八月に入っても相変わらず暑いですね。蒸し暑いのです。
昨日は散歩を取りやめてDVDで「インビクタス」を見ました。
「インビクタス」と判り難い題名の割りに中身はわかり易かったですよ。
先月「サッカーワールドカップ」の行われた南アフリカ共和国で初の黒人大統領ネルソン・マンデラ氏が選ばれた時の話です。
話はマンデラ大統領の人となりと人生哲学を縦糸に「スプリングボクス(愛称ボカ)」という南アのラグビーチームを横糸に進みます。
マンデラ大統領をモーガン・フリーマンがラグビーチームの主将をマット・デイモンが演じます。デイモンは良い役を貰ったと思いますよ。美味しい所総取りです。
マンデラ大統領が初の大統領府入りをすると前政権のスタッフが退去の為の荷作りでテンヤワンヤです。
そこで大統領は「黒人と働くのが嫌で出てゆく人は別だが、そうでない人は引き続き働いて貰いたい」と黒人と白人の融和を説きます。
大統領の警護室でも同様です。黒人の警護室長の下に(前政権で白人大統領の警護スタッフであった)白人のプロが配属されます。彼等は英国で対テロ訓練を積んでいますが同時に黒人に取っては「黒人の反動分子摘発の先鋒」でもあったからです。
しかしこの配属もマンデラ大統領の配慮による黒人と白人の融和策でした。しかし反目は簡単には解けません。
さて当時の南アでは「ラグビー」は白人のスポーツで黒人は快く思っていません。
ラクビー協会でも黒人大統領の誕生を機に「従来のユニフォームの色とチームの名前を変更する」事を一旦は決めました。
それを知った大統領は協会に乗り込み会員を説得します。
「今この国では1割の白人が国の要職と富を占めている。黒人は彼等の助けが要る。白人が大切に思うものを取り上げて融和が図れるか?」なんとか二度目の表決で「従来通り」と決まります。
ここでこの映画がいつ頃の話か素人に分かってきます。なんと「1995年ラグビーワールドカップ」がここ南アで行われ、それまで後1年と言う事つまり今は1994年なのです。
マンデラ大統領は「ボカチーム」の主将(マット・デイモン)を大統領府に呼び「ラグビーワールドカップ」での優勝を命じます。
初戦突破さえ怪しい諸問題を抱えているボカですが、それは南ア新政府と同じだと説得します。
チーム内の黒人差別、メンバーの新政権に対する反感、チームに対する黒人の覚めた目等などを猛練習と黒人地区へのラグビー指導などで克服して行きます。
ラグビーチームはマンデラ大統領が27年?だか囚われていた刑務所の跡地を訪問する場面が出ます。そこで大統領が強制労働に従事しながら勉強しある詩人の「(体は拘束されても)自らを支配するのは私自身だ」との思いを言葉にすればインビクタス(というラテン語に触れます。日本語で「不屈の」と訳される様ですが映画では「負けざる者」とされています)が心の拠り所である事を明かします。
さてラグビーールドカップは緒戦を突破しただけでなく優勝戦に進出しついにNZのオールブラックスと対決することになりました。
この過程で対立の続く黒人と白人が警戒と憎悪を緩めてゆく様子が分かります。
NZとは一進一退ついに延長戦20分でボカが「ドロップキック」を見事に決めNZの猛反撃を抑えノーサイドを迎えました。優勝です。
スタジアムは勿論国内のパブでも路上でも黒人と白人が肩をたたきハグハグして喜び合い
「one contry one rugby team(一つの国、一つのチーム」が実現した所で終わります。
爺なんかサッカーよりラグビーの方が好きな世代ですからラグビーシーンだけでも面白かったですよ。
蛇足:
巻末のクレヂットタイトルを見ていたらクリント・イーストウッドが監督なんですね。
脚本は? と思ったのですが「インビクタスの9000日」とありました。
ざっとマンデラ大統領の刑務所暮らしの日々ですね。「不屈の」9000日だったんですね。
題名の割には「面白い」ですよ。お勧めします。
昨日は散歩を取りやめてDVDで「インビクタス」を見ました。
「インビクタス」と判り難い題名の割りに中身はわかり易かったですよ。
先月「サッカーワールドカップ」の行われた南アフリカ共和国で初の黒人大統領ネルソン・マンデラ氏が選ばれた時の話です。
話はマンデラ大統領の人となりと人生哲学を縦糸に「スプリングボクス(愛称ボカ)」という南アのラグビーチームを横糸に進みます。
マンデラ大統領をモーガン・フリーマンがラグビーチームの主将をマット・デイモンが演じます。デイモンは良い役を貰ったと思いますよ。美味しい所総取りです。
マンデラ大統領が初の大統領府入りをすると前政権のスタッフが退去の為の荷作りでテンヤワンヤです。
そこで大統領は「黒人と働くのが嫌で出てゆく人は別だが、そうでない人は引き続き働いて貰いたい」と黒人と白人の融和を説きます。
大統領の警護室でも同様です。黒人の警護室長の下に(前政権で白人大統領の警護スタッフであった)白人のプロが配属されます。彼等は英国で対テロ訓練を積んでいますが同時に黒人に取っては「黒人の反動分子摘発の先鋒」でもあったからです。
しかしこの配属もマンデラ大統領の配慮による黒人と白人の融和策でした。しかし反目は簡単には解けません。
さて当時の南アでは「ラグビー」は白人のスポーツで黒人は快く思っていません。
ラクビー協会でも黒人大統領の誕生を機に「従来のユニフォームの色とチームの名前を変更する」事を一旦は決めました。
それを知った大統領は協会に乗り込み会員を説得します。
「今この国では1割の白人が国の要職と富を占めている。黒人は彼等の助けが要る。白人が大切に思うものを取り上げて融和が図れるか?」なんとか二度目の表決で「従来通り」と決まります。
ここでこの映画がいつ頃の話か素人に分かってきます。なんと「1995年ラグビーワールドカップ」がここ南アで行われ、それまで後1年と言う事つまり今は1994年なのです。
マンデラ大統領は「ボカチーム」の主将(マット・デイモン)を大統領府に呼び「ラグビーワールドカップ」での優勝を命じます。
初戦突破さえ怪しい諸問題を抱えているボカですが、それは南ア新政府と同じだと説得します。
チーム内の黒人差別、メンバーの新政権に対する反感、チームに対する黒人の覚めた目等などを猛練習と黒人地区へのラグビー指導などで克服して行きます。
ラグビーチームはマンデラ大統領が27年?だか囚われていた刑務所の跡地を訪問する場面が出ます。そこで大統領が強制労働に従事しながら勉強しある詩人の「(体は拘束されても)自らを支配するのは私自身だ」との思いを言葉にすればインビクタス(というラテン語に触れます。日本語で「不屈の」と訳される様ですが映画では「負けざる者」とされています)が心の拠り所である事を明かします。
さてラグビーールドカップは緒戦を突破しただけでなく優勝戦に進出しついにNZのオールブラックスと対決することになりました。
この過程で対立の続く黒人と白人が警戒と憎悪を緩めてゆく様子が分かります。
NZとは一進一退ついに延長戦20分でボカが「ドロップキック」を見事に決めNZの猛反撃を抑えノーサイドを迎えました。優勝です。
スタジアムは勿論国内のパブでも路上でも黒人と白人が肩をたたきハグハグして喜び合い
「one contry one rugby team(一つの国、一つのチーム」が実現した所で終わります。
爺なんかサッカーよりラグビーの方が好きな世代ですからラグビーシーンだけでも面白かったですよ。
蛇足:
巻末のクレヂットタイトルを見ていたらクリント・イーストウッドが監督なんですね。
脚本は? と思ったのですが「インビクタスの9000日」とありました。
ざっとマンデラ大統領の刑務所暮らしの日々ですね。「不屈の」9000日だったんですね。
題名の割には「面白い」ですよ。お勧めします。