♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ 死んでも生きる

2010年08月10日 | Weblog
2010/8/10放送

 世の光の時間です。 お元気でお過ごしでしょうか。 関根弘興です。 今日も爽やかに一日を過ごしていきたいですね。 

 先日ある方の葬儀を行いました。 81歳の生涯を閉じられた女性の方でした。 この方は昨年秋、ガンを宣告され、そして自宅で療養しながら残された時間を家族と共に大切に過ごされていました。

 ちょうど天に召される一月ほど前のことです。 もうすぐ自分は天国に帰るのでみんなにお別れの挨拶をしておこうと考えたのですねえ。 そして電話で最後のお別れの挨拶を始めていったんです。 「もしもし○○さんですか? 私はもうこの地上の生活が残り短くなりまし。 今までお世話になりました。 天国に帰るので御礼の電話をしておこうと思い電話をしました。 どうぞ長生きしてくださいね。」 こんな電話だったんです。 電話を受けた方は突然の電話でびっくりです。 そして最後のひと月は毎日のように、以前から交流のあった人たちが家に訪れ、昔話に花を咲かせ、一人ひとりにお別れの挨拶をされていきました。 

 生前、この方は私にいつもこう話してくれました。 「関根先生、ほんとに神様を信じていて良かったです。 もし神様を信じていなかったら今ごろこんなに落ち着いていられないし、死んだあとどうなるだろうという恐怖でどうなっていたか分りませんからね。 でもクリスチャンはほんとに幸せですねえ。  死を乗り越えた希望があるんですから。」

 召されてすぐに私はお宅にお邪魔しました。 額に手を触れると、まだ温もりが残っていました。 安らかなお顔を拝見しながら、こんな死に方があるのか、と悲しみの中にも何か羨ましい思いを持ってしまうほどでした。 

 ある方が、ガンは恐い病気だけど優しい病気だ、と話しているのを聞いたことがありました。 なぜならみんなとお別れをする時間が与えられているからだ、とおっしゃっていたんですねえ。 でも死を乗り越える希望がなければどうしてそう思うことができるでしょう。 

 先日召されたこの方は葬儀のやり方など事前にすべてが準備してありました。 葬儀で歌う讃美歌も朗読する聖書箇所も自分の生い立ちもすべてがまとめられ整えられていました。 そのノートに記されていた聖書の箇所はイエス・キリストの約束のことばでした。 

 「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。
  ヨハネ の福音書 11章25節

 イエス・キリストを信じて与えられるいのちは死んでも生きるいのちなんですね。

 (PBA制作「世の光」2010.8.10放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



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