王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

出生率 目標1.39

2006-05-15 13:53:54 | 少子化問題
出生率 2050年に1.39 政府目標 (産経新聞) - goo ニュース

産経新聞によれば川崎厚労相が14日千葉のタウンミーティングで政府の2050年に於ける出生率を1.39とし人口国は1億人とする(政府見解を)と述べた

2005,6年の出生率が1.29で来年は更に低下が見込まれている 人口が増加に転じるには出生率2.1以上でなければならない(夫婦2人で2.1人の子供が生まれると言う事)であるから1.39は現実的な目標値だそうな
  
でもそうかな 爺は考えた この数字はどこかで見た そうだ爺が少子化問題その5で書いた様に平成14年の「人口問題研究所」の日本の将来推計人口の数字の中位を追認しただけではないか

しかもその推計も2007年1億2千7百7拾4万人を最多に推計したが既に2005年末には減り始めている 予測より2年早い!
川崎厚労相(政府)の真意は何だろうか? 答えて曰く「このぐらい(一・三九)あれば年金などのシステムは回していける」と、将来の財源不足が指摘される社会保障制度への深刻な影響は避けられるとの見通しを示した

そう そうなのだよ 2004年の年金抜本的改革(とやら)の際、公明党の坂口厚労相が隠したのが出生率1.29 なのだ 100年安心の年金プランと説明するため出生率「07年に1・31で底を打ち、その後1・39まで回復する」と述べた事が下敷きになっている この時国家的統計を誤魔化し年金支払いの辻褄合わせをしたと批判を浴びた

05年の推計ではこれより2年人口減が早まっているのである 官僚にしてみれば川崎厚労相の発言により現行年金給付法をしばらく変えずに引き伸ばすことが出来る

爺が何度も述べているように「少子化問題」の核は徴税基盤、社会保障の基盤、国防の基盤である人口が激しく減ってゆくのに国策の全ては「人口が順調に増える」そして「今使った分は後の世代が負担する」という戦後60年の人口増の前提の上に立っている事である 添付写真(日本の人口分布図)の様に年齢別構成は60-64歳を最多に減ってゆく この年齢より上の方は税も社会福祉も今のままで良いが60歳以下はこの負担を担いきれない

本来国政レべルでの討議とはこの人口が減るとの冷厳な事実に「税金は毎年減る」「先の世代が使った借金は後の世代が受け継がない」この為に国民全体に最も被害の少ない政策を立案することなのである
もう少し具体的に言えば国地方合計1000兆円の借金の整理の道筋、当面毎年20兆円に上る国債償還費10兆円の新規国債をどう処理するかである
社会保障費が圧縮される為、少子化対策の費用が必要なら消費税率の値上げをほのめかすなど噴飯ものである 子供が大事と決めたならば農水産業、建設業、金融業その他にばら撒いている補助金を取りやめ子供に振り向ければ良いのである 必要なら防衛費を半減しても

官僚主導を超える大臣と国策を国民に提示できる日本国総理大臣を選びたいものである
写真は人口分布図
コメント (4)
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