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橋下市長 「1票の格差をあみだか抽選で」!

2012-05-03 07:25:44 | 政治
橋下市長「1票の格差是正案あみだか抽選で」(読売新聞) - goo ニュース

昨日2日橋下大阪市長が「衆院小選挙区の“1票の格差”是正」について、「官僚に是正案を作らせ、あみだくじか抽選で決めたら良い」と発言したそうです。
橋下氏のこれまでの発言にはリーダー或いは指導者は「意思決定が出来なければ(いけない)」と繰り返し発言されていますからその趣旨は判ります。

橋下氏にして踏み込みが足りないのは次を語るために「観測気球を上げたのでないか?」と浜爺には思えるのです。

1票の格差是正と議員定数是正については民主党の樽床幹事長代行が「樽床試案」を野党に提示していますが各党の思惑が錯綜して合意が得られません。
話を「一票の格差是正」に絞ればすでに最高裁の違憲判決に対し2か月目?を迎えているのですよね。
さてそれを踏まえて是正案を考えれば:橋下案を実行するために「誰がどう提言し実行するか?」が欠けている(言及されていない)のです。
現在の国会の状況を考えれば「橋下提案を国会にしたとしても堂々巡りは必至です」

ここは浜爺の尊敬する碩学小室直樹先生の「憲法論」を頭の隅において考えれば:
最高裁判決でも「違憲状態」が認められ各政党もそれを認めているのですから「内閣府が非常事態宣言をして臨時執政官(まあ時の首相)を選び非常大権で衆院定数0増5減を決めてしまう」事です。
違憲状態をそのままにしてずるずる時を過ごすのと三権の長を臨時に決める事とどちらをとるかとの究極の選択です。
日本国憲法は「天皇」を巧みに政治の場から退け(それはそれで良い事ですが)国家の意思決定者を選ぶことを除いてしまいました。
昨年の東日本大震災と福島原発事故の際に菅政権は非常事態宣言を出すことなく凡策の連続と意思決定の遅れ(或いは回避)で2次3次被害を大きくした様に思えます。

どの様な形で日本国(日本国民の)の意思を誰が決めるか? 新しい枠組みが必要な時期に来ている事は間違いありません。
偶然ですが今日3日は憲法記念日で休日だったのですね。
橋下知事の見解がどの様に深化するか単にリップサービスで終わるか楽しみですね。
しっかり見守ってゆきます。


読売新聞:
大阪市の橋下徹市長は2日、衆院小選挙区の「1票の格差」是正に関し、「是正案を官僚に作らせ、あみだくじか抽選で決めたらいい。決められない国会議員はやめたほうがいい」と述べ、意見集約が遅れている与野党の対応を批判した。

 同市役所で記者団に語った。

 橋下氏は「次の選挙までに(選挙制度を)変えないといけない。政治の使命だ」とも指摘した。
(引用終わり)

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