世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきねひろおき)です。今日も一日さわやかに過ごしていきたいものですね。
新約聖書の中にこんな出来事が記されています。イエス様がガリラヤ湖の嵐を静められ、向こう岸に渡った時のことでした。まだ世が明けていない暗い時でした。岸に着くと、そこには洞窟がたくさんありました。墓場として用いられていた場所だったんですね。当時のユダヤの社会では死んだ人に触れるということは汚(けが)れることでしたので墓場は汚れた場所でした。そんな場所に着いた訳です。イエス様たちが舟から下りるとすぐに墓場から一人の人が出迎えたと書かれています(マルコの福音書 5章2節)。
想像してみてください。辺りはまっくらです。向こうから何やら変な人がやって来たんですねえ。この人は着物もつけず、体は傷だらけです。そして訳の分らないことを叫んでいるんです。普通、墓場に住みたいって考える人はいませんよね。彼だって最初から墓場に住もうなんて思った訳ではなかったでしょう。この人の背景は何も書いてありませんが、いろんなことがあって家を失い、ここに辿りついたのでしょう。彼は自分の財産を失ってしまいました。時々友達が訪れるような気配がありましたけれど彼はその助けさえも拒否していました。彼は孤独な生活をこの墓場で送っていました。そして彼はいつも自分を責め、石で自分の体を傷つけていたんです。やりばのない不安や不満や後悔を大きな声で叫んでいたんですねえ。
そんな彼の住む場所にイエス様が来られたんです。聖書は彼の状態について、一つのことを付け加えています。それは、彼は汚れた霊に憑かれていたとしるされているんです。悪しき霊によって彼の人生は縛りあげられていたんですねえ。彼はそれによって本当の自分を見い出すことが出来ないでいました。自分が一体誰でどのような存在なのかも分らなくなる程混乱していたというんです。でもイエス様は力強い権威あることばによって、彼の混乱していた人生を回復してくださいました。そして自分が神様に愛されている存在だと分らせてあげたんです。
今日、人の心を混乱させ、がんじがらめに束縛する力は満ちていますよね。オカルト的なものは蔓延しています。しかしイエス様の権威あることばは、あなたが逃げない限り、あなたを混乱から解放する力があるんです。彼は解放された後、多くの人の前で、イエス様が自分にしてくださったことを正直に語れる者になっていきました。イエス様によって、混乱した人生が変えられた結果だったんですね。
( PBA制作「世の光」2006.10.03放送でのお話しより )
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