関西電力高浜原発3,4号機の再稼働を認めない仮処分を決定した樋口英明裁判長は、関西電力大飯原発3,4号機の差し止め判決も出しています。
大飯原発訴訟の判決の際は「国富の喪失」 という項目を儲け、原発の経済性にも言及しました。
昨日15日の東京新聞朝刊記事から抜粋します。
●仮処分決定の樋口裁判長 大飯差し止めも担当
関電側は原発稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張したが、
「多数の人の生存そのものにかかわる権利と、電気代の高い低いの問題を並べて論じること自体、法的には許されない」と批判した。
「原発の運転停止で多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではない」と指摘。
「豊かな国土と、そこに国民が根を下ろして生活していることが国富で、これを取り戻せなくなることが国富の喪失となる」としていた。
なんてまともな裁判官なんだ!
こういう裁判官が普通の裁判官といわれるようになってほしいよ。
さて、その樋口裁判長をどうにか引きずりおろしたいと、関西電力側は「慎重審理を求める」との意見書を2度に渡って出したり、裁判官の交代を求めたりして抵抗していたそうですわ。
3月末に樋口裁判長が別の裁判所に移動すると予想して、裁判を4月以降に持ち越そうと3月11日に新たな意見書を提出していたけど、樋口裁判長はこの申し立てを認めず、「機は熟した。結審します」と14日に結審。
関電側はその場で裁判官交代を申し立てたけど却下されたって。
樋口さん、この先嫌がらせなどがあると予想されるけど、私は支持します。