メイ氏批判に反論












「沖縄戦戦の歴史を県民が乗り越える必要がある」とメイ氏は発言している。アメリカ人は自立の精神を重んじる。自分のことは他人に頼らないで自分でやるべきであるとメア氏は考えているアメリカ人だ。
メア氏は、「日本で地上戦があったのは唯一沖縄であり、10万人の島民が死に、沖縄は国の犠牲にさせられた。戦後は沖縄は日本であるのに日本と切り離してアメリカ軍の軍事植民地支配を強いた。沖縄の貧困は日本政府の責任であるから、沖縄への経済援助を日本政府はしなればならない」と日本政府からの莫大な金額の援助を正当化して、日本援助に頼っている自立精神のない沖縄を嫌っているのだろう。

沖縄の経済が悪いのはアメリカ軍基地があるからだと革新政治家は主張している。はたしてそうだろうか。戦前の沖縄はさとうきび生産が中心であった。もし、アメリカ軍が沖縄に駐留しなかったら沖縄の産業はさとうきび生産が主流だっただろう。それでは沖縄が貧困な島になっていたの確実だ。

アメリカ民政府は沖縄への外国からの投資を自由化し、経済の発展を図っている。アメリカ流の経済は自由競争であり、戦後の沖縄は戦前の沖縄に比べると信じられないほどに経済は発展した。それはアメリカ軍による雇用とアメリカ人の購買欲、そしてアメリカ流の自由経済市場の展開であった。

購買力のない沖縄の人々に代わって、アメリカ軍の家族が沖縄の焼き物や染物などの商品を買うことによって沖縄の伝統を復活させたのは有名な話である。復帰前の失業率が0・6パーセントであったという事実が示すようにアメリカの尽力によって沖縄の経済がめざましく発展した。

宮里氏は米国の利益のためにだけに沖縄の米軍基地はあると考えている。宮里氏はアメリカ軍が居なかったら日本・沖縄が中国や北朝鮮に支配されていただろうという予測は全然していない。琉球王朝が島津藩に支配され、戦後はアメリガ軍に支配されたというのにだ。軍事力が全然ない沖縄が、アメリカ軍がいなくなれば平和で豊かになると宮里氏は信じているが、そんなことはあり得ない。社会主義国家の拡大を目的にしている中国に支配された確立は高い。
沖縄の歴史を参考にしないで、戦後の国際状況を考慮にいれないのが宮里氏の考えである。そのような考えが現実に通用するほど世間は甘くない。

中国は共産党一党独裁の社会主義国である。アメリカ・日本は資本主義・民主主義国家である。沖縄のアメリカ軍基地について考えるとき、社会主義国家と民主主義国家について研究して社会主義国家と民主主義国家のどちらを選択するかを考えるべきである。私は日本・アメリカの資本主義・民主主義国家を選ぶ、沖縄が中国のような社会になるのは反対だ。私とは反対に沖縄が社会主義社会を望む人はアメリカ軍事基地撤去を主張し、中国との友好を望むだろう。

沖縄の有名な政治家瀬長亀次郎氏は共産主義者であるからアメリカのような国より中国のようなを国を選んだだろう。日本共産党を設立したメンバーの一人である徳田久一は沖縄出身であり、中国に亡命して日本の暴力革命を目指していた。
沖縄には共産主義・社会主義の政治家が多く、彼らは反米主義の立場からアメリカ軍基地の撤去を主張している。反戦・平和主義と同じ主張でも目的は違う。
普天間基地のグアム移設を主張している社民党は、グアムに普天間基地を移設するということはグアムの人々の人権が犯される可能性が高いのに、グアムの人々の人権については全然考えていない。

「もし、日本の憲法が変わると、米国は国益を増進するために日本の土地を使うことができなくなる」というメア氏の発言を米国の本音だと宮里氏は言っているが、私は違うと思う。この発言はメア氏個人の見解だ。アメリカは、軍国主義国家であった日本が二度と軍隊を持たないのを目的にして憲法9条を作ったが、朝鮮戦争が起こり、東西の冷戦という社会主義圏と民主主圏の対立が起こると、アメリカは日本が軍隊を持つことを要求している。9条がなければ日本の軍隊が日本を守ることができるからアメリカ軍の負担は軽くなる。だから9条はアメリカにとってやっかいなものになったのだ。

ベトナム戦争が終わってから沖縄のアメリカ軍の縮小は進んでいる。今回も1万人近い海兵隊をグアムに移す計画だ。アジア情勢の変化に合わせてアメリカ軍は沖縄の基地を徐々に減らしている。中国・北朝鮮の変化に応じてアメリカ軍は減少させている。しかし、ヘリコプター基地だけはグアムに移すわけにはいかない。ヘリコプターは救助活動になくてはならないからだ。
救助活動に不可欠なヘリコプター基地は平常時の訓練で事故が起こったときには必要である。ヘリコプター基地は中国に対する抑制に必要ではなく、アジアに展開しているアメリカ軍の後方支援になくてはならない存在であり、ヘリコプター基地を沖縄に残すのはアメリカにとって絶対必要なことである。普天間基地の問題は海兵隊が必要かどうかではなく、ヘリコプター基地が必要かどうかの問題である。
アメリカが神経をとがらしているのはヘリコプター基地は沖縄に設置しなければならないと考えているからだ。


こんな小さい島に七つもの政党がある。こんな小山の大将のような政党が言いたい放題では沖縄の民主主義政治は築かれない。
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