goo blog サービス終了のお知らせ 

 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■憎しみからの解放 / 山中直義

2012年10月16日 | Weblog
2012/10/16放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。憎んでも憎み切れない相手に復讐する機会が訪れたとしたらあなたはどんな行動に出るでしょうか。

 旧約聖書創世記42章に登場するヨセフという人物はまさにそんな機会を得ていました。憎んでも憎み切れないはずの十人の兄たちが彼の前にひれ伏していたのです。

 この時から13年前、ヨセフの兄たちは不当な妬みからヨセフを奴隷としてエジプトに売り飛ばしました。その日から13年、ヨセフはエジプトの地で苦労に苦労を重ねます。ですが神様がヨセフと共にてくださったので、彼は不思議にも守られ、とうとうエジプトの総理大臣にまで上りつめたと言います。

 そのヨセフの目の前にあの十人の兄たちがひれ伏していました。この兄たちは絶望的な大飢饉の中で食料を求めてエジプトへやってきました。ですが兄たちはこの時、自分たちの目の前にいるこのエジプトの総理大臣がまさかあのヨセフであるとは夢にも思いませんでした。

 目の前にひれ伏している兄たちを見ながらこの時ヨセフは一体どうしたでしょうか。彼らに長年の苦しみを訴え憎しみをぶつけ彼らに復讐したでしょうか。

 いやそうではなかったと聖書は言います。むしろヨセフはこの兄たちが心から罪を悔い改め家族全員が和解と一致を得ることができるよう自分の正体を隠しながら兄たちには分からない形で彼らを懸命に導びこうとしたと聖書は言います。この時ヨセフはある夢を思い出していたと言います(創世記42章9節)。

 それはヨセフがまだ奴隷として売られる前に神様が与えてくださった特別な夢でした。その夢はいつか兄たちが心から罪を悔い改め家族全員が和解と一致を得ることができるそんな夢でした(創世記37章5-11節)。

 この時ヨセフは憎しみに怒られて復讐するのではなく、どんな時も憐れみ深く導き続けてくださった神様の夢、神様の願いを大切にしようとしたのでした。

 どんな時にも憐れみ深くどんなことがあっても最善を成し遂げてくださるその神様に目を向けるそのとき、私たちの憎しみも赦しへと、いや単なる赦しを超えた深い愛へと変えられていくと聖書は教えているのです。

(PBA制作「世の光」2012.10.16放送でのお話しより )

******

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする