伊波宜野湾前市長を批判する


伊波氏は宜野湾市長時代から、普天間ヘリ部隊のグアム移転が明記された計画書があると主張し続けていた。2006年に「あなたの持っている資料は紙切れにすぎない」とメア氏に言われても、伊波氏は自分が手に入れた資料の信憑性を信じ続けた。
普天間基地の移転の方法として、色々なアイデアが出ただろう。伊波氏が入手したグアム移転もアイデアのひとつである。伊波氏が入手したグアム移転案はボツになり、辺野古移転が決まったというだけの話である。

しかし伊波氏は、アメリカ政府と日本政府が公式に辺野古移設案を発表したのに、日米政府の公式な発表を信じないで、自分が入手した資料のほうがアメリカ政府の本当の方針であると信じ込み、本当はアメリカ政府はグアム移転を計画していると思い込むのは異常だ。公式な発表を信じないで、どこからか入手したグアム移転案をつきつけて、「本当はグアム移転を計画しているのだろう」としつこくメア氏を追求するのは市長のやるべきことではない。伊波氏のねちねちした追求にメア氏が怒ったのは無理もない。

ヘリコプター基地をグアムに移すというのは、アメリカ軍がアジアに駐留している間はあり得ないことである。

ジェット戦闘機が訓練中に故障して、海に墜落したりした時にまっさきに救助に向かうのがヘリコプターである。訓練中に負傷した兵士を病院に運ぶのもヘリコプターである。ヘリコプターは平時のときでも不慮の事故に対応するためになくてはならない。ヘリコプターは抑止力ではなくて、抑止力を持つアメリカ軍をバックアップするのに絶対必要な存在である。救助活動になくてはならないヘリコプター基地をグアムに移すということはあり得ないことだ。

原子力空母が肩代わりできる嘉手納飛行の肩代わりはできてもよりもヘリコプター基地の肩代わりはできない。だから、沖縄本島から嘉手納飛行は撤去することができても、ヘリコプター基地のほうは撤去することはできない存在である。ヘリコプター基地よりも嘉手納飛行場のほうが先に撤去すると私は予想している。もし、普天間基地が辺野古に移設できなかった場合は、普天間基地はそのまま続行し、中国の危険性がなくなっときに嘉手納飛行場をテニアンがアメリカ本国に移動して、嘉手納飛行場をヘリコプター基地にするのではないだろうか。


伊波前宜野湾市長の二枚舌

伊波氏はメア氏に、クリアゾーンの設定を要請したという。クリアゾーンの土地は、元は黙認耕作地であり、人家はなかく畑だけだったからクリアゾーンの役目をはたしていた。黙認耕作地が開放されると、クリアゾウンであった場所には小学校や大学や住宅を建てた。メア氏から見れば、アメリカ側はクリアゾーンとして設定し黙認耕作地にしてあったのに、宜野湾市は黙認耕作地だった場所に、次々と建物を建てさせた。メア氏が宜野湾市を非難するのは当然である。
だから、メア氏が「飛行場周辺に建設許可を、市はなぜ出すのか」と反論するのは当然だ。クリアゾーンであった黙認耕作地に建物をつくった責は宜野湾市が負うのは当然だ。

クリアゾーンの設定を決めて予算を出すのはメア氏ではない。アメリカの上・下院の委員会である。メア氏が要請しても上・下院の委員会が納得しなければ予算は下りないし、伊波氏が本気でクリアゾーンをつくりたかったのなら伊波氏はメア氏ではなく、アメリカの議員に訴えるべきだった。しかし、アメリカの議員に訴えても、普天間基地の外はアメリカの管轄地域ではないから、アメリカが予算をおろすのは難かっただろう。だから、クリアゾーンをつくる要請はアメリカより日本政府に要請した方がよかった。

伊波氏がクリアゾーンの設置を要請することには矛盾がある。
普天間基地にクリアゾーンをつくれば、伊波氏は普天間基地撤去の主張をやめるかということだ。クリアゾーンをつくれば普天間基地撤去を主張しないのであれば、日本政府は喜んでクリアゾーンをつくるだろう。そのほうが辺野古移転よりも費用は安くなるからだ。

「クリアゾーンをつくります。その代わりに普天間基地の閉鎖や撤去を二度と主張しないでくれ」といわれたら伊波市長は首を縦に振るだろうか。おそらく振らないだろう。そのことが見え見えだから、日・米政府はクリアーゾーンをつくらないのだ。

メア氏はクリントン国務長官に、「最善の場合は辺野古移設。最悪でも普天間基地。普天間基地は危険ではない」と進言したという。メア氏はちゃんと答えを出している。メア氏にとって辺野古問題は終わったことである。
たった十人近くの学生に対して自論を述べただけであるのに、それを沖縄のマスコミ、政治家、知識人たちは大問題にしている。メア氏は伊波氏が思っているように、辺野古への移設が進まないので苛立っているだろうか>沖縄の仕事から離れたメア氏はすでに別の仕事をしている。それなのに沖縄の状況に現在も関心があるだろうか。沖縄とは関係のない別の仕事をしているメア氏にとって沖縄への関心はなくなっていると思う。
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