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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■井戸の口の上にある石  / 山中直義

2011年10月25日 | Weblog
2011/10/25放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。他者を思い遣るということについて聖書に興味深いエピソードがあります。旧約聖書 創世記29章からのお話です。

 そこに一つの井戸がありました。その井戸は街から離れた野にあり、その井戸の口には貴重な水を守るために大きな石が置いてありました。ある時、そのように三つの羊の群れがやってきました。ですが不思議なことにその羊飼いたちは石をどかそうとしませんでした。実は彼ら、ラケルという少女の羊飼いと彼女の羊の群れを待っていたのでした。自分たちのことだけを考えるならさっさと石をどけて羊に水を与えてその場を立ち去れば良かったでしょう。ですが、そうしてしまうとラケルは大きな石を取りのけることができず羊たちは水を得ることができなくなります。自分よりも弱い者のことを思いやり、恵みを共に分かち合って生きようとする。そんな優しさ、愛に満ちた思いやりの大切さを彼らに学ばされます。

 自己犠牲さえ厭わない、そんな愛について新約聖書にこんなことばがあります。

 「愛は寛容であり、愛は親切です。・・・すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。・・・愛は決して絶えることがありません。」  ( 1コリント 13章 4節、7節、8節 )

 ここでの愛、思いやりに満ち、忍耐と自己犠牲を厭わないその愛は、神様の愛、イエス・キリストの愛をさしています。神様はわたしたち人間が豊かな恵みを受けられるように、信じられないような犠牲を払ってくださった、と聖書は言います。神様はご自身の大切な独り子をイエス・キリストを十字架につけて私たちの罪の身代わりとしてくださったと言うのです。そうして私たちが神様と共に歩むことができるようにしてくださった。その神様は今もそんな思い遣り、深い忍耐と愛を持って私たちを待っていてくださると聖書は言います。

 あなたが豊かな恵みを受け、深い喜びと平安を持って生きるために、神様は今もあなたを待っておられます。罪の重荷も、孤独と絶望の闇も取り除いてくださる神様とあなたも共に歩んでみませんか。

    (PBA制作「世の光」2011.10.25放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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