沖縄観光が危機 翁長知事は早急な対策を






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沖縄観光が危機 翁長知事は早急な対策を

琉球新報に2015年度の沖縄県の観光収入6千億円突破したという記事が載った。



沖縄県が27日に発表した2015年度の観光収入は前年度比12・7%増の6022億1400万円であった。観光収入は3年連続して過去最高となり、初めて6千億円台に到達した。入域外国人客数の大幅な増加が全体を押し上げた。観光客1人当たりの県内消費額も1・9%増の7万5881円で、06年度からの年度統計以降、過去最高となった。
 2015年までの流れから2016年も観光収入は増加するだろうという考えられるが、そうではない前兆が5月に起こった。沖縄タイムスにショッキングなニュースが載ったのである。それが「GW、沖縄のホテル予約率が半減 その背景とは・・・」である。
5月の大型連休のゴールデンウイーク(GW)の沖縄県内ホテルの予約率が低迷しているというのである。2、3割くらいかなと思ったら、なんと5月3、4日の予約率が5割台であった。一か月後の予約だったが、その後に予約は増えたが15年よりは減った。



 表で見ると、シティーホテルは去年は10割の予約であったが今年は約6割である。リゾートホテルの場合は去年が役9割の予約であったが今年は約5割である。たった一年で4割以上も予約が減るというのは異常である。
 いつかは観光客の増加が停滞する時期が来るだろうけれど、しかし、外国からの観光客が増えていって、観光客は増えていくだろうと思っていたが、今年のGWピーク時の予約率は停滞ではなく急激な大幅減少である。外国からの観光客でカバーできるものではない。なぜ、観光客の予約がこんなに激減したのか。

原因は宿泊単価の上昇にあった。上昇傾向にある県内ホテルに対し、国内観光客から「沖縄は高い」とのイメージが広がり始めているのだ。それに北海道新幹線開通などで国内の観光地との競争が激化し、相対的な魅力低下による国内客離れがある。ホテル関係者の間ではこのことが懸念されていて危機感が広がっている。

 GWのピークと見込む5月3、4日の平均予約率はリゾートホテルが5割台、シティーホテルが6割台となっているが、3割台のホテルもあるという。前年同期の予約率は10割を超えていて、一部では予約数が実際の客室数を上回るオーバーブッキンも発生していたという。このことから考えたら、実質的に半分に減ったと言える。
 旅行会社などでは販売価格を2、3度にわたる引き下げに踏み切ったが、それでも予約率回復の兆しは見えないという。
好調な外国人観光客に支えられ宿泊単価を上げてきたホテルに対し、国内旅行者との間で価格のミスマッチが起こったことが最大の原因で「沖縄離れ」が生じていると見られている。

本土からの沖縄沖縄観光が増加した原因には、単純に沖縄人気が高まったというのではなく円安があったことを忘れてはならない。円高の時は外国旅行が増えていったが、円安になると外国旅行が減少した。円安で外国旅行を止めた本土の人たちがミニ外国旅行が楽しめる沖縄観光をやるようになって、本土からの観光客が増えていったのだ。2015年に観光客が増加した裏には安倍政権による円安政策があったのだ。
そして円安は国内の観光客だけでなく中国などの外国の観光客も増やしたのである。それが2015年の観光収入6千億円突破を実現したのである。

しかし、2016年に入り、観光景気が値上げを生み出した。それが5月のゴールデンティークの予約減少につながったのである。今年は横ばいか減少する傾向になることを予感させていた。
そのような情況の中でとんでもない超円高が襲ってきた。イギリスのEU離脱であ。120円まで下がっていた円が110円まで高くなっていた。それでも沖縄観光にマイナスであったが、なんと100円まで上がったのである。沖縄観光への影響は最悪である。

沖縄タイムスはりゅうぎん総合研究所の久高豊常務のインタビューを掲載している。高豊常務は「円高が続けば外国人観光客に割高感が広がり、観光客数や購買意欲にブレーキが掛かってしまう。加えて景気の先行き不安から、国内でも旅行などの娯楽を控える傾向となる」と観光業の向かい風を警戒しているが、例え景気が回復して国民が観光をするようになっても沖縄観光が復興する可能性は低い。円高になると国内ではなく外国への旅行が増えるからだ。円高は本土からの観光客を減少させてしまう原因でもあるのだ。

現在102円である。もし、105円以下がずっと続くとなると沖縄観光は大打撃を受ける可能性が高い。危機を素早く察知して対策を立てるのが県政である。県政のトップに立つ翁長知事は早急に円高が沖縄観光に与える影響を分析するべきである。そして、対策を立てるべきだ。
 沖縄観光の危機が県民に与える影響に比べれば辺野古移設するかしないかは県民に与える影響はゼロに近い。移設してもしなくても米軍の軍事力は変わらないからだ。翁長知事は沖縄県民の生活にほとんど影響しない辺野古移設阻止に狂奔するのを止めて、県民の生活に大きく影響する沖縄観光の危機回避に打ち込むのが県知事としてやるべきことである。

 危機を早急に察知して対策を万全にするのが政治である。沖縄観光の危機は目の前に迫っている。翁長知事は危機を察知して、一日も早く対策チームをスタートさせるべきである。

【沖縄の声】米軍犯罪防止に県民大会は何の効果もない、政府のパトロールの方が効果がある[桜H28/6/17]
2016/06/17 に公開
平成28年6月16日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆­氏が19日の県民大会が米軍犯罪防止に何の効果もないことを解説すると共に、コラムコ­ーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「日米地位協定の抜本的改定要求は米軍基­地撤去要求と同じ」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月6月16日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千­人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、­全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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辺野古移設の歴史をねじ曲げる沖縄タイムス・琉球新報






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辺野古移設の歴史をねじ曲げる沖縄タイムス・琉球新報
 米軍普天間飛行場の返還に米側と合意した故橋本龍太郎元首相の下で沖縄問題を担当した故梶山静六元官房長官から、政府の「密使」を務めた下河辺淳氏に宛てた直筆の書簡があることが分かった。
 書簡は普天間返還と名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖への機能移設を巡っては97年12月、名護市の住民投票で反対多数となりながら、当時の比嘉鉄也名護市長が受け入れと辞任を表明し、翌98年2月に行われた市長選で比嘉氏後継の岸本建男氏が当選した。書簡はそれから間もなく書かれたとみられる。
 書簡には本土(沖縄県外)の基地反対運動を理由に、同県名護市への移設以外にないと記してある。
 沖縄タイムスと琉球新報は梶山書簡が、米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設する理由が「本土の反対」を懸念した結果であり。長年国が辺野古に基地を造る理由として「地理的優位性」や「抑止力」を掲げているのは欺瞞であると批判している。
 しかし、辺野古移設の歴史を捻じ曲げることによってしか、沖縄二紙の批判は成り立たない。

 沖縄二紙の歴史の捻じ曲げは二点だ。
1 梶山氏は辺野古沖移設しかないといったのであって、沖縄とは述べていない。
2 梶山氏の辺野古沖移設と現在の辺野古移設とは関係がない。

1 梶山氏は辺野古沖移設しかないといったのであって、沖縄とは述べていない
 
 梶山氏の書簡には本土の反対運動を懸念し、名護市のキャンプ・シュワブ沖に代替施設を建設すべきとの考えがつづられいる。辺野古移設ではない。辺野古の海の「沖」への移設である。沖縄タイムスの記事のタイトルは「辺野古移設の理由は『本土の反対』 あらためて示す」となっているが、このタイトルは間違っている。「辺野古移設」ではなく「辺野古沖移設」である。「辺野古移設」と「辺野古沖移設」には大きな違いがある。
 普天間飛行場を移設する目的は騒音被害と飛行機が墜落した時の人災を無くすことであった。それには住宅がないところに移設するのが一番いい。だから、住宅がない辺野古の海の沖に移設することに決めた。だから辺野古移設ではなく辺野古沖移設になったのである。辺野古移設と辺野古沖移設ははっきりと区別しなければならない。ところが沖縄タイムスはタイトルに「辺野古移設」と書いている。それは故意に辺野古沖移設と辺野古移設を同じだと錯覚させるためである。

 梶山氏は辺野古沖移設しかないと述べているのであって沖縄ならどこにでも移設できるとは述べていない。だから「本土の反発を恐れて沖縄に押し付ける」という指摘は間違っている。
 梶山氏は、キャンプ・シュワブ沖以外で移設候補地を探せば、「必ず本土の反対勢力が組織的に住民投票運動を起こすことが予想される」と本土の反発を懸念しているが、その懸念は正しかったことが鳩山元首相の時に現実となった。
鳩山元首相は県外移設場所を探したが見つけることができなかった。最後に徳之島に移設しようとしたが、住民の圧倒的な反対によって断念した。普天間飛行場を移設するには新しく米軍用地を取得しなければならない。米軍基地建設のために新たに大規模に土地を接収することは日本全国どこでも不可能である。それが事実であることを示したのが徳之島であった。梶山氏の予想は正しかったのである。

2 梶山氏の辺野古沖移設と現在の辺野古移設とは関係がない
 
沖縄二紙は、名護市では住民投票で反対が上回ったにもかかわらず辞任と引き換えに受け入れを表明した比嘉鉄也名護市長(当時)の判断を「決断」とし、基地は名護市で造るしかないと記述していると述べ、沖縄への押し付けは、50年代も90年代も、そして2016年も変わらないと主張しているがそれは違う。

比嘉鉄也名護市長が辞任と引き換えに受け入れたのは辺野古の海の沖への移設であった。辺野古沖移設は反対派のボーリング調査妨害のために政府は断念した。



断念したのは住民の反対運動が原因ではない。移設反対活動家のボーリング調査妨害が原因だった。反対派の活動家はボーリング調査用のやぐらを占拠してボーリング調査を中止させたのである。

ボーリング調査を始める前に沖縄国際大学ヘリコプターが墜落して大参事になった。


墜落後に世論調査をすれば、県民の多くが辺野古沖移設に賛成したと思う。
沖国大へのヘリコプター墜落にも拘わらず、移設反対派はボーリング調査用に設置したやぐらを占拠して作業員を排除したのである。反対派を排除して強引にボーリング調査をすればやぐらで激しいもみあいになり、やぐらから転落して重症を負う人間が出るかも知れない状況であった。そのために政府はボーリング調査をあきらめた。つまり辺野古沖移設は中止となったのである。

移設反対派によってボーリング調査は中止になり、小泉元首相は2004年に辺野古沖移設を断念した。これで辺野古沖移設はなくなったのである。
辺野古沖移設が中止になったことを沖縄二紙は書いていない。辺野古沖移設中止を書かないのはまやかしである。
辺野古沖移設を断念した政府は県外移設を目指した。この事実を沖縄二紙は書かない。隠している。
稲嶺元知事の要求もあり、辺野古沖移設を断念した小泉元首相は県外移設をしようとした。しかし、普天間飛行場を受け入れる自治体は一つもなかった。そのために再び辺野古に戻ったのである。

沖縄県は議会制民主主義国家日本の地方自治体のひとつであり、沖縄県は他の都道府県と同じ法律が適用されている。沖縄県も他の都道府県と同じように国の一方的な押し付けはできない。新報はあたかも国が普天間飛行場移設を沖縄県に押し付けたように述べているが、もし沖縄県が拒否すれば辺野古移設を決めることはできなかった。
辺野古移設が決まったのは地元の辺野古や名護市長、そして県知事が移設を容認したからである。

沖縄でも辺野古以外の移設は地元の自治体が反対したためにできなかった。唯一辺野古区だけは地元である辺野古が普天間飛行場の辺野古沖移設を受け入れたから移設計画を進めることができたのである。
辺野古区が移設を受け入れた大きな理由は、辺野古飛行場建設予定地はすでに軍用地であり新たに辺野古の民間地を接収する必要がなかったからである。
飛行場は辺野古区から離れていて、V字型滑走路にすることで、飛行機の離着陸の騒音被害も小さくなった。

2006年
4月7日 島袋名護市長が滑走路2本案(V字形案)で政府と合意。宜野座村も政府と基本合意書締結。
2008年
3月14日 沖縄防衛局が方法書の追加修正資料の修正版を沖縄県に提出し、方法書を確定。
2010年
6月4日 鳩山氏が首相退陣、菅直人氏が首相に就任し、日米合意の踏襲を明言。
2013年
12月27日 仲井真知事は那覇市の知事公舎で記者会見し、政府が米軍­普天間飛行場の移設に向けて申請した名護市辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認したことを正式に発表した
現在進めている辺野古移設は。辺野古沖移設断念の後に、県外移設を模索したが、実現しなかったからであり、辺野古移設はゼロからの出直しであった。
比嘉名護市長が決めたのは辺野古沖移設であり、現在の辺野古移設とは関係がないのは歴然としている。
辺野古移設がきまったのは辺野古区民、宜野座村、島袋前市長が賛成し、政府と確約書を締結したからである。移設が決まるまで政府は議会制民主主義のルールに則って進めたのだ。この事実を沖縄二紙は書いていない。

沖縄二紙は辺野古に基地を造る理由として「地理的優位性」や「抑止力」を掲げ続ける国の長年にわたる欺瞞が、あらためて示されたといえると述べているが、辺野古沖移設を中止した小泉元首相は本土移設をしようとした。また民主党が政権を取った時に鳩山元首相は「できるなら国外。最低でも県外」を公約にして県外移設をやろうとした。国は「地理的優位性」や「抑止力」で移設をしようとしてはいなかったのだ。
沖縄二紙の国が「地理的優位性」や「抑止力」を理由に辺野古移設にこだわっているという主張は、小泉元首相の時と鳩山元首相の時に県外移設をやろうとした事実を隠すことによって正当化している。国が「地理的優位性」や「抑止力」を掲げ続けたというのは本当はなかったことであり、沖縄二紙のまやかしである。辺野古移設の歴史はたった20年である。たった20年しかたっていない歴史さえ沖縄二紙は事実をねじ曲げている。考えられないことである。
多くの県民が沖縄二紙が作り上げた嘘の歴史を信じるだろう。こんな嘘の歴史を載せることが沖縄のためになるのだろうか。

沖縄二紙の国に対する態度も疑問に感じる。
日本は議会制民主主義国家である。沖縄二紙のいう国は国民の支持によって成り立っている。政府が議会制民主主義のルールを守って政治をしていることを無視してはいけないし、国を批判する時も国は国民に支持されているということを忘れてはいけない。
しかし、沖縄二紙は国が議会制民主主義のルールを守って政治をしていることも国民に支持されていることも無視しているように思える。
無視しているから国が民主主義ルールに則ってやった辺野古移設を捻じ曲げるのである。そのようなやり方は本当の国批判とは言えない。
沖縄二紙は辺野古沖移設と辺野古移設は別の問題であることを県民に正確に伝え。辺野古移設が決まった過程も正確に伝えた上で国を批判するべきである。そのような批判は国に刺激を与えるし国の方針を前向きに変えることができるかもしれない。
しかし、嘘を土台にした批判は国を困らせることはできたとしても、国の方針を前向きに変えることはできないだろう。せいぜい歴史を停滞させるだけである。

沖縄二紙のまやかしの批判で辺野古移設を停滞させることはできても止めることはできない。停滞は、ただただ普天間飛行場の移設が長引き、宜野湾市民の騒音被害と生命の危機が続くだけである。

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短編小説・ホテルカーホニア(那覇市の準強姦事件を題材)






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ホテルカーホニア

  タケオとユミオ

携帯電話のベルが鳴った。画面にはタケオと表示していた。
「ユミオか。タケオだ」
ユミオもタケオも本名ではない。ニックネームだ。ユミオはタケオの本名を知らない。タケオはユミオの本名を知らない。無論、住所も家族のことも知らない。知らないことがお互いのためでもある。二人はたまに会うことがあるが、ほとんどは携帯電話で話す。

「こいつは、まずい。流れがまずい」
タケオはため息をついた。
「そうだな」
ユミオは頷いた。
「エーマが取られて、ユナグニもだからな。まずいね」
「まずいよ。はっきり言って今の教員がだらしなくなった」
「そう、だらしなくなった。中学生も投票させたのにこのざまだ。中学生を誘致反対に洗脳できなかったからな。もう教員の神通力は消滅したのじゃないか」
タケオが舌打ちした。
「そうだろうな。このざまだからな。もう、教員の神通力なんかないよ」

 二人が話題にしているのは日本最西端のユナグニ島への陸上自衛隊「沿岸監視隊」の配備について賛否を問う住民投票の結果についてだった。20歳以上の投票なら町長が誘致に賛成であり、過去2回の町長選では陸自を誘致したフカマ町長が連勝していたから賛成派が有利であった。それを逆転させるために反対派は20歳以下のなんと中学生まで投票に参加させることを主張し、それを認めさせた。
「中学生を参加させることになったから勝てると思ったのにな」
「俺もだ。確実に勝てると思った。ところが大差の敗北だった」
「平和教育を徹底してやれば中学生が誘致に賛成するとは考えられない。なんのための平和教育だよ。平和教育も地に落ちたもんだ」
「まあ、今の教員は昔の教員と違って平和ボケしているからな。平和教育が下手なのじゃないか」
「そうだろうな。だから大負けしたんだ」
「俺はギヌワンのことが気になってしようがない。ユナグニがあんなざまだ。本当にギヌワンは勝てるだろうか。ユナグニの流れが止まらないかも知れないよ。怖いな。お前はギヌワン市長選は勝つと思うか」
「ウナガ知事の保守票と革新票が合わされるから楽勝じゃないか」
ユミオは自分の予想を話した。
「まあ、そうかもしれないと俺も思うが。しかし、ユナグニのことがあるからな。楽勝予想が敗北ということもあり得る。実は上はギヌワンを心配しているようだ」
「へえ、そうなんだ。上は楽勝とは思っていないんだ」
「思っていないようだ」
「まあ、教師の神通力は落ちて中学のガキさえ洗脳できなくなっているからな。だから、ユナグニでは負けたということだ。でもユナグニとギヌワンは状況が違うと思うよ。ユナグニは離島だ。ギヌワンは本島だからな。離党とは事情が違う。なにしろ、保守のウナガ知事と革新が組むんだ。ウナガ知事の神通力は強力だからな。ユナグニとは違う。ユナグニは離党だからウナガ知事の神通力が届かなかったのだ。
ギヌワンではウナガ知事の人気と革新の力が合わせられるからギヌワン市長選ではジミン党が勝てるはずがない。こっちの楽勝だよ。そう思わないか」
「俺もそう思う。しかし、上はそう考えていないようだ。接戦になると考えている。確実に勝てるという保証はないと考えている。とにかくユナグニの結果を重視しているようだ」
「そうか。上がそのように予想しているのなら、そうなんだろうな。上は俺なんかより何十倍も頭がいい奴らだからな。まあ、上の予想が正解だろうよ」
「だから、仕事が回ってきた」
「ああ、やっぱりな。話している内にそんな気がしていた」
やはり、仕事の依頼だった。タケオからの電話はゴルフをやるか仕事の依頼くらいだ。すでに終わったユナグニの話だから、ゴルフをしようという話になると思っていたが、上がギヌワン市長選を心配していると聞いた時からは、仕事の話になるだろうと予想した。予想した通り仕事の話だった。

タケオが提案している仕掛けは一度しか使えない。ギヌワン市長選で仕掛けたら、県議選では使えないということだ。ギヌワン市長選挙と県議選ではスケールが違う。できるならスケールがでかい県議選で仕掛けたいユミオであった。県議選で仕掛けて、勝利すればトミオの拍がつくというものだ。ギヌワン市長選で仕掛けるのがいやだったトミオだったが、上からの指令に背くことはできない。仕方がないがギヌワン市長選で仕掛けるしかない。
上が心配している通りに、もしギヌワン市長選で負けたら敵に勢いがつく、その勢いに乗ってしまったら県議会選で仕掛けても逆転できない可能性がある。それはまずい。それよりはギヌワン市長選で大勝して、その勢いで県議選に突入したほうがいいかも知れない。

 トミオが提案している仕掛けとは、那覇市のビジネスホテルで米兵に強姦させるというものである。この案が浮かんだのは2年前だった。路上と違ってホテルの場合はフロント係が居て防犯カメラがある。ホテルで米兵に強姦をさせるというのはかなり難しい。しかし、トミオは実現できそうな計画を立てた。トミオが考えた仕掛けのポイントはフロント係をホテルに潜り込ませることだった。フロント係が仲間であるなら仕掛けることができる。
「お前の考え出した仕掛けはかなり効果があると思う。上も気に入っている」
「そうか。それはうれしい」
「嬉しそうではないな」
ユミオの声が沈んでいるのにタケオは気付いたようだ。
「本当は県議選で仕掛けたかっただろう」
「い。いや」
「まあ、お前の気持ちば分かるけどな。上が決めたから従わなければならない」
「分かってるよ。ギヌワン市長選で大勝して、その勢いで県議選に突入したほうがいいかも知れない。上の方針が正しいと思う」
「明後日の朝、ゴルフをしようか。ゴルフをしながら仕掛けの段取りを話し合おう」
「分かった」

 トミオはタケオとの電話を終えるとカツヤに電話した。カツヤはトミオの右腕となる存在であり、実戦の指揮を執る人間だ。
「カツヤか。上から指令があった。ホテルの仕掛けの準備に入ろう。明日、マタハーリに来い。三時にだ」
「分かりました」
 
ユミオとカツヤ

ユミオはカツヤとウラシー市のマタハーリというスナックで会った。マタハーリはユミオの女がママをやっているスナックである。昼は営業をしていないから邪魔が入らないで話ができる。
「女は由佳里と麻衣が居るな。カツヤはどちらが仕事をこなせると思うか」
ユミオの質問にカツヤは苦笑した。
「似たり寄ったりだよ。二人ともみっちりと手順を教えてあげないと使えないと思う。まあ、どっちでもいいかな」
「そうか。それではどちらが口が堅いかだな。どっちが秘密を守れそうか」
カツヤは腕を組んで首を傾げた。
「ううん。どっちだろうな。どっちもミーハーだが、秘密は守るんじゃないかな。ばらしたら痛い目に会うことは知っているから」
痛い目に会わすのがカツヤである。トミオは苦笑した。
「そうか。どっちも秘密を守るのは大丈夫だということか。それじゃ、由佳里にしよう。連絡は取れるか。仕事の手順を教えなければならないが」
「連絡はいつでも取れる。今電話しようか」
「ああ、明日は予定があるから明後日会おうと伝えろ」
カツヤは由佳里に電話した。
「由佳里か。明後日さ、喫茶店ミチルに来い。トミオさん、何時がいいですか」
「そうだな。一時頃でいいかな」
「由佳里。一時だ。一時までに来い。遅れるなよ」
トミオとカツヤはマタハーリを出てビジネスホテルカーホニアに向かった。そして、仕掛ける場所の廊下と部屋を確認した。

 翌日タケオとトミオはゴルフをした。
「仕掛けの女は大丈夫か。ミスは許されないよ」
「明日会う。米兵の動きに左右されるから、難しい面がある。しかし、成功させなければな。女にはみっちり教育する」
「お前が要求した必要経費は認められた」
「そうか」
「成功を祈る」

 トミオとカツヤが喫茶店ミチルに来ると、由佳里はすでに来ていた。
「おう、由佳里」
由佳里は立ち上がりお辞儀をした。
「ユミオさん、この子が由佳里です。ユミオさんだ。挨拶しろ」
「由佳里です。よろしくお願いします」
ユミオは軽く会釈した。ユミオが由佳里と会うのは今日が最初であり最後である。由佳里と会うのは避けたいが、自分の目で由佳里がちゃんと役をこなすことができるかできないかを確認しなければならない。女の能力の判断をカツヤに任すことはできない。カツヤには女の能力を見抜く能力が欠けているからだ。
 失敗が許されない仕事である。もし、婦女暴行がトミオたちに仕組まれたものと警察にばれれば米軍への反発が一気に一八〇度転換してしまうだろう。それでは敵に塩を送ることになる。由佳里が仕事をこなすことができるかできないかはトミオが直接判断する必要がある。
 三人は喫茶店を出て、ウラシー市にあるビジネスホテルに行った。トミオは仕事の心構えと手順を由佳里に教えた。そして、カツヤと何回も反復練習をすることを指示した。

 仕掛ける場所はナーファ市にあるビジネスホテルカーホニアである。カーホニアはアメリカ兵たちが飲み遊ぶ場所に近いところにあり、週末になるとキャンプ・シュワブやキャンプ・ハンセンからやって来た米兵が泊まるホテルだった。そのホテルで米兵に婦女暴行事件を起こさせるのである。
 フロントにはカツヤの仲間をすでに入り込ませてある。仕掛けをする女が居ればすぐに実行することができる状態であるが、それも準備できた。

 由佳里とトシロー

ギヌワン市長選は一月二十四日である。ホテルカーホニアでの仕掛けは正月明けの四日から始まった。この仕掛けは米兵の行動や気持ちに左右される。一回で成功すればいいがそうなるとは限らない。成功するまで何回も仕掛けなければならないのがこの仕掛けの欠点である。
一回で成功するのならギヌワン市長選の一週間前に仕掛けていた。一週間前ならマスコミが大いに騒ぎまくって選挙に大きな効果があるだろう。しかし、一回で成功するとは限らないから選挙の二十日前から仕掛けることにした。フロントには真司という仲間が入っているから、真司がフロントに入っている時は何回も仕掛けることができる。

仕掛けが成功するかしないかは米兵次第である。米兵がホテルに宿泊しなければ仕掛けることはできない。米兵が宿泊したとしても仕掛けにはまってしまう米兵でなければ成功しない。だから、一月四日から仕掛けてどんなに遅くても選挙前日までに成功させなければならない。仕掛けが成功してもマスコミに大々的に取り上げてくれなければなんの効果もないからだ。

四日の夕方に由佳里とトシローがホテルカーホニアの五階の部屋に入った。トシローはカツヤの子分である。しかし、四日と五日は米兵は宿泊しなかった。
六日にチャンスがやって来た。米兵三人が宿泊した。由佳里は泥酔したふりをして一時から三時まで部屋のドアの前で横になって米兵たちが来るのを待った。しかし、米兵三人がホテルに帰って来たのは朝の五時を過ぎていた。これでは仕掛けるのは無理だった。
 八日には五人の米兵が宿泊した。米兵たちは七時に出かけ午前二時に帰ってきた。フロントの真司はトシローに電話した。
「今、エレベーターに五人乗った。うまくやってくれ」
「了解」
トシローはドアを叩いた。ドアの音がしたので由佳里は部屋のトシローの声に耳を集中した。
「今、獲物がエレベーターに乗った。もう少しでここにやって来る。うまくやれよ」
「一人なの」
「いや、五人だ」
五人と聞いて由佳里に恐怖が走った。
「え、五人も。どういうこと。五人も相手にしろということなの」
何人の米兵を相手にするかということはカツヤとトシローは話していなかった。由佳里とも話していなかった。トシローは返事に困ったが、仕掛けを成功させるのが最優先である。
「まあ、そういうことだ」
「ちょっと、待って。五人も相手にやれないわ」
由佳里は断った。
「今さら、何を言うんだ。往生際が悪いな」
「いやよ。五人も相手にしたら私のあそこが壊れるわ。殺されるかも知れない」
「大丈夫だ。いざとなったら俺と真司が助ける」
トシローは由佳里が米兵の相手をするように説得したが、五人の米兵を相手にするのに恐怖している由佳里はトシローの説得を聞き入れなかった。
「嫌よ。開けて」
「ここまできて嫌はないだろう。やれ。やるんだ」
「開けて。開けて」
由佳里はドアを叩いた。米兵はもう少しでやってくる。ドアを叩いて叫んでいる由佳里を米兵に見せるわけにはいかない。トシローはドアを開けた。由佳里が部屋に入るとドアを閉めた。
「なんてことだ。ちゃんと決めた仕事をしろよ。金がほしいんだろう」
「冗談じゃないわ。お金は欲しいわよ。いくらお金のためとはいえ五人のアメリカ兵を相手にすることはできないわ」
由佳里の目から涙が溢れ、体は恐怖で震えていた。
「私は最低の女かも知れない。でもね、でもね、畜生ではないわ。畜生ではないわよ」
由佳里は座り込み、顔を伏せて泣き続けた。
トシローは仕掛けに失敗したことに「チェ」と舌打ちをした。

トシローはカツヤに電話した。
「カツヤさん。失敗した。由佳里が土壇場になった嫌がった」
「どういうことだ」
「米兵が五人だった。五人を相手にするのは嫌だといったんだ」
「え、五人。米兵は五人もいたのか」
相手が五人となると由佳里が嫌がるのは無理もない。
「まいったな。作戦を立て直す必要があるな。明日の昼会おう。由佳里も連れて来い」
「分かりました」
由佳里は朝まで泣き続けていた。トシローは由佳里をアパートに連れて行き、昼に迎えに行くと言って別れた。

 由佳里が消えた。携帯電話に何度電話しても由佳里は出なかった。トシローはグシチャーの由佳里のアパートに行ったが由佳里は居なかった。
「くそ、とんずらしやがったな。ただじゃおかねえぞ」
トシローはカツヤに電話した。
「カツヤさん。由佳里が居なくなった。電話に出ないしアパートにもいない」
「そうか」
「探し出してやきをいれなくちゃあ」
「そんなことは後でいい。もう一人の女、麻衣だったな。その女に連絡しろ。代わりを早く見つけないと」
「分かりました」

 カツヤはユミオに電話をして由佳里が五人の米兵を相手にすることを嫌がったこと、由佳里が居なくなったこと、由佳里の代わりに麻衣にやらせることを伝えた。
「五人を相手にするなら嫌がるだろうな。麻衣が駄目だったら、麻衣の代わりの女はいるか」
「居ないです」
「どうしても麻衣にはやってもらわなくてはならないというわけか」
暫く黙っていたが、
「報酬は倍にしろ。それから、もし、複数の米兵だったなら三十分以内には部屋に入って助けると言え。それなら招致するだろう」
「はい」
「しかし、三十分以内に入るんじゃないぞ。そうだなあ、二時間くらいは入らないほうがいいだろう。とにかく麻衣には麻衣が安心するような話をするんだ」
相変わらずのユミオの仕事を成功させる知恵にカツヤは関心した。

 麻衣

 カツヤは麻衣には五人の米兵を相手にしなければならないことが起こるかも知れないことを話した、麻衣も由佳里と同じように嫌がり断った。しかし、その時は三十分以内にはフロントの真司を呼んで鍵を開けて部屋に入ると言い、麻衣を安心させるように話した。五人の米兵を相手にしなければならない話をした時は嫌がった由佳里だったが、カツヤの話にほっとして、相手が五人でも仕事をやると言った。とにもかくにも麻衣以外に使える女は居ない。どうしても麻衣にやってもらわなければならない。報酬も上げると言ったら、由佳里は予想していたより高額を要求してきた。
 結局行き着くところはお金である。
カツヤは暴行した米兵が二人だったら一・五倍、三人だったら二倍の報酬にすると言ったが麻衣はOKしなかった。
麻衣は二人なら二・五倍、三人なら四倍を要求したが、二倍、三倍で決着が着いた。しかし、金のことになるとカツヤが決めることはできない。ユミオの許可が必要である。もし、かなり増額する金額が大きければユミオが決めることもできない。タケオが上と交渉しなければならない。
麻衣の要求する金額はユミオの管理範囲内だった。ユミオは了承した。

麻衣がホテルカーホニアで仕掛けに入ったのは一月十五日の金曜日だった。タケオは真司にできるだけ五人の米兵を由佳里と同じ階に宿泊させないで、三人以下の米兵を宿泊させるように指示した。
 三人の米兵が宿泊を申し込んだので、フロントの真司は麻衣の部屋の向かいの部屋を手配した。三人は部屋に荷物を置くとすぐに出かけた。

麻衣とコンビを組むのはトシローである。米兵がホテルに帰って来るのは一時を過ぎてからだろう。麻衣とトシローはぐでんぐでんに酔った真似をして酒とつまみを買いに部屋を出る。そして、麻衣一人だけつまみを持って帰る。しかし、鍵を持っていない。トシローが鍵を持っているというわけだ。トシローの帰りを待ってドアの前で座っているが麻衣は寝てしまう。そこへ三人の米兵が帰って来る。三人は麻衣を部屋に担いでいき、麻衣を強姦する。麻衣を担いだ米兵たちが部屋に入ると防犯カメラで廊下を見張っている真司がトシローに連絡する。トシローはホテルに帰り、部屋に入るが由佳里が居ないことに気付く。廊下に出て米兵の部屋のドアを叩く。その時に麻衣は悲鳴を上げる。トシローはフロントと警察に電話するという計画である。
 
 ぐでんぐでんに酔っている振りをしている麻衣がホテルに帰って来た。エレベーターに乗り、六階で下りた。よたよたと歩いて部屋の前に立ち、鍵を探す。しかし、持っていないことに気づく、ドアの前で麻衣は座り込んだ。
 三十分ほど経過すると三人の米兵はホテルに帰ってきた。エレベーターに乗ったのでフロントの真司は麻衣に電話しで米兵たちが来たことを知らせた。
「麻衣さん。米兵三人が帰ってきました」
「わかったわ」
「頑張ってください」
麻衣は真司の励ましに苦笑した。真司は麻衣との電話をきるとすぐにトシローに電話した。
「来たよ来たよ」
「何人だ」
「三人」
「そうか。防犯カメラをちゃん見とけよ」
「オーケーオーケー」
真司はわくわくしている。

 米兵たちが来た。いよいよだ。恐怖が走る。逃げ出したい。しかし、逃げ出すわけにはいかない。麻衣はなるようになるさと流れに身を任せる気持ちになっていた。

トニー、ジョン、ポール三人の米兵はエレベーターから下りて部屋に向かった。
「あれ、人が倒れているようだよ」
「ほんとだ。死んでいるのかな」
「病気で倒れているかも」
「どうしたのだろう」
トニーが近づいて、しゃがみ込み麻衣の顔を覗いた。ジョンもしゃがんだ。
「死んではいないだろう。寝ているだけだ」
「病気かもしれない」
トニーが麻衣の肩を揺すった。すると麻衣は、
「ううん」
と言いながら寝返りした。
上着のボタンがはずれ胸のブラジャーが見えた。ミニスカートから太い腿が露わになった。麻衣の傍に並んで座っているトニーとジョンは色気丸出しの麻衣の寝姿に唾を飲み込んだ。二人は顔を見合わせた。
「ヘーイ、大丈夫か」
と言いながらがトニーは肩を揺さぶった。麻衣はぐっすりと寝ている振りをしながら、色気を振りまいていたが、麻衣の本当の気持ちは三人の米兵を相手にしなければならないことに憂鬱だった。
麻衣の寝姿を見ているトニーとジョンの下腹部が大きくなっていった。胸を触りたくなった。太腿を触りたくなった。
「フロントか。六階の廊下に女性が倒れている。病気かも知れない。急いで来てくれ」
二人の後ろに立っていたポールはフロントに電話した。ポールの電話でトニーとジョンは我に返った。
 仕掛けはポールがフロントに電話した性で失敗した。トニーとジョンの二人だったら成功していたかもしれない。
 ポールがフロントに電話して麻衣のことを報せるというのはカツヤが予想していなかったことである。酔っている若い米兵はみんなスケベーである。廊下で寝ている女を見つけたら部屋に連れ込んで強姦するとカツヤは決めつけていた。まさかフロントに電話する米兵がいるとは予想していなかった。

 翌日の土曜日は二人組の米兵を麻衣の部屋の向かいに宿泊させたが、二人が帰って来たのは朝の五時だった。仕掛けの時間をとっくに過ぎていた。

 一月二十四日がギヌワン市長選である。選挙前の最後の週に入ったが、フロントの真司からカツヤにクレームが入った。
「カツヤさん。毎日仕掛けるのはまずいですよ。内のホテルには廊下で寝ている変な女が居るという噂が広まるかも知れない。週一回か二回が限度です」
真司の言うことはもっともなことであった。麻衣の寝ている姿を携帯カメラに撮っていた米兵も居た。麻衣の寝姿の画像を知り合いの兵士に流している可能性がある。同じ女がホテルカーホニアの廊下に寝ているという噂が米兵たちに広まればまずい。真司の言う通りだ。仕掛けは減らしたほうがいい。しかし、選挙は一週間後に迫っている。どうしても一週間以内に成功させなければならない。
 カツヤは悩んだ結果、週二回、水曜日と金曜日に仕掛けることにした。
 水曜日は四人の米兵が宿泊したが、麻衣か寝ているのを見るとフロントに連絡してきて計画は失敗した。金曜日は二人の米兵が宿泊したが、帰って来たのは夜が明けてからだった。
 
ホテルカーホニアの仕掛けが成功しないでギヌワン市長選挙は始まった。ホテルカーホニアの仕掛けは失敗に終わったのである。
 ギヌワン市長選の結果はタケオとユミオを顔面蒼白にさせた。
楽勝すると思っていた。たとえ楽勝しなくても勝つことは確実であり、負けるのは考えられないことであった。ところが結果は大敗だった。最悪でもぎりぎりの勝利を疑ってなかったが、負けたどころか大敗したのだ。
「まいったまいった。上から散々絞られたよ。ホテルで米兵が沖縄女性を強姦すれば選挙に勝っていたはずだとね」
「すまない。まさか失敗するとはな」
「失敗したのは予想外だったな。仕掛け方が下手だったのではないか」
「ううん。甘く考えていたつもりはなかったのだが、失敗したのは否定しようのない事実だ。甘く考えていたと言われれば返す言葉はない。しかし、弁解になるかも知れないが、仕掛ける前には予想できなかった問題が多くあったことも事実だ」
ユミオは米兵たちはグループ行動をしていたこと。一人にさせることができなかったこと。それにグループの米兵の中にはスケベーではない米兵も居て、全員を婦女暴行する気持ちにさせることは困難であったことを話した。
「米兵はみんなスケベーだと思っていたがそうではないんだ。スケベーではない奴も居るんだ。ただ、失敗は失敗だからな。上に弁解することはできない。平謝りするだけだ」
「これじゃあ。もう、仕事は来ねえだろうなあ」
ユミオばがっかりした。
「そうかもしれないな」
タケオもユミオと同じ考えだった。

 指令再び

 だが二人の予想は当たらなかった。一週間後にホテルの仕掛けをやるように指令が来たのだ。ただ、今度は絶対に成功するようにという厳しい指令が付いた。

 絶対に成功するにはどうすればいいか。ユミオとタケオは話し合った。しかし、いいアイデアは浮かんでこなかった。
「ひとつ、重要なことは廊下に米兵は一人にすることだ。複数人だと成功することは難しい」
「中には助平じゃないのが居るからな。一人ならなんとかできるが複数だと難しい」
「ホテルには宿泊費を安くするために五、六人泊まるのだろう。一人にするのは難しい。やっかいな問題だ」
「グループで行動するのは軍の教育かもしれないな。一人だと事件を起こしやすいがグループだと事件を起こしにくい」
「軍の教育か。あり得るな。一人にするというのはかなり難しい問題だ」
二人ではいいアイデアが出てこないのでカツヤも参加させた。

「一人にする方法はある。しかし。金がかかる。金さえあれば簡単にできるよ」
カツヤは言った。
「本当か」
「ああ、本当だ」
 カツヤはタケオとユミオに米兵を一人にする方法を説明した。
カツヤの説明では、もし宿泊した米兵が五人だった時、米兵が行くスナックに四人の米兵をホテルに連れ込むホステスを準備する。店が終わったときに一人を残して四人の米兵はホテルに行くようにする。一人の米兵だけをホテルに帰らせるという方法だった。
「米兵たちが入ったスナックのホステスにそんなことを頼めるのか」
「頼めるホステスも居れば頼めないホステスもいる。不足すれば別の店のホステスを連れてくればいい」
「そんなことができるのか」
「俺のダチにホステスを斡旋するのを商売にしているのが居る。彼に頼めばできると思う。ホステスが米兵とホテルに行くようにすれば米兵一人をホテルに帰らせるというのは確実にできる。米兵とホテルに行くホステスを四、五人集めるのは難しいことではない。ママさんやホステスにそれなりの報酬を上げなければならないから資金が必要だ」
「なるほど。どのくらいの資金が必要か見積りしてくれ。上と相談する」

 カツヤとトシローが出した見積りを上は承諾した。
 しかし、予想していなかった問題が生じた。麻衣が断ったのである。何度も失敗した麻衣は疲れ果てていた。成功した時には報酬は高いが、失敗した日は日当だけであり精神的な負担に応じた報酬ではなかった。このまま続ければうつ病になるかもしれない。疲れ果てた麻衣は失敗することしか想定できなくなっていた。トシローがどんなに説得しても麻衣は首を縦に振らなかった。トシローが脅した翌日に麻衣は行方不明になった。
「くそ。由佳里にしろ麻衣にしろ根性の足りねえ女たちだ。次に会ったら締め上げてやらな」
トシローは怒ったが怒ったところで麻衣が見つかるわけでもない。トシローは困った。麻衣の次の女がいない。トシローは麻衣が居なくなったこと、麻衣の代わりの女がいないことをカツヤに伝えた。カツヤは他の世話人に当たってみたが新しい女を見つけることはできなかった。
 カツヤはそのことをユミオに伝えた。ユミオはタケオに伝えた。
 資金は準備できたのに肝心の仕掛け役の女が居ない。タケオとユミオは困った。
「仕方がない。本土の奴に頼むしかない」
ユミオはため息をついた。
「仕方がないか」
本土に頼むとなると資金はもっと必要になる。しかし、タケオとユミオの報酬は減ってしまう。できるなら本土に頼みたくないが、肝心の女を見つけることができないのだから仕方のないことであった。

 本土からの女は十一日に沖縄に来て十六日には帰ることになった。十二日は計画について話し合い、十三日と十五日に仕掛けることにした。もし、失敗すれば次の女を探すことになる。

 第三の女キヌ江

 十一日に本土から田沼キヌ江と後藤志郎が来た。タケオとユミオは二人を迎えに行った。初対面であったから携帯電話で連絡しながら那覇空港のロビーで会った。タケオとユミオが会ったのは四十代の男女だった。
「やあ、後藤です。こっちはキヌ江です」
「タケオです」
「ユミオです」
「ところで女性の方は一緒ではないのですか」
タケオの質問に二人は顔を見負わせて笑った。
「キヌ江がその女性です」
タケオとユミオは驚いた。二十代の女が来ると思っていたが、なんと四十歳を超えたおばさんが来たのだ。
「まさか、あんたが」
呆然としているタケオに、
「アメリカ人は日本の女の年齢なんて分からない。キヌ江だって若い服装をすれば二十代のピチピチギャルと思うだろう。心配することはない。成功するよ」
後藤はそう言った。実際は二十代の女を探したが見つけることができなかった。三十代も見つけることができなくて、やっと見つけたのが四十代のキヌ江だった。
 苦笑しているユミオに後藤は近寄り、
「でも、気になることがある。本当にそんなことをやって大丈夫なのか」
ユミオは後藤がなんのことを大丈夫かと危惧しているのかわからなかった。
「ホテルでだよ、廊下で寝そべってアメリカさんに強姦させるなんて、考えられないよ。そんなこと本土のホテルではできっこないぜ。沖縄だからこんなことができるのか。沖縄のホテルの管理はそんなにずさんなのか。まあ、ずさんだからこんなことができるんだろうな」
四十過ぎのおばさんを連れてきて言いたい放題言う後藤にタケオはむかついた。文句を言うならぴちぴちした若い女を連れて来いと心の中で怒鳴った。

 十三日が来た。予定通り田沼キヌ江と後藤志郎は部屋で酒を飲んだ。
八時にフロントの真司から五人の米兵が向かいの部屋に宿泊する手続きをしたことが後藤に伝えられた。
「え、五人もか。まさか五人を相手にするというのではないよな」
「さあ、僕はホテルのフロント係で、他のことは分かりません」
「そうか。余計なことを聞いたな」
「は、いいえ。米兵たちは間もなく向かいの部屋に行きます。外に出ないでください。米兵たちがホテルから出たら連絡します」
「分かった。よろしく」
真司は後藤に電話した後、カツヤに電話した。
「カツヤさん。米兵が宿泊しました」
「何人だ」
「五人です」
「分かった。サービス券は準備しているな」
「はい」
「必ず渡せよ」
「はい」
カツヤは電話を切ると隣のトシローに、
「米兵が来た。戦闘開始だ。俺は待機させている女たちを例のスナックに連れていく」
「米兵は全員スナックに行くかな」
「サービス券を渡すからな。きっと行くと思う。行かなかったら、次の手を打つ」
トシローが車から下りた時に、後藤から電話が掛かってきた。
「はい、もしもし」
「後藤だけどよ。フロントの奴から聞いたがアメリカ兵五人が向かいの部屋に泊まったらしい。というと、キヌ江は五人ものアメリカ兵を相手にするということか。そいつはまずいぜ」
「いえ、キヌ江さんの相手は一人です」
「本当だろうな。五人ではないよな」
「はい。大丈夫です」
「それならいい」
後藤は電話を切った。

 米兵五人がエレヘーターから下りて来た。真司は五人を呼び止めた。
「一人千円サービスする店があるが行かないか」
真司はサービス券を五人に渡した。五人は真司の話に喜んだ。
「店の名前はなんというんだ」
真司は店の名前がメヌエットだと教えたが、誰もメヌエットを知らなかった。
「場所を教えてくれ」
場所を教えたが、那覇には二、三度しかきたことがない五人には場所が理解できなかった。五人がメヌエットに行かなければ計画は失敗する。真司はトシローに電話した。
「トシローさん。この兵隊たちはメヌエットの場所を教えても分からないです。どうしますか」
「ミユをホテルに送る。アメリカ兵たちを待たせておけ」
「分かりました」
真司はホステスが迎えに来るということを五人に伝えた。

 トシローはミユにホテルカーホニアに行くように指示した。そして、カンナに電話してメヌエットに行くように指示した。準備するホステスは四人だ。ミユとカンナは他の店のホステスであるが、今日はメヌエットで働かせ、残りの二人はメヌエットのホステスを使う。メヌエットのママとホステスとは話をつけてある。
トシローはメヌエットのママに電話した。
「もう少しで、ミユが五人のアメリカ兵を連れて来る。カンナも来るはずだ。ミユがきたらナビーとウシーの手配を頼む」
「分かったわ。トシ、なにを企んでいるの。警察沙汰になるのは御免よ」
「警察沙汰にはならないよ。心配するな。俺ももう少ししたら店に行くから。じゃ店でな」

 ミユと五人の米兵がメヌエットに入ってきた。五人の米兵は奥のテーブルに案内された。ミユとカンナにメヌエットのホステスであるナビーとウシーの四人とママが米兵たちの相手をした。

 トシローが店に入ってきたのでママはカウンターに戻った。
「なにを企てているの。なにを企ててもいいけど、店に傷をつけるならお断りよ」
「それは大丈夫だ。ここでは酒を飲ますだけでなにもない。ミユを呼んでくれないか」
ママはミユを呼んだ。
「五人の中で一番スケベそうな奴は誰だ」
「ううん、ジョンとロバートかな」
「じゃあ、ミユはジョンの傍に座れ。ジョンに刺激を与えてやれ。しかし、ミユとホテルに行くのは別の奴にするんだ。ジョンとはホテルに行かないように他の奴にも伝えろ。ジョン以外の奴とホテルに行くようにしろとな」
「分かったわ」
ミユは米兵たちのところに戻った。
「トシロー。なにを企んでいるの。気味が悪いわ」
「あははは。まあ、一種の賭け事だな。気にするなよママ」

 米兵とホテルに行くと約束をしたホステスが次々とトシローに報告した。最後にウシーが報告した。
「よし、これで完璧だ」
トシローはホテルカーホニアに居る後藤に電話した。
「後藤さん。こっちは手配が終わった。一時過ぎに米兵を一人ホテルに行かせる。準備をしてくれ」
「了解」

 メヌエットは一時に閉店である。閉店三十分前にトシローはメヌエットを出た。外にはチズルが待っていた。
「もう少しでアメリカ兵が出て来る。ここで待っておこう」

 深夜一時を過ぎると次々とメヌエットから男たちが出てきた。五人の米兵とミユたち四人のホステスも出てきた。すると一人の米兵を残して四人の米兵たちはホステスと手をつないで四方に散っていった。
「チズル。あの一人になった米兵だ。行け」
チズルは一人取り残されたジョンに近寄った。
「一人なの」
「ああ」
「私と楽しまない。どう。サービスたくさんやるわよ」
チズルはジョンを誘った。すぐにジョンはチズルの誘いに乗った。
「あなたのホテルで楽しみましょう」
部屋は五人で借りている。楽しんでいる途中に仲間がやってくる恐れがあるが、他の四人はホテルに行った。朝まで帰ってこないだろう。楽しんでいる途中に仲間がやって来ることはないだろう。ジョンはチズルとカーホニアホテルに行くことにした。

 二人がホテルカーホニアに入ろうとした時に、チズルの携帯電話が鳴った。トシローからだ。
「もしもし」
「トシローだ。ジョンはやる気満々か」
「まあね」
「それじゃ、理由をつけてユミは離れるんだ」
「わかったわ」
「うまくやれよ」
「まかせて」
ミユは電話を切ると深刻な表情になった。
「ジョン。ごめんなさい。電話でね、兄さんが病気で倒れて入院したって。命が危ないって。私は病院に行かなくてはならないの。ごめんね」
そういうと、ミユは去っていった。
 がっかりしたジョンはホテルに入り。エレベーターに乗った。フロントの真司は部屋に居る後藤志郎に電話した。
「後藤さん。アメリカ兵がエレベーターに乗りました」
「そうか。分かった」
後藤は電話切ると、ドアの横で腹這いになり、キヌ江に言った。
「お客さんがエレベーターに乗った。あとはよろしく頼むぜ」
「まかしといて」

 キヌ江は午前零時に部屋を出て、ホテルの外に出た。近くのコンビニ店で日本酒を買ってホテルに戻り、部屋のドアを開けようとしたがオートロックの鍵がかかっていて開けることができなかった。鍵を探したが持っていない。ドアを叩いたが中に居るはず男は寝てしまっていてドアの音に気が付かないようだ。キヌ江はドアを叩きながら座り込み、寝てしまった。
キヌ江の演技は防犯カメラに一部始終が映っていた。

ジョンはエレベーターから降り、部屋に向かった。部屋に近づくと、反対側の部屋のドアの前に人が倒れているのが見えた。病気で倒れているのだろうかと思いながらジョンはゆっくりと近づいた。女のようだ。
「ヘーイ」
声をかけたが反応がなかった。肩を軽く叩いた。すると女は「ううん」と言って寝返りを打った。
 病気ではないようだ。寝ているだげだ。
「ヘーイ。大丈夫か」
肩を叩きながら言うと、女は「ううん」と言ってジョンのほうに体を寄せてきた。
 ジヨンの男の本能に火が付いた。火はついたが理性で押さえた。ジョンは「大丈夫か」と言いながら女を起こした。女は「ううん」と言いながら女はジョンにしがみついてきた。ジョンの男の本能は理性が押さえきれないほどに燃えてきた。女の脇に腕を入れて抱えながら歩くと女もジョンに合わせて歩いた。ジヨンは自分の部屋に女を入れた。

 ドアに耳を押し付けていた後藤であったが、ドアの閉まる音を聞いて、
「よし」
と言い、拳を握った。そして、携帯電話が鳴るのを待った。もし、いつまでも携帯電話が鳴らないならキヌ江がやばいことになっているかも知れない。その時はフロントの真司を呼んでドアを開けさせる。二時間キヌ江から連絡がなければそうする積もりの後藤であった。
 一時間を過ぎた頃に携帯電話が鳴った。キヌ江からだ。キヌ江がワンタッチボタンで後藤の携帯に電話を掛けたのだ。それは米兵がことを済ませたことを知らす合図の電話だ。後藤は携帯電話のベルを切ってからフロントの真司に電話した。
「計画成功。急いで鍵を持ってこい」
「分かりました」
後藤は廊下に出るとあたりを見回した。するとジョンの部屋からキヌ江の叫ぶ声が聞こえた。後藤はドアを叩いた。後藤は防犯カメラ用の演技をしたのだ。
「キヌ江。キヌ江。大丈夫か。開けろ、開けろ」
真司が来た。合鍵でドアを開けた。後藤は部屋に入りながら110番に電話を掛けた。
「警察ですか。強姦です。早く来てください」
後藤と真司は米兵と殴り合いになる覚悟だったが、米兵はキヌ江とは合意でセックスをしたと懸命に訴えるだけで、殴り合いをする様子はなかった。
 警察が来て米兵は逮捕された。翌日、ウチナーの新聞などマスコミはナーファ市のホテルで本土からの女性観光客が米兵に準強姦されたと大々的に報道した。
 米兵は泥酔し寝ている女性を強姦したということでウチナー検察に準強姦で起訴された。

 エピローグ

「準強姦というのがあったとはなあ。気が付かなかった」
「強姦に準ずるということか。強姦よりランクが落ちるということだ。そんなものがあったとはなあ。がっかりだ」
タケオとユミオはホテルカーホニアの仕掛けが準強姦になったことに愕然とした。
「準強姦でしかも四十過ぎのおばさんが被害者だぜ」
タケオはため息をついた。タケオよりがっかりしたのはユミオだった。予想していなかった多くのアクシデントを乗り越えて成功した仕掛けだったのに結果は強姦ではなくランクの低い準強姦だった。これでは県民へのショックは小さくなる。それにタケオの言う通り四十過ぎのおばさんが被害者だ。効果はかなり低いだろう。もう、この仕掛けは一度きりであり今後は使えないだろう。せめて二十代の女で仕掛けを成功させたかった。苦労したわりには見返りが小さい仕掛けだった。ユミオはため息さえ出なかった。
「県議選に効果はあるかな」
ユミオは訊いた。
「ないことはないだろう」
タケオはため息をつきながら言った。
「ないことはないか・・・・・・。そうだな。ないことはないとしか言えないな。準強姦の四十過ぎのおばさんか・・・。上はなんと言っているか」
「なにも言わない」
「そうか。なにも言わないか」
「まいったな」
「まいったな。上はもうなにも仕掛けないのだろうか」
「さあな。仕掛けるかも知れないし仕掛けないかも知れない」
「仕掛けなかったら県議会選はギヌワン市長選の二の舞になるかも知れない。上がなにもしないというのは考えられない」
「まあな。しかし、県議選がどうなろうが俺たちには関係ないことだ。関係ないというのはではないな。関係はあるが、もう俺達にはなにもできない。とにもかくにもなにもできない。
ユミオよ。俺たちは俺たちの仕事をやったんだ。そうだろう。だからあとは野となれ山となれだよ」
「そうだな。野となれ山となれだな」

 【沖縄の声】米軍犯罪防止に県民大会は何の効果もない、政府のパトロールの方が効果がある[桜H28/6/17]
2016/06/17 に公開
平成28年6月16日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆­氏が19日の県民大会が米軍犯罪防止に何の効果もないことを解説すると共に、コラムコ­ーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「日米地位協定の抜本的改定要求は米軍基­地撤去要求と同じ」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月6月16日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千­人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、­全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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タイムスの写真がゴルフ場と民間地による大浦湾汚染を証明した

2016年6月14日の沖縄タイムスに読者が投稿した写真とともに「海が泣いている… 名護・大浦湾が赤土で染まる」という記事が掲載された。写真は大浦湾の北側から撮影したものである。
 大浦湾に赤土が流れ出て、海を真っ赤に染めている。原因は断続的に強い雨が降り、赤土が国道331号を挟んだ山手側から赤土が流れ出たせいである。山手側にはゴルフコースがある。 
写真を見ると赤土で汚染されているのは北側の331号線沿いである。向こう側は青い海であり赤土に汚染されていない。
 写真でわかることは、大浦湾全体が赤土に汚染されているのではなく、北側半分が汚染されていて南側は汚染されていないことである。


南側にあるのが米軍基地キャンプ・シュワブである。キャンプ・シュワブは大雨が降っても赤土は流出しないことが写真で分かる。
北側には住宅と畑があり、カヌチャゴルフ場がある。大浦湾を汚染しているのは民間地でありキャンプ・シュワブは自然を守っているというのが本当である。写真でその事実がはっきりした。
大浦湾の藻が繁茂している原因
 美謝川はキャンプ・シャワブにある辺野古ダムから国道339号線の下を抜け、緑の木々の中を流れている。山の自然の水がそのまま海に流れ出ているのが美謝川である、
埋め立て反対派グループの報告である。
「特にキャンプ・シュワブ大浦湾側、つまり普天間代替飛行場移設事業による直接の埋め立て地の中が最も多くジュゴンに利用されている」
グループはキャンプ・シュワブ側に藻が最も多く生えていると報告している。だから、埋め立てるとジュゴンに多大な被害を与えると主張していて辺野古埋め立てに反対している。グループはキャンプ・シュワブ側に藻が繁茂している原因は報告していない。原因を報告するのは彼らにとって不都合であるからだ。
藻が繁茂している場所はキャンプ・シュワブを流れている美謝川河口付近である。つまり藻が繁茂している原因は美謝川にある。
美謝川は畑の赤土や生活排水に汚染されないでキャンプ・シュワブの山の豊富な養分をそのまま大浦湾河口に運んでいる。それが藻が繁茂している原因である。
大雨で大浦湾を汚染しているのはゴルフ場だけではない。大浦湾には二見川、大浦川、汀間川が流れ出ているが、川沿いには人家や畑があり生活排水や赤土が川に流れ込み、川はそれらを大浦湾に運んでいる。
三つの川の中で大浦川が一番大きい。大浦川には沖縄で一番大きいマングローブ林があるが、マングローブが植わっている場所は上流から赤土が流れてきて堆積している場所である。
大浦川の川沿いは住宅とウコン畑が続いている。ウコン畑の溝は川につながっている。雨が降ると生活排水や畑の赤土が大浦湾に流れ出るのである。
二見川、大浦川、汀間川の河口は赤土の混ざった砂である。白ではなく茶色にくすんだ砂である。汚染された砂である。三つの川は住宅や畑沿いを流れて赤土や生活排水を大浦湾に流している。
 
キャンプ・シュワブの山は昔のままである。その山から大浦湾に流れている美謝川が大浦湾の自然を豊かにしている。
 川沿いに住宅や畑のある二見を流れる川の河口には赤土が流れ出て汚染されている。大浦湾の北側には広大なカヌチャゴルフ場がある。ゴルフ場も海の汚染こそすれ、自然を豊かにはしない。大浦湾・辺野古の海が豊かなのはキャンプ・シュワブの山のお蔭であるといっても過言ではない。山の自然が保たれれば大浦湾の自然も保たれる。それが真実だ。

 大浦湾を汚染してるのは米軍基地であると辺野古移設反対派は繰り返し主張し、沖縄2紙も事実であるように報道してきた。しかし、嘘である。嘘であることを沖縄タイムスに掲載したひとつの写真が証明したのである。

 辺野古飛行場建設のために埋め立てをするが、その埋め立てが大浦湾を汚染するというのも嘘である。

埋立ての土砂は外に出ない

埋め立てる時には、海底に土台をつくり、コンクリート製の箱船を埋め立て地の周りに隙間無く並べる。この箱船の名前はケーソンと言う。沈んだケーソンに岩石や解体ビルの破片などを入れて重くする。
土砂も同時に入れる。ケーソンの上に上部コンクリート壁を築く。消波ブロック(テトラポット)は魚巣にもなる。
全部沈むと埋め立て地の外壁ができあがるが、海水は最初は吸い上げない。だから外海の水圧の影響は受けない。囲いの中に土砂を流し込む。それに応じて海水を吸い上げ放出する。中に土砂を流し込んで埋め立て地の出来上がり。だから土砂が外海に出ることはない。埋め立てで大浦湾が汚染されるというのは真っ赤な嘘である。

キャサリン・ミュージックさんは、10年以上も沖縄に滞在してサンゴの保護活動をした海洋学者であるが、大浦湾に関しては間違った発言をしている。キャサリンさんは「山ぬはぎねー、海んはぎん(山が枯れると海も枯れる)」と自然法則の真理をウチナー言葉で述べた学者であるが、キャサリンさんが2年前に琉球新報に語ったことが嘘であることが、2年後の沖縄タイムスに掲載された一枚の写真が証明した。

 2014年に名護市辺野古沖の大浦湾を訪れたキャサリン・ミュージックさんは、ハマサンゴやアオサンゴの群集するポイントに潜り、視察した。「まだ大丈夫。美しい」と笑みを浮かべ「世界中で(美しい海が)失われている。辺野古の海は絶対に守る。私は諦めない」と話した。

キャサリン・ミュージック=1948年生まれ。海洋生物学者。世界中の海をフィールドにし、1980年代に石垣島新空港建設計画があった白保でサンゴの保護活動に関わり、その後沖縄に述べ11年滞在し、現在はハワイ在住。

 キャサリンさんはこれまでプエルトリコの海やグレートバリアリーフ(オーストラリア)など世界各地の海に潜り、サンゴ礁の調査をしてきた。米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古崎の埋め立てについては「恐ろしい行為。ばかなこと」と批判している。
「辺野古の海には千種を超える魚がいる。サンゴも400種以上が生きている。新種もまだいるはずだ。こんなにも美しく、貴重な海は世界中どこにも残っていない」
と話し、
「軍事基地ではなく、海洋公園にするべきだ。世界中の人に辺野古の海の美しさを知ってもらいたい。そうすればきっと、ばかな行為(新基地建設)は止められる」「カリブ海など世界中でサンゴ礁が失われている。温暖化や赤土汚染、酸性化など理由はさまざまだが、(基地建設で)わざと殺すのは信じられない」と基地建設が大浦湾の自然を破壊すると強調した。
「大浦湾は山と川があり、マングローブの生物など、全てを備えたエコシステムだ。軍事基地より海洋公園にした方が雇用や教育の面でも効果がある」と指摘し、「破壊か調和か、沖縄の人には選ぶことができる。スコットランドと同じで、沖縄には民主主義が生きている」と語った。
  
米軍基地は自然を破壊しない。そのことを証明しているのが沖縄タイムスに掲載された一枚の写真である。辺野古飛行場建設で自然を破壊することはあり得ない。しかし、キャサリンさんは自然破壊をするという。キャサリンさんの学者としての見識を疑わなければならない。

 キャサリンさんは、「山ぬはぎねー、海んはぎん、海んはぎねーウチナーんはぎん(山がはげれば海もはげる。海がはげれば沖縄もはげる)」とウチナー言葉で言った。その通りである。山からの栄養を含んだ水が海に流れ出て、その養分が海の植物や動物を育てる。山の自然を保つということは海の自然を豊かにするということである。大浦湾の周囲は山である。山の自然が大浦湾の自然を豊かにしているのは事実である。
キャサリンさんの言う通りであるが、しかし、「山ぬはぎねー、海んはぎん」にはひとつ大事なことが抜けている。川である。山の水は川を伝って海に流れ込む。だから、山の自然が保たれたとしても川が汚染された場合は山からの水は汚れてしまい。汚れた水が海に流れ込んでしまう。川が汚れていると海も汚れてしまう。
川を汚染する正体は川沿いにある工場や住宅や畑である。工場や住宅や畑から汚染水が流れ出て、川を汚し海を汚すのである。山は自然のままであっても川が汚染されていると海は汚染されてしまう。

             
 キャサリンさんは「大浦湾は山と川があり、マングローブの生物など、全てを備えたエコシステムだ。軍事基地より海洋公園にした方が雇用や教育の面でも効果がある」と指摘しているが、その指摘は実は間違っている。
 大浦湾には二見川、大浦川、汀間川、美謝川がある。二見川は上流にダムがあり、雨が降らないときはほとんど水が流れていない。雨が降ると溜まった生活排水を海に流し込む。そして、写真のように赤土で海を汚染する。
しかし、美謝川は違う。美謝川はキャンプ・シュワブ内を流れていて、ゴルフ場や住宅や畑からの排水が流入することはない。山の水がそのまま大浦湾に流れ込んでいるのが美謝川である。実はジュゴンの食する藻が繁茂している場所は美謝川河口である。大きな藻が生えているのも美謝川河口の近くにある。民間地を流れている三つの川の河口にジュゴンの藻が繁茂しているという記事はまだ一度も載ったことがない。もし、軍事基地を撤去し美謝川沿いが住宅や畑になったら美謝川も他の三つの川と同じように汚染されてジユゴンの藻は生えなくなるだろう。キャンプ・シュワブが民間地になれば大浦湾の汚染がもっと進み、キャサリンさんのいうエコシステムは破壊されるだろう。
 「山ぬはぎねー、海んはぎん、海んはぎねーウチナーんはぎん(山がはげれば海もはげる。海がはげれば沖縄もはげる)」は辺野古飛行場の埋め立てとは関係のない理論である。
「山ぬはぎねー、海んはぎん」は嘉手納飛行場以南の北谷、宜野湾、浦添、那覇市、豊見城市、糸満市などの人口密集地にはてはまる理論である。北谷町から那覇市にかけては緑の山はほとんどない。山を切り拓いて草木を切り倒し住宅や工場をつくったからだ。そのために山ははげたのである。それが原因で海岸の多くのサンゴは死滅していった。藻なども少なくなり魚は激減していった。「山ぬはぎねー、海んはぎん、海んはぎねーウチナーんはぎん」である。
 サンゴの再生に必要なのは苗を植えることではない。山を元に戻すことである。川をきれいにすることである。中南部の山を元に戻すことできないかも知れないが、川の汚染をなくし、海を浄化することはできる。海が浄化しサンゴが育つ環境をつくれば自然にサンゴは増える。川をきれいにすることがサンゴや海の動植物を保護する最良の方法である。
皮肉なことであるが、キャンプ・シュワブがあったから大浦湾の自然は保たれている。キャンプ・シュワブが民間地であったなら大浦湾は他の民間地域と同じように汚染されていただろう。海洋学者キャサリン・ミュージックさんの指摘は的外れである。

「山ぬはぎねー、海んはぎん」のキャサリンさんが真っ先に非難するべき対象は辺野古飛行場建設ではなく、広大なゴルフ場のあるカヌチャリゾートである。カヌチャリゾートは約80万坪(東京ドーム約60個分)あり、広大な自然の山を破壊してホテル、ゴルフ場、コンドミニアムをつくった。カヌチャリゾートこそが「山ぬはぎねー」である。カヌチャリゾートを一言も批判しないで辺野古飛行場建設を批判するのは、キャサリンさんは海洋生物学者というより海洋生物学者の肩書をした辺野古移設反対派のプロパガンダである。
 沖縄では自然科学者でさえ堂々と大嘘をつくのである。

【沖縄の声】米軍犯罪防止に県民大会は何の効果もない、政府のパトロールの方が効果がある[桜H28/6/17]
2016/06/17 に公開
平成28年6月16日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆­氏が19日の県民大会が米軍犯罪防止に何の効果もないことを解説すると共に、コラムコ­ーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「日米地位協定の抜本的改定要求は米軍基­地撤去要求と同じ」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月6月16日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千­人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、­全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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県民大会は政治イデオロギーの塊オール沖縄の参院選勝利のための選挙戦略だった






新発売・沖縄内なる民主主義8 A4版  148ページ
定価1620円(税込み)

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県民大会は政治イデオロギーの塊オール沖縄の参院選勝利のための選挙戦略だった

 6・19県民大会の主催団体オール沖縄は5万人を目標にしていたが6万5千人という予想をはるかに超えた参加者があった。5万人も6万5千人も主催団体の水増し数であり、実数では1万人から1万5千人の参加者を目指していただろう。しかし、準備期間がとても短く、急ごしらえの県民大会だったか、蓋を開けてみると産経新聞の調査で3万人弱の参加者があった。目標の倍近くの参加者があったのだ。
 20歳の将来ある女性が元海兵隊にこん棒で殴られ、強姦され、ナイフで刺殺され、スーツケースで運ばれて山の中に遺棄された。こんなに残酷無比な強姦殺人は沖縄の歴史にもほとんどない。多くの県民が激しく怒り深く悲しんだ。
 怒りと悲しみを込めた多くの県民が6・19県民大会に参加した。それが主催者の予想を超えた参加数になったのである。
 しかし、主催者オール沖縄は怒りと悲しみを込めた参加者の気持ちを汲んだ県民大会にはしていなかった。怒りと悲しみの参加者を参院選の票獲得に利用する県民大会にしていた。

シンザト・ケネフ容疑者による女性遺体遺棄事件に抗議する19日の県民大会について、主催団体オール沖縄の代表らは6日夜、那覇市内の幹事会で方向性を確認した。
県民大会のスローガンを決める時に、元自民党県議の中里利信衆院議員は「全基地撤去」を主張したが、日米安保を容認している翁長知事が県民大会に参加させるためには「全基地撤去」を掲げることはできなかった。結局は妥協案として「海兵隊撤退」に決めた。オール沖縄にとって「県民大会」の名称にするためには翁長知事の参加はどうしても必要であった。だから、翁長知事が参加できない「全基地撤去」ではなく、参加できる「海兵隊撤退」に決めたのである。「海兵隊撤退」は「建白書」を逸脱していないから翁長知事も参加できるというのが「海兵隊撤退」を決めた理由であった。
主催者はどうしても翁長知事に参加してほしかった。翁長知事が参加すれば県民大会という名称を堂々と使えるからだ。
 大会の名称は「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し、沖縄から海兵隊の撤退を求める県民大会」になった。

 主催団体である「辺野古新基地建設を造らせないオール沖縄会議」は県民大会の名称を正当化するために翁長知事にはどうしても参加してもらいたかったから「全基地撤去」ではなく「海兵隊撤退」をスローガンしたのである。翁長知事にはどうしても参加してもらいたかったオール沖縄であったが、逆に絶対に参加させてはいけない政党があった。それが自民党県連である。オール沖縄は自民党県連を絶対に参加させたくなかった。

 参議陰選の告示は6月22日である。告知日の3日前の19日に県民大会は開催した。参議院選の直前に県民大会を開くということは県民大会開催の目的が参議員選で伊波洋一を当選させることであるのは見え見えである。オール沖縄は革新候補の伊波洋一を当選させるのを目標にして県民大会を開くのだから、伊波洋一と対立する島尻安伊子氏が代表を務める自民党県連を県民大会に参加させることは絶対にあってはならないことであった。
しかし、県民大会の名称であるから自民党県連を無視するわけにはいかない。超党派を装って自民党県連に参加呼びかけをしなければならなかった。しかし、参加呼びかけに応じて自民党県連が県民大会に参加することになればオール沖縄にとって困る。自民党県連は絶対に参加させてはならないのがオール沖縄であった。
自民党県連を参加させないためには自民党県連が参加できない県民大会の要求決議をつくる必要があった。それが辺野古移設反対である。辺野古移設反対が要求決議に入っていると辺野古移設容認の自民党県連は参加することはできなかった。オール沖縄が超党派の立場になって自民党県連を参加させたかったのなら辺野古移設反対を省くべきであった。しかし、参加させたくなかったから省かなかった。
 
 6・19県民大会がシンザト・ケネフ容疑者による島袋里奈遺体遺棄事件に抗議するのが本当の目的の大会であり、県民全体が参加できる大会にしたかったならば、自民党県連が参加できるために、辺野古移設反対は要求決議に入れてはならなかった。それは超党派県民大会の常識である。
辺野古移設と遺体遺棄事件とは関係がない。だから外すことができた。しかし、主催者のオール沖縄は外さなかった。理由はオール沖縄が辺野古移設反対を主張して結成した団体であったからではない。オール沖縄が辺野古移設反対であっても、遺体遺棄事件に対する抗議の県民大会にしようとするなら、県民大会をできるだけ多くの県民が参加することができるように自民党県連や他の政党とは政治休戦をして超党派の立場に立ち、自民党県連が参加できるように辺野古移設反対を要求決議から外していた。しかし、オール沖縄は辺野古移設反対を要求決議に入れた。
理由は自民党県連を県民大会に参加させないためであったのは言うまでもない。
オール沖縄が県民大会を開く目的は、遺体遺棄事件を利用して辺野古移設反対運動を盛り上げ、伊波洋一氏を参議員選で当選させることであった。だから、選挙敵である自民党県連が参加できないように辺野古移設反対を要求決議に入れたのである。

 県議会選前だったらオール沖縄は、辺野古移設反対を洋弓決議に入れた上で、自民党県連にしつこく参加を迫っていたと思う。自民党県連には大きな弱点があったからだ。
4年前には辺野古移設反対・県外移設を公約にして自民党県連の議員は当選した。ところが安倍政権になり、自民党本部の圧力で辺野古移設容認に公約を変えた。選挙の時に辺野古移設反対を公約にして当選したのに途中で辺野古移設容認に変えることは投票した市民を裏切ることになる。それは自民党県連の大きい弱点であった。議員を辞職して県外移設を公約にして再選挙するべきだと批判されていたのが自民党県連であった。だから、県議会選の前に県民大会が開かれた時、自民党県連が県民大会の辺野古移設反対を理由に参加を断れば、オール沖縄は自民党県連が辺野古移設反対であったのに選挙もしないで移設容認に変えたことは政治家の倫理問題だと批判しながら県民大会に参加できない自民党県連に参加を誘っていただろう。そして、全県民が参加すべき県民大会に参加しない自民党県連を非難していただろう。

今回の県議会選で自民党県連は辺野古移設容認を公約して当選した。だから、県議会選挙前のような非難はできなくなった。だから、辺野古移設反対を要求決議にいれながら自民党県連の参加を要求することはできなくなった。
All沖縄は県議会選前までは全県民は辺野古移設に反対であるということを繰り返し強調していたが、今回の県議会選で移設容認の自民党県連は13議席から2議席増えて15議席になった。オール沖縄は県議会選前のように全県民は辺野古移設に反対であると強調することができなくなった。

宜野湾市長選では自民党県連の佐喜真候補が圧勝したが、オール沖縄は佐喜真市長は辺野古移設を容認はしていないことを強調し、県民は辺野古移設に反対であることを繰り返し述べて来た。しかし、県議会選で自民党県連は辺野古移設容認を公約して、議席を13議席から15議席に増やしたのだ。だから、全県民は辺野古移設に反対であるということをオール沖縄言えなくなったし、沖縄タイムス、琉球新報も書けなくなった。

県民大会で辺野古移設反対を要求決議に入れるのは自民党県連を県民大会に参加させないためである。オール沖縄が遺棄事件に抗議するのが目的の県民大会を開催するのなら、超党派の立場になり自民党県連が受け入れることができない政治的な要望は控えるべきであった。
稲嶺元知事は「1995年の県民大会が日米両政府に大きなインパクトを与えたのはオール県民が参加したからだ」と述べ、「県民大会で県民全体の総意を言ってもらえれば国民の理解は得られる。しかし(超党派とならないことで)政治的な問題と捉えられてしまったら、共感を得ることは難しい」と警告している。その警告を無視したのがオール沖縄であった。
県民大会を主催しているのはオール沖縄である。オール沖縄が超党派にならなければならない。しかし、オール沖縄は超党派になることはなかった。参議院選挙で伊波洋一を勝たす目的で県民大会を開いた。選挙戦略と県民大会を開いたオール沖縄は政治イデオロキーの塊である。
翁長知事は知事選に立候補した時、イテオロギーは腹六分に押さえてアイデンティティで連帯するべきであると主張して、なんとイデオロギーの塊の共産党と手を結んだ過去がある。
今のオール沖縄は県民大会をアイデンティティではなく選挙戦略で開催するイデオロギーの塊である。イデオロギーの塊であるのは共産党と同じである。

要求決議案
1、日米両政府に対し、遺族と県民へ改めての謝罪と完全な補償
2、在沖米海兵隊の撤退と米軍基地の大幅な整理・縮小
3、辺野古移設阻止、県内移設阻止、普天間飛行場の閉鎖・撤去
4、日米地位協定の抜本的改定

自民党県連は3の辺野古移設阻止だけに反対であった。1、2、4は賛成であり、県内移設阻止、閉鎖・撤去に反対しているのでもなかった。辺野古移設阻止がなければ参加するということをオール沖縄に話し、外すように要求した。しかし、オール沖縄は辺野古移設阻止を要求決議から外すことはなかった。

参議員選の三日前に開催したこと、自民党県連が参加できないように画策したことを見れば、6・19県民大会は政治イデオロギーの塊となったオール沖縄の参議員選に勝つための選挙戦略であったことは火を見るより明らかである。

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労旗を消しプラカードアピールで市民を装った6・19県民大会






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左翼労旗を消しプラカードアピールで市民を演出した6・19県民大会
 6月19日に「辺野古新基地建設を造らせないオール沖縄会議」によって県民大会が開催された。主催者発表で6万5千人、産経新聞発表で3万人弱の人たちが参加した。
6万5千人は2倍以上の水増しであるだろうが、3万人弱の参加者があったということは大規模な大会であったということは否定できない。おそらく10万1千人の参加者と発表した2012年9月9日オスプレイ配備反対県民大会と同じくらいの参加者であっただろう。4年前だったら10万人参加と発表していただろう。やはり3万人参加はすごい。
 20歳の女性を米軍属の男が殺害したという県民のショックが大きいことと、共産党、沖教祖、自治労、労組等の動員力によって参加者が3万余人も集まったのだろう。やはり左翼労組の動員力はまだまだ強いことを知った県民大会であった。

 報道写真では労組の旗がひとつも見えない。労組は参加していないように見える。ということは左翼労組の動員力はまだまだ強いというのは間違った判断か。そうではない。労組の旗がないのには演出があった。

 開会前は、会場の内外には労働組合など100を超える団体の幟旗がたなびいていた。琉球大学生会と沖縄国際大自治会の「全基地撤去!安保破棄!」と記した幅4メートルほどの横断幕がひときわ目を引いた。
会場内でも「沖教祖」(沖縄県教職員組合)、「沖縄タイムス労組」といった幟旗に加え、「山梨県平和センター」「北関東9条連」「千葉労連」といった国会前デモでおなじみの県外の団体の旗が目立っていたが。開会するとその風景が一変した。労組の旗が全て消えたのである。開会直前に、旗を降ろすよう場内放送が流れたので労組の旗は全て地面に置き、視覚から消えたのである。
写真は2012年オスプレイ配備反対県民大会の写真である。





労組の旗やそれぞれの労組が作った横断幕が会場を埋め尽くしている。6・19県民大会でも旗を降ろすように場内放送が流れるまでは写真と同じ情景であっただろう。労旗を下ろした彼らが掲げたのが「海兵隊は撤退を」のプラカードであった。



 プラカードを掲げている写真を見ると労組が参加しているとは思えない。市民個人個人が参加しているように思ってしまう。そして、県民みんなが海兵隊の撤退を望んでいると思ってしまう。
 しかし、プラカードを掲げているほとんどの人間は開会前に労組の旗や横断幕を掲げていた左翼労働者たちである。
 彼らは報道カメラに向かって一斉にプラカードを掲げた。写真を見た県民や国民にすごいアピール効果があっただろう。時代の流れに沿った効果的なアピールである。このようなアピールは効果的であるとは思えるが、しかし同時に左翼労働運動の衰退の現実を現してもいる。

 日本労働運動は。労働者を搾取する資本家階級を倒して労働者が搾取されない自由な社会をつくるのを目的にした社会主義運動であった。だから、労働者が主人公であり、国民は労働者階級を指示すべき存在として考えていた。だから、県民大会でも多くの労働者組織の旗がはためいていた。
 しかし、6・19県民大会では労働者組織の旗はひとつも見えない。「海兵隊は撤退を」のプラカードだけが会場に溢れている。プラカードでは労組の存在が見えないから左翼労働運動への県民・国民の支持拡大にはつながらない。むしろ、労組がなくなったと思わせてしまうのが6・19県民大会の写真である。
左翼労働運動は衰退し続けた。そのことを痛感しているのが左翼労働運動家たちであるだろう。

 左翼労働運動の顔を覆い、普通の市民を装わなければ組織を維持することができないのが今の左翼運動である。
 心は左翼、顔は市民という二重生活をしているのが左翼運動家たちである。

【沖縄の声】米軍犯罪防止に県民大会は何の効果もない、政府のパトロールの方が効果がある[桜H28/6/17]
2016/06/17 に公開
平成28年6月16日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆­氏が19日の県民大会が米軍犯罪防止に何の効果もないことを解説すると共に、コラムコ­ーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「日米地位協定の抜本的改定要求は米軍基­地撤去要求と同じ」のテーマについて解説いただきます。
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翁長知事・公明党は県外移設を言えなくなった






新発売・沖縄内なる民主主義8 A4版  148ページ
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翁長知事・公明党は県外移設を言えなくなった
 県外移設を主張してきたのが翁長知事と公明党である。
オスプレイの普天間飛行場配備に反対してオール沖縄が結成され、オール沖縄は建白書を内閣総理大臣安倍晋三に提出した。建白書には「米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること」と書かれていて、普天間飛行場の閉鎖・撤去を要求している。しかし、オール沖縄の代表者である翁長知事(当時は那覇市長)は閉鎖・撤去ではなく県外移設を主張していた。建白書と翁長知事の主張は矛盾していたが、誰もそのことを指摘し批判する者はいなかった。
 翁長知事は日米安保に賛成し、米軍の日本駐留を容認している。翁長知事が反対しているのは沖縄への米軍基地の集中である。だから普天間飛行場の辺野古移設に反対し県外移設を主張してきた。建白書の閉鎖・撤去とは違う主張であったが共産党・社民党・社大党がそのことを指摘し非難することはなかった。主張の違いを黙認していたのがオール沖縄だった。オール沖縄は最初から野合集団であったのだ。

 翁長知事は、自分が保守であることにこだわり、日米安保を容認しているから普天間飛行場の閉鎖・撤去を主張することはできなかった。他方辺野古移設を容認すれば県民の支持を失うと思っていた翁長知事であったから県会議員時代は辺野古移設推進派であったが、県外移設移設のほうが県民の支持を得ると考えるようになった翁長知事は辺野古移設反対を主張するようになったのである。公明党沖縄支部も翁長知事と同じだった。
 県外移設ができないことは明らかであった。それは翁長知事本人も知っている。だから、「辺野古移設が唯一である」と繰り返す安倍政権を非難し県外移設を主張し続けているのに県外移設場所を探すチームを県に設置するのを避けている。それは県外移設できる場所がないから県で県外移設を探すチームを作れば県外移設場所がないことを県が証明することになるからだ。県外移設はできない。しかし、県民の支持を得るには県外移設を主張した方がいい。しかし、県外移設場所を探すことはしない。それが翁長知事の県民の支持獲得のための選挙戦略であった。そのような戦略のもとに翁長知事は県外移設を主張し続けてきたのである。
  
翁長知事のまやかしの戦略に終止符を打たなければならない状況になってきた。
島袋里奈さんを殺害遺棄したとしてシンザト・ケネフが逮捕されたからである。昨日島袋さんを追悼する県民大会が開催された。主催者は「辺野古新基地建設を造らせないオール沖縄会議」で、主催者発表によると6万5千人が参加した。県民大会の決議では、普天間飛行場の閉鎖・撤去、海兵隊の完全撤退が主張されたが、建白書で閉鎖・撤去が書かれていたにも関わらず翁長知事は県外移設を主張し続けた。それでは今後も翁長知事は県外移設を主張するかと言えばそれは困難である。これからは県外移設を言えないだろう。

県民大会の横断幕は「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾」と書いてある。島袋里奈さんは元海兵隊によって殺害遺棄されたと県民大会主催者は決めつけているが、翁長知事はこの大会に出席した。

普天間飛行場は海兵隊が運営している。普天間飛行場を県外移設するということは残虐非道な殺人者海兵隊も移住することになる。そんな海兵隊を受け入れる住民は本土に居ない。居るはずがない。
翁長知事が県外移設を主張するということは海兵隊を移住させるということである。翁長知事が移設を主張すればするほど本土の住民の反発を高めるだけである。
本土では沖縄の基地負担を緩和するために移設受け入れの動きが高まりつつあったが、島袋さん殺害・遺棄事件で受け入れを拒否する自治体が増えていくだろう。

被害女性の父のメッセージは、「米軍人・軍属による事件、事故が多い中、私の娘も被害者の一人となりました。なぜ娘なのか、なぜ殺されなければならなかったのか。次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設に反対。県民が一つになれば可能だと思っています」と米軍基地撤去を主張している。

これからの翁長知事は県外移設を言えなくなった。

県外移設が消滅したから、辺野古移設に反対なら普天間飛行場の固定化か閉鎖・撤去しかないことが鮮明になった。固定化に反対なら閉鎖・撤去しかない。翁長知事に残された道は閉鎖・撤去である。しかし、閉鎖・撤去を主張すれば日米安保容認の保守は翁長知事から離れといくだろう。彼らを引き留めるには閉鎖・撤去を主張しないことである。しかし、県外移設も言えない。
県外移設も閉鎖・撤去も言えない翁長知事は辺野古移設反対だけを言い続けるに違いない。そんな翁長知事の矛盾を自民党県連は追及してほしいものである。

公明党はどうするだろうか。県外移設を党の公約にし続けるのだろうか。票を得るためだけのまやかしの県外移設は止めてほしいものである。辺野古移設容認か閉鎖・撤去か公明党は決断するべきである。

【沖縄の声】米軍犯罪防止に県民大会は何の効果もない、政府のパトロールの方が効果がある[桜H28/6/17]
2016/06/17 に公開
平成28年6月16日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆­氏が19日の県民大会が米軍犯罪防止に何の効果もないことを解説すると共に、コラムコ­ーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「日米地位協定の抜本的改定要求は米軍基­地撤去要求と同じ」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月6月16日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千­人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、­全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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暫定案和解は安倍政権の大失態であったことが現実となった






新発売・沖縄内なる民主主義8 A4版  148ページ
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暫定案和解は安倍政権の大失態であったことが現実となった
 名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを巡り、17日に国地方係争処理委員会は国が県に対して出した是正指示の適否を判断しないで、双方に問題の協議を求める決定をした。この決定に喜んだのが翁長知事である。
翁長知事は係争委の決定を「県として重く受け止める」と述べた上で、国に対して「委員会の判断を尊重し、県と問題解決に向けた実質的な協議をしてほしい」と法廷闘争をしないで協議することを国に求めた。協議をする間は辺野古の工事を中止するというのが条件である。翁長知事にとって協議することは辺野古工事を中止させることであるから歓迎である。係争委の判断は翁長知事の希望にかなったものである。それば安倍政権にとっては望まないものである。
翁長知事の承認取り消しは明らかな違法行為であるから係争委は翁長知事の承認取り消しは違法であると判断すると安倍政権は確信していた。係争委が承認取り消しは違法であると判断すれば、県側が係争委の決定に「不服」として取り消し訴訟を提起し、再び法廷闘争に入るということを安倍政権は想定していた。ところが委員会は法的判断を避けた。そして、国と県が問題の協議を求める決定をしたのである。

辺野古代執行訴訟で裁判所が提示した和解案の確認事項の中には係争委が国と県に協議を求めるということは書かれていない。国と県が和解した際の双方の確認事項(和解条項)には、係争委が是正指示を違法または適法と判断した場合のみの対処の仕方が書かれている。係争委が違法または適法と判断した場合は県と国は不服があれば高等裁判所で争う手続きするように定めている。
係争委は和解案には書かれていない決定をしたのである。係争委の決定は国も県も予想していなかったことであるが、翁長知事にとって断然有利な決定である。だから、翁長知事は係争委の決定を受け入れて法廷闘争はしないと決めたのである。

予定が狂ったのが安倍政権である。
国と県が3月に合意した和解条項では、委員会が法的な適否を判断し、それに基づいて県が国を提訴する段取りが明記された。そのうえで、国と県の双方が確定判決に従うことになっていた。
1 係争委が沖縄県の申し出を認めなかった場合は、沖縄県が国を相手取り、是正指示の取り消しを求めて提訴する。
2 係争委が国に支持の撤回を勧告した場合は、国が勧告を拒否する。国の勧告拒否に対して沖縄県が承認取り消し是正指示の取り消しを求めて訴訟する。

翁長知事の承認取り消しは明らかな違法行為であるから係争委が違法行為であると判断することを安倍政権は疑っていなかった。だから、県側が承認取り消しの正当性を主張して訴訟を起こし、法廷闘争が始まると想定していた。最悪の場合でも県が訴訟を起こすことに変わりはなかった。ところが係争委は法的な判断をしないで協議を求めたのである。安倍政権の想定が狂ってしまった。こうなると安倍政権の方から法廷闘争をしなければならなくなった。

係争委が承認取り消しは違法と判断して、それに不服として翁長知事が訴訟を起こした時には、係争委の判断は正しいだろうと思う県民は翁長知事の強引なやり方に疑問を持つようになるだろう。しかし、係争委が協議を求めたことを不服として承認取り消しは違法だと安倍政権が訴訟を起こせば安倍政権に反発する県民が増えるだろう。

翁長知事は協議の結果、折り合わない場合は提訴するかとの問いには「協議する気持ちを持っているのは、折り合わないことを想定していない」と述べている。協議はお互いに心を広げ平和的に話し合うのをイメージさせる。多くの県民が協議に徹しようとしている翁長知事に共感するだろう。
双方に協議を求めた係争委の決定に対して、安倍政権に残された方法は、県が是正指示に従って30日以内に承認取り消しを撤回しない場合、県を相手取り違法確認訴訟を起こすことである。
そうなれば翁長知事に同情が集まり、安倍政権に反発する県民が増えるだろう。
なぜ、こんなことになったのか。それは安倍政権が法治主義を放棄して裁判所が出した暫定案で県と和解したからである。
暫定和解案の受け入れは安倍政権の大失態であった。そのことをブログに書いたし7月発売予定の「沖縄内なる民主主義9」にも掲載した。

暫定案和解は安倍政権の大失態(2016年03月09日)
翁長知事の承認取り消しは違法であることを根拠に代執行訴訟を起こした。政治的な駆け引きよりストレートな代執行訴訟を主導したのは恐らく防衛局のブレーンだと思う。今回の暫定和解案は官邸側のブレーンが決めたのだろう。それも突然であり、中谷元防衛相は暫定和解案については知らされていなかったと思う。それはボーリング調査中止についての記者の質問に戸惑った発言をしていたことから推理できる。辺野古の工事をいつまで中止するかについても中谷元防衛相は明言していない。
民主党の辻元清美氏がボーリング調査も中止するのかと追及したのに対し、中谷防衛相は「ボーリングを含めて現場の作業は止めている」と述べたが、ただ、いつまで中断を続けるかなど最終的にボーリング調査をどう扱うかについては「和解の当事者間の認識に異なることがないよう、和解内容をよく確認して対応していく」と述べるにとどめ、県と協議しながら判断する意向を示した。この答弁は暫定案和解の内容を完全には把握していなかったからである。
防衛局ブレーンの強硬路線から官邸ブレーンの柔軟路線に戦術が変更したのが代執行訴訟を取り下げた暫定和解案である。
官邸側のブレーンとして前沖縄県知事公室長の又吉進氏がいる。彼は前の沖縄県知事・仲井真弘多氏の下で、辺野古の埋め立て承認をめぐる対応に従事した経験もある人物であるが、公室長時代の彼の行動を見ると沖縄についての優れた分析力のある人間とは思えない。どっちつかずの優柔不断の人間だったと私は感じた。
翁長知事と正面からぶつからず、柔軟なやり方で辺野古移設を実現するには暫定案で和解したほういいと又吉進氏なら考えると思う。長年県庁に居た彼は翁長知事の背後の県庁を牛耳っている強烈な左翼公務員の存在を知っているし、共産党を中心とした左翼活動家の恐ろしさを知っている。だから、強行路線は彼らの妨害でうまくいかないと考えたのだろう。彼が体験した沖縄の政治がそうであるからだ。
又吉進氏の進言が影響して官邸側は柔軟路線の暫定案和解の路線を選択したと私は推理している。しかし、官邸側は翁長知事の分析を誤った。
翁長知事は革新の支持によって知事に当選した。もし、革新に支持されない状況になれば彼の政治生命は絶たれる。今更革新と決別して自民党県連に戻ることはできないだろう。県議会は革新が多数を握っている。革新と対立すれば翁長知事は革新からも自民党県連からも支持されないで孤立してしまう。翁長知事にとって革新の支持が命綱であるのだ。

革新が翁長知事を支持するか否かの分岐点ははっきりしている。翁長知事が辺野古移設に賛成するか反対するかである。翁長知事が「あらゆる手段を使って辺野古移設を阻止する」態度を取っている間は革新は翁長知事を支持する。しかし、翁長知事が辺野古移設を容認するような態度をちょっとでも見せれば、革新は翁長知事を非難し、翁長知事を支持しなくなる。革新の支持を維持するためには翁長知事は徹底して辺野古移設に反対しなければならない。

翁長知事は県議会2月定例会本会議で和解が及ぶ範囲について「裁判所の判決には行政として従うと話したが、承認取り消しに伴う2件の訴訟の和解だ。今後、設計変更などいろいろあるが、法令に従い適正に判断する。今日までの(新基地建設反対の)姿勢を持ちつつ対処していきたい」と述べて、和解は承認取り消しに伴う2件だけであると言った。そして、今後想定される国の是正指示に関する訴訟で県が敗訴した場合でも知事権限を行使し、新基地建設阻止に向けた姿勢を堅持すると断言したのである。
翁長知事の進む道はあらゆる手段を使って辺野古移設を阻止するしかない。別の道を選べば革新の支持を失い政治生命を絶たれてしまう。翁長知事は命がけであらゆる手段を使って辺野古移設を阻止しなければならないのである。
 
自民の照屋守之氏は、「新たな裁判で国が負けたら、辺野古移設を断念する。県が負けたら、協力して(辺野古移設を)進めるとの確約ではないのか」とただしたが、町田優知事公室長は「若干、異なる。その訴訟の判決に従うが、あらゆる手法で新基地を造らせない県の方針は変わらない」と説明している。町田優知事公室長の答弁は翁長知事の立場を考えれば当然である。新たな訴訟で敗訴しても、新基地建設の容認に転じるわけではないというのが翁長知事の唯一の選択しなければならない道である。他の選択を翁長知事はできない。

翁長知事は米軍岩国飛行場(山口県)の滑走路移設事業で、8回の設計変更が発生した経緯を指摘して「私は当選以来、設計変更も含め、たいへん厳しいものがあると話してきた。岩国の8回は参考になる。この問題は、なかなか厳しい状況になっている」と述べ、厳しい姿勢で審査に臨む姿勢を示したのである。
辺野古飛行場建設で設計変更しなければならないものとして美謝川がある。現行の設計では飛行場の地下を美謝川は流れる。それを飛行場の北側に移動する計画があるが、実現するためには翁長知事の承認が必要である。それ以外にも山の土をベルトコンベヤーで運ぶのをトラックに変更する計画もある。これも翁長知事の承認が必要である。翁長知事が指摘しているように今後多くの設計変更があるだろう。翁長知事は設計変更すべてを承認しないだろう。国は訴訟を起こして県と裁判闘争をしていかなければならない。

和解を提案した裁判長は代執行訴訟に勝ったとしても、その後は国と県の訴訟合戦になり、いつも国が勝つとは限らないから、辺野古移が滞る可能性がある。そのためには県と和解したほうがいいと和解案を提案した。安倍政権が暫定案で和解したのは県との訴訟合戦を避けるのが目的であった。しかし、裁判長は和解したとしても国の新たな設計変更を一切承認しない積もりでいる翁長知事の正体を知らなかった。安倍政権も。

菅官房長官は、翁長知事がその後の別の裁判では新基地建設阻止へ知事権限が行使できるとの考えを明らかにしたことに対して、「互いに同意した和解条項に従うべきだ」と述べ、是正指示の取り消し訴訟で確定した判決の効力はその後の裁判にも及ぶとの考えを提示して、「和解条項を読めば皆さん分かるではないか」と翁長氏の発言を否定したが、承認取り消しという違法行為をした翁長知事である。そんな翁長知事が和解条項の正論を受け入れるはずがない。自分の有利になるような解釈をするのが翁長知事の正体である。菅官房長官は翁長知事を正しくは理解していない。

翁長知事の、「判決に従う合意は、現在争われている埋め立て承認の取り消しだけに適用され、その他の知事権限は行使できるとの認識」は法的には正しい。理論的にも菅官房長官の主張は正当であるとは言えない。翁長知事の正体を知っていれば根本案を受け入れるか和解拒否をして、4月17日の判決を待っていただろう。正体を知らないから暫定案で和解したのである。
ボーリング調査が終わり、翁長知事の敗北判決が下れば、翁長知事の承認取り消しが違法行為であると県民は理解し、県民の翁長知事離れが拡大しただろう。そして、県議会選は自民党県連が有利に展開していただろう。
暫定案和解は安倍政権の大失態である。こんな失態は二度としてほしくない。

 安倍政権が暫定案和解を受け入れたこと大失態であるが、それが辺野古移設断念につながるわけではない。辺野古移設が一年延期になっただけである。翁長知事の政治生命が延びた。それだけのことである。辺野古移設という大きな流れが変わることはない。「沖縄内なる民主主義9」

翁長知事の承認取り消しは違法であると安倍政権が訴訟を起こしたが、それは法治国家日本の法治主義に徹した訴訟であり、判断を裁判に仰ぐものであった。それが一番正しいやり方である。
ところが裁判長が根本案と暫定案を出し、国、県に協議するように指示した。安倍政権は当然根本案を選ぶべきであったし暫定案を選んだ県とは対立し、裁判を続行するべきであった。和解案を選ぶべきではなかった。ところが安倍政権はまさかの和解案を選んだのである。それは最悪の選択であった。

もし、安倍政権が根本案を選んで県と対立し、辺野古のボーリング調査を進めながら裁判を進めていたら。辺野古のボーリング調査は終わり、埋め立て工事に入っていただろう。埋め立て工事が始まると辺野古移設を止めることはできないと思う県民が増えるのは確実である。
裁判を続行していれば、4月には翁長知事の承認取り消しは違法であるという判決が下り、県は控訴していただろう。裁判所が違法の判決を下せば翁長知事への疑問が県民に湧いていただろうし、翁長知事支持は下がっていただろう。
安倍政権が承認取り消しは違法であると法治主義に徹して裁判を続けていれば辺野古移設を容認する県民は増えていた。しかし、安倍政権は暫定案による和解を選んだのである。それが最悪の選択であったことは県議会選でも現れた。

県議会選前に米軍属による三件の事件事故が起こった。
那覇市のホテルでのキャンプ・シュワブの米兵による日本女性への準強姦。うるま市で若い女性の強姦殺害が起こり、シンザト・ケネフが容疑者として逮捕された。投票前日の夜に女性米兵が泥酔して国道58号線を逆走して県民二人に重軽症を負わせた。県議員選前の3つの事件・事故は革新・翁長派を圧勝させてしまうものであった。
しかし、蓋を開けてみると3議席を増やしただけであった。それも無所属と諸派が8議席増やし、社民・共産・社大の革新政党は5議席も減らした。
辺野古移設を公約にした自民党は14議席獲得し現状維持であった。辺野古移設を公約にしても影響はなかったのである。辺野古移設を公約にしたら落選するというのは真実ではなかったのである。



三つの事件・事故がなければ自民党県連が議席をもっと増やして野党が過半数を獲得していた可能性は高い。
三つの事件・事故が起こったとしても。安倍政権が県と和解をしないで、辺野古工事と裁判を続けていれば自民党が勝利し、野党が過半数を獲得していた可能性がある。和解は翁長知事に塩を送っただけであり、安倍政権にとっても自民党県連にとってもいいことはなにもなかった。暫定案による県との和解は安倍政権の失態であったのは否めない事実である。

時代は反社会主義・反暴力であり、反共産党・社民党・社大党の流れにある。
宜野湾市長選での佐喜真市長の圧勝がそれを示しているし、今度の県議会選挙でも現れている。

辺野古の違法行為・暴力行為は県民の支持を失うものであり、その結果が辺野古のキャンプ・シュワブで大活躍している平和運動センターの山城議長が所属している社民党は2議席減らしている。それは山城議長の違法・暴力行為を県民は受け入れていない証拠である。
キャンプ・シュワブで違法・暴力行為を繰り返せば繰り返すほどに県民の革新政党の支持は落ちていく。それが沖縄の現実である。辺野古移設推進が県民の強力な反対運動に発展するというのはあり得ないことである。

安倍政権は、参院選が終われば、係争委が要求した協議を破棄し、県との協議も中止して、翁長知事の承認取り消しは違法であると訴訟を起こし、辺野古のボーリング調査を再開するべきである。

法治主義に徹することこそが沖縄の政治を正常にすることである。安倍政権は法治主義に徹してほしい。

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控訴を決めた承認取り消し訴訟団のこれからに望むこと・・・






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控訴を決めた承認取り消し訴訟団のこれからに望むこと・・・

6月14日に、翁長知事の承認取り消しに対して損害賠償を求めた裁判の判決が下るということで、裁判の結果を報告する「宜野湾市民の安全な生活を守る会」の報告会が宜野湾市の真栄原公民館であったので参加した。
 真栄原と言えば、頭に浮かぶのは真栄原社交街である。真栄原社交街はスナックなどの飲み屋街ではない。いわゆる通称吉原と言われる売春街である。

 売春防止法は1957年に施行され、日本では売春は禁止されていると学校でならったから、復帰前の沖縄ても売春防止法が施行されて売春は禁止されいると思っていた。禁止されているが取り締まりを厳しくしていないから売春街は存在していると思っていた。しかし、その考えは間違っていた。復帰前の沖縄では売春は禁止されていなかったのだ。驚くべきことであるが事実である。
 復帰前は米民政府が統治していたから、米兵のために米民政府が琉球政府に圧力をかけて売春禁止法をつくらせなかったと予想する人は多いと思うが、その予想は実は間違っている。米民政府は米兵相手の売春街をつくるのを禁止するしていたくらいである。だから、沖縄人相手の売春街はあったが米兵相手の売春街はなかった。
 米兵相手のバーの隣に売春用の部屋をつくって売春をやっていたが、キャラウェイ高等弁務官が売春をさせないようにバーの基準をつくり、基準に合格したバーだけに米兵相手の商売ができるようにした。そのバーをAサインバーという。米兵相手の売春の店をつくれないようにしたのがAサインバーであった。それても米兵相手の売春はあった。それはコールガールが直接米兵と交渉し、ホテルを利用する売春であった。そこまでは米民政府は立ち入ることはしなかった。
 本土は売春防止法を1957年に施行したが、琉球政府は本土のように売春防止法をつくらなかった。売春は合法であったのだ。共産党など左翼が強い沖縄であったから売春防止はあっただろうと多くの人が思うだろうが、実はなかったのである。共産党などの革新は売春を公認することに反対しなかった。売春防止法をつくらなかったのである。
売春を職業として認めた戦前の法律、娼妓取締規則のような法律がを沖縄の政治家は戦後もひきついだのである。
 真栄原社交街はカラオケ歌丸の向かいの道路から入る。13が真栄原社交街という名の売春宿がある場所である。伊波洋一市長の時の2010年に、沖縄県警と宜野湾市によるいわゆる「浄化作戦」が行われ、風俗店の業態をとっていた店舗が次々と取締りの対象となり、ついには壊滅状態となった。あれから6年経過したが、今はゴーストタウンになっている。伊波洋一市長は単純な「浄化」をしただけであり、再生をしていない。再生のない浄化では宜野湾市の発展はない。




緑の矢印が目的の真栄原公民館である。国道からは見えないし、車が通れる道路もない。車では右側の神本内科方面からしか入れないが、国道を左折しなければならない。初めての人ならなかなか真栄原公民館を見つけることができない。私も真栄原公民館を見つけるのに苦労した。
 私は真栄原公民館の駐車場ではなく、サンエーV21の駐車場に車を停めている。真栄原公民館へ車で行くには小さな道路を通らなければならないし、もし、駐車場が満杯だったら厄介なことになるからだ。それよりはサンエーの駐車場に停めて歩いたほうがいい。無料で駐車するのは気が引けるのでサンエーでお茶のペットボトルを買い、飲みながら真栄原公民館に向かった。
 
 会場は真栄原公民館の2階である。ここに来るのはこれで三度だ。会場に入ると50人くらいの人たちが集まっていた。暫くして報告会は始まった。
 裁判は敗訴であったことを平安座唯雄会長は報告した。森鍵裁判長は無効確認の訴えを却下し、損害賠償請求を棄却したという。
 民事裁判というのは損害賠償するというのが条件になる。翁長知事の承認取り消しが違法であるという理由で民事訴訟を起こすことはできない。承認取り消しが訴訟者の損害が生じるからその損害を賠償しろということでなければ民事訴訟は起こせない。これが民事訴訟の難しいところである。

 普天間飛行場の周辺に住んでいる住民が起こしている爆音訴訟は実際に爆音の被害を受けている。だから賠償しろという要求だから、訴訟を起こすことができるし、損害賠償を得ることができた。しかし、翁長知事の承認知り消しの場合は、翁長知事が承認取り消しをしたからといって辺野古移設が中止して普天間飛行場が固定化すると決まったものではない。翁長知事の主張が通らないで辺野古移設をするかもしれない。
 普天間飛行場が固定化されれば損害が生じるが、辺野古移設をすれば損害は生じない。どちらになるかはっきりしない状況で損害賠償を求めても裁判長が認めることはあり得ないことである。この裁判に勝つ可能性は非常に低い。
 「宜野湾市民の安全な生活を守る会」が翁長知事の承認取り消しで宜野湾飛行場の辺野古移設が頓挫し、平穏な環境で暮らせる「期待権」が侵害されたと主張して損害賠償を求めたのに対し森鍵裁判長は「埋め立て承認は、普天間飛行場の近隣住民に直接法的効力を生じさせるものではない」と指摘して、住民側が主張する「期待権」は法律上の利益ではないと判断した。その通りだと思う。仮定を条件にした損害賠償であるから現実的には不確実を条件にした要求であり。現実を重視する裁判で勝つことは難しい。
 訴訟の目的は損害賠償を勝ち取ることよりも普天間飛行場が周辺住民の人権を侵害していること、辺野古に移設すれば人権侵害が解消されることを訴え、堂々と辺野古移設を主張することであった。
 そして、宜野湾市長選で翁長知事と革新が応援する志村候補ではなく自民党の佐喜真候補を当選させることであった。
 訴訟団は署名運動をした。すると2万人以上の署名が集まった。人口が9万人の中の2万人である。訴訟団は辺野古移設を主張していた。その訴訟団が2万人以上の署名を集めたということは佐喜真候補が大勝することを示していたと言っても過言ではない。2万人の署名が示したように佐喜眞候補は大勝した。

 しかし、裁判は選挙のようにはいかなかった。判決は住民側の県に対する国家賠償請求についても、法律上の利益がないことを理由に棄却した。翁長知事に対する損害賠償請求についても「公務員の職務行為よって生じた損害については、国や地方公共団体が賠償責務を負う」といって退けた。
 住民側の請求はすべて却下されたのである。完全敗北であった。
 報告会でも却下されたことを話され、控訴するかどうかと集会に参加している人たちに問うたが、集会に参加している人たちが次々と控訴をするべきであると主張した。
集会に参加している人は年配の人が多く、発言する人は70代以上の人たちであったが、損害賠償について情熱的に話し、全員が控訴することを主張した。集会に三回参加したが、参加者の発言が一番多い集会であった。
会員をいくらでも集めることができると豪語する女性。次はもっと多くの市民に呼び掛けて会場を一杯にしてみせる。運動を続けるために寄付金を集めよう。等々、控訴して翁長知事の承認取り消し反対運動を盛り上げようという熱気が充満した。
控訴することは全員が賛成し、控訴することを徳永弁護士は宣言した。

しかし、裁判に勝つのは不可能に近い。負ける裁判をするには別の目的がなければやる価値はない。
訴訟を起こした中心人物は平安座唯雄氏である。彼には訴訟を起こした目的があった。それは宜野湾市長選で佐喜真市長を当選させることであった。平安座唯雄氏は自民党員として長い間宜野湾市議会議員を務めた。そんな平安座氏であったから宜野湾市長選では佐喜眞市長を当選させたかった。
宜野湾市長選を有利にする目的で、翁長知事に損害賠償を求める訴訟を起こしたのである。承認取り消しが違法であるという理由で民事訴訟を起こすことはできない。民事訴訟は損害賠償として金額を提示しなければならないのだ。だから、「期待権」を根拠に損害賠償の訴訟を起こしたのである。
平安座氏は佐喜真市長が大勝したのは翁長知事訴訟団が2万人余りの支持署名を集めたことが大きい、今までの市長選との違いは翁長知事訴訟団が活動したことであることを強調していた。平安座氏は宜野湾市長選勝利を目指して翁長知事訴訟団を結成したのである。宜野湾市長選で佐喜真氏が勝った。だから、平安座氏が裁判を起こした目的は達した。だから、控訴する目的から選挙勝利は消えたのである。それでも控訴するということになると目的は裁判に勝利する以外にはない。しかし、裁判に勝利することを目的にはしていなかったから、裁判に勝つのを目的に控訴するというのは目的として弱い。

集会参加者が言ったように署名運動を再開し、普天間問題を他の市町村民に訴える運動を展開するのが控訴する目的としては大きいが、それには組織活動に通じた人材と資金が必要になる。集会に集まっていたのは年配の人たちであり、彼らが運動を展開するのは難しいだろう。

宜野湾市長選前に平安座会長と数回会った。私が辺野古の人たちも移設に賛成しているから辺野古の人たちとの交流をやったらどうですかと言うと、平安座会長はその考えがないと言い、辺野古の人たちには無関心であった。平安座会長は宜野湾市以外で署名運動する気もなかった。
宜野湾市長選も県会議員選挙も終わった。今後の裁判闘争を選挙に絡ませることはできない。残っているのは宜野湾普天間飛行場問題を県民に訴える大衆運動である。しかし、大衆運動に発展するかどうかは危惧するところである。

沖縄県で辺野古移設を主張している民間団体は唯一、翁長知事の承認取り消しに損害賠償訴訟を起こしている宜野湾市民の安全な生活を守る会である。彼らの直接の訴えは県民に強い影響を与えると思う。

今度の控訴をきっかけに大衆運動を展開してもらいたい。困難ではあるが翁長知事の承認取り消しを批判し、辺野古移設を訴える大衆運動をしてほしい。

【沖縄の声】米軍犯罪防止に県民大会は何の効果もない、政府のパトロールの方が効果がある[桜H28/6/17]
2016/06/17 に公開
平成28年6月16日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆­氏が19日の県民大会が米軍犯罪防止に何の効果もないことを解説すると共に、コラムコ­ーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「日米地位協定の抜本的改定要求は米軍基­地撤去要求と同じ」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月6月16日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千­人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、­全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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地位協定改定は米軍基地撤去せよと同じ






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電話番号098-868-4170
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地位協定改定は米軍基地撤去せよと同じ
 県議会の抗議決議には当然ながら地位協定改定が含まれている。琉球新報のアンケートでは39首長の内約9割に当たる36人が地位協定を抜本改定すべきだと回答している。マスコミでも地位協定を改定すべきであると盛んに報道している。
 米国は日本政府が地位協定の改定を要求しても、改定に応じることは絶対にない。もし、日本政府が日本の法律を米軍に適用すると主張すれば米国のすることはひとつである。全米軍を撤退する。
 米軍の兵士は米国の平和と安全に命をかけて奉仕する存在である。日本に米軍が駐留しているのは米政府が決めたことであり、兵士は米政府の指令に従って日本にやって来た。彼らの自由意志で来たのではない。米政府の指令でやって来たのだ。そんな彼らが軍の仕事をしている時米国民としての人権を守る義務が米政府にはある。勤務中の犯罪を日本の法律で裁くということは彼らの米国民としての人権を米政府が放棄することになる。米政府は日本に駐留する米軍人を米国民として見捨てることになる。
 米国のために命をかけている軍人を見捨てることを米国民は許さないだろうし、米政府もそれはできない。米軍人の米国民としての人権を守る地位協定を改定するくらいなら米政府は日本から米軍を撤退させる。
 地位協定を締結しない国には米軍を駐留させない。これは米政府の鉄則だ。鉄則を破ることはない。米政府は絶対に守らなければならない。この鉄則を守ってすべての米軍を撤退させたことがある。イラクだ。

 オバマ政権の時の2011年に米軍はイラクから完全撤退したが、オバマ政権は完全撤退させる積もりではなかった。戦闘部隊は撤退させるが、イラク軍を訓練する数千人の米兵はイラクに駐留させる予定であった。イラク側もその案には賛成したが、地位協定の締結にイラク政府は反対した。
 イラクのマリキ首相は記者会見で、
「米国と刑事免責の問題が話題になり、米国は完全な免責を認めなければ、一兵卒たりとも駐留させないと言った。それに対して、一人のアメリカ兵に対しても免責を認めるのは不可能だというイラクは答えた」
と述べた。
イラク側が地位協定を断ったので人数、場所と訓練方法についての交渉は止まった。そして、米軍はイラクから完全撤退したのである。イラクが地位協定を認めて、米軍によるイラク兵の訓練をしておけばISISの侵略を食い止めていただろう。しかし、イラクは地位協定を認めなかった。米軍は完全撤退し、米軍の訓練を受けなかったイラク軍は弱くなり、ISISに侵略されたのである。
ISISの侵略でイラクは国家危機に陥った。米軍がISISの侵略を食い止めるために空爆をやり、イラク兵の訓練をするようになったが、それはイラク政府が地位協定を認めたからである。もし、地位協定を認めなかったら米軍のイラク支援はなかった。
地位協定を認めるか認めないかは駐留するかしないかを決定づけるほど重要なものである。

軍隊を他国に駐留させる時、その国と地位協定を結ぶのは米国だけではない。ほとんどの国が地位協定を結ぶ。自国民を自国の法律で裁くことは国の義務だからだ。それは国際政治では常識である。

自衛隊がPKOで他国に駐留しているが、日本政府は駐留している国と地位協定を結んでいる。当然のことである。

地位協定で米軍関係者は守られていて、地位協定を改定すれば米軍関係者の意識が変わり犯罪がなくなるというのが地位協定の改革要求の理由である。

那覇市のホテルで起こった準強姦は酔った米兵がホテルの廊下で泥酔して寝ている女性を部屋に連れて込んで起こした事件である。地位協定で米兵の犯罪は勤務中も含めてすべて日本側が裁くことに改定しても準強姦の事件が起こったのは確実である。それに勤務外の事件であるから県警が取り調べ、日本の法律で米兵を裁く。法的にも地位協定改定の影響は全然ない。島袋さん殺害も泥酔逆走事故も地位協定を改定しても起こり得た事件・事故である。それにその事件・事故を起こしたシンザト容疑者も女性米兵も県警が取り調べ、日本の法律で裁く。地位協定を改定してもしなくても日本の法律が適用される。地位協定改革が必要であるという根拠にはならないのが三つの事件である。
 三つの事件をひとつひとつちゃんと検証していけば、
「日米地位協定を改定し、協定に守られているという米軍関係者の意識を改革しない限り事件はなくならない」
が根拠のないことが分かる。
地位協定を改定しても米軍関係者の犯罪は減らないのが真実である。しかし、共産党を中心とした左系政党・識者は米軍関係者による犯罪の原因を地位協定の性にして地位協定改定を要求する。
日米政府が地位協定を改定することはないからいつまでも犯罪の根源は地位協定にあると主張することができる。地位協定を改定しない日米政府を非難し続けることができる。地位協定改定要求は日米政府非難と米軍基地撤去運動に利用しているだけである。それ以外の理由はない。
共産党も左系識者も日米政府が地位協定を改定しないことを知っている。知っているからこそ盛んに地位協定改定を主張し、世間に広げているのである。

 共産党を中心とした左系政党・識者の地位協定改定要求の本当の目的を知らないのが沖縄の保守政治家たちである。

【沖縄の声】島袋里奈さんの死の責任は翁長知事、市町村長、県、市町村議会にある[桜H28/6/2]
2016/06/03 に公開
平成28年6月2日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆氏­が「島袋里奈さんの死の責任は翁長知事、市町村長、県、市町村議会にある」、コラムコ­ーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「馬毛島、下地島に見る維新の会と民進党­の違い」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月6月2日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
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