元沖縄県知事太田昌秀氏批判 14

「こんな沖縄に誰がした」大田昌秀著

五 沖縄の自立と軍事基地―――沖縄の諸問題と解決の方向

安保条約と地位協定 111ページより

太田氏は、安保条約にも地位協定にも基地を沖縄に置くとはどこにも書いていないのに、日本全体の75%のアメリカ軍基地が沖縄に集中している理由を学者や軍事専門家に聞いても誰も答えることができなかったとか、小の虫、大の虫論で教授をやっつけたりしているが、それに意義があるのか疑問だ。
沖縄の問題を研究もしていない教授をやっつけてなんになるのだろう。太田氏は「沖縄の問題を自らの問題に引きつけて考えようとしないわけだ」というが、太田氏だって世界中の地域的な問題を自らの問題として考えてはいないだろう。

大田氏は「あなたの住んでいる・・・・・・・・お考えですか」と言って教授をやりこめているが、もし教授が以前から太田氏を知っていたら、太田氏はぐうも出ないほどの反撃を食らっていたかもしれない。なぜならこの会話のやりとりで太田氏自身のとんでもない矛盾を露呈させているのだ。

太田氏は、沖縄という「小の虫」が日本という「大の虫」の平和と安全を守るために犠牲になっていると述べている。ということは沖縄のアメリカ軍基地は日本の平和と安全を守っていると太田氏は認めているわけだ。
しかし、太田氏は「沖縄に基地があるから戦争が始まったら沖縄が真っ先に攻撃される」と主張している。最近もそういうことを発言したことが新聞に書かれていた。太田氏は「沖縄に基地があるから戦争が始まったら沖縄が真っ先に攻撃される」ことを理由に危険なアメリカ軍基地撤去を主張している。つまり、基地は安全を守るものではなく戦争を招くものだと太田氏は主張している。そうであれば、沖縄のアメリカ軍基地は本土の平和と安全を守るものではないということになる。

「小の虫」、「大の虫」論では沖縄のアメリカ軍基地は日本の安全と平和を守っていることを認め、他方で、沖縄にアメリカ軍基地があるから戦争に巻き込まれると180度逆のことを述べている。矛盾していることを発言する太田氏は二枚舌である。
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JAのずるがしこさ



JA全中が水田経営の大規模化を提言した。現在の10倍以上の水田を集約することが適当だとして大規模路線をJA全中が打ち出した。新聞はJAは「小規模農家への配慮から大規模化に傾斜することにな慎重だった」と述べているが、そうじゃない。JAは大規模化に反対して、農業の大規模化を潰してきたのだ。今回のTPP問題でも、JAの職員や農家を動員してTPP反対の県民大会を開いた。小泉首相時代に農業の株式化の特区を作ろうとしたが、JAが中心になって潰した過去がある。

一貫して大規模農業を潰してきたJAがなぜ今になって大規模化を提言してきたのか。それはTPPが避けることができないものであると判断したからだ。そして、TPPが実行されたときにも農業の実権を今のようにJAが握り続けたいからだ。
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