。心と精神の真の喜びであるキリシタンをお学びください。信仰の喜び、これ以上のものはありません。」

 本当に力強いストレートなメッセージですよね。イエス・キリストの愛に生かされたパウロ三木たちは死をも恐れることをせず、最後まで福音と神の愛を、そして赦しを伝え続けたのです。

 聖書のことば

 「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。
  新約聖書 ヨハネ第一の手紙4章9節から10節

 (PBA制作「世の光」2014.8.29放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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