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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■恋なすび騒動 / 板倉邦雄

2013年07月03日 | Weblog
2013/7/3放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「恋なすび騒動」という題でお話ししましょう。恋なすは貴重な野草で、当時の不妊の女性にとっては価値があったようです。創世記30章の続きです。

 さてヤコブと姉嫁レアとの間に生まれた長男ルベン、麦の収穫期に野に出て野原で恋なすびを見つけました。それを母レアのもとへ持って帰ったのです。

 妹嫁のラケルは姉嫁のレアに言いました。「あなたの息子がとってきた恋なすびをどうか私にください。」 不妊症の女性には恋なすびの野草を煎じて飲めば効果があると言われていましたので、まだ夫をヤコブとの間に子どもが生まれなかったラケルにとっては、藁をもすがる気持ちでした。

 夫を独り占めにしている妹を許せない姉は妹に言いました。「あなたが私の夫を取り上げて独り占めにしているのは小さいことですか? その上あなたはまた私の息子の恋なすびを取上げようとするのですか?」

 「それではこうしましょう。あなたの息子の恋なすびと引き換えに今夜から夫ヤコブをあなたのテントに行かせます。それでいいでしょう?」

 夕方になって夫ヤコブが麦刈りの仕事から帰ってきました。姉嫁のレアはヤコブを出迎えて言いました。「私の息子の恋なすびと引き換えに私があなたを雇ったの。今晩私のテントに来てください。」

 それにしても寂しくも悲しい夫婦生活ですねえ。聖書はこう書き残します。
 「神様は姉レアの願いを聞かれたので、彼女は身ごもって五番めの子をヤコブに産んだ。」 名前はイッサカル。

 そしてまたレアは六番目の子どもを身ごもりヤコブに産みます。名前はゼブルンでした。夫が今度こそ一緒に住んでくれることを願ってつけた名前です。そして七番目に女の子ディナを産みました。

 まあそれにしても姉レアは父親に無理やり結婚させられ夫ヤコブからは疎まれ嫌われました。しかし、七人の子宝に恵まれ、子どもたちに囲まれての生活でした。それはある意味で、天の父なる神様に愛され祝福された人生ではなかったでしょうか。

(PBA制作「世の光」2013.7.3放送でのお話より )
 
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