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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■王の毒味役とコック長 / 板倉邦雄

2014年02月19日 | Weblog
2014/2/19放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「王の毒見役とコック長」という題でお話ししましょう。創世記の40章に入ります。

 さて、エジプト王様の給仕役の長、主にぶどう酒の毒味役と料理役の長すなわちコック長とが王様の機嫌を損ねてしまいました。そして牢に入れられたのです。青年ヨセフが入っている王様の牢でした。この牢はかつて青年ヨセフが仕えていましたご主人、親衛隊の隊長ポテパルの家にありましたねえ。毒味役とコック長はしばらくの間その牢に閉じ込められていました。ご主人のポテパルはヨセフに彼らの世話をするように命じたのです。

 さて、ある夜のことです。二人は夢を見ました。翌朝ヨセフが行くと二人とも元気がなくうなだれています。「どうなさったのです? 何か心配事でも?」 「いやあ実は夕べ二人とも夢を見てねえ。その意味がさっぱり分からず困っていたんだ。」 「夢を解き明かすのは神様ですよ。で、どんな夢ですか? よろしければ私にお聞かせください。」

 ぶどう酒の毒見役が初めに口を切りました。「私の夢はこうです。ぶどうの木があって、見ると三本の枝があり、それにつぼみができ、花が咲き、実が生ったのです。私は片方に王様のワイングラスを持っていたので、その中にぶどう汁を絞り出し王様に捧げると、それを飲んでくださった、という夢です。」

 ヨセフは答えました。「その夢の意味はこうです。ぶどうの三本の枝は三日間ということです。三日したら王様はあなたを牢から出し、前と同じぶどう酒の毒味役に取り立ててくださいます。その時は私の憐れな身の上を王様にお話しください。私はもともとヘブル人ですが、売り飛ばされてここに来たのです。そして無実の罪で牢に入れられてしまったのです。」 ちなみにコック長に対しては王様殺害未遂容疑で死刑になると言う解き明かしでした。

 三日後、王様の誕生日、毒味役は前と同じ仕事に戻り、コック長は死刑になりました。ヨセフの言った通りです。ところが、毒味役は余りにうれしくてお世話になったヨセフにお願いされたことなどすっかり忘れ、王様に口添えするどころではありませんでした。

(PBA制作「世の光」2014.2.19放送でのお話より )

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