Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

困難でも 国産感染症ワクチン開発への道づくりを!

2021-03-05 18:07:39 | 国際・政治

以前から対台湾政策の締め付けを画策する中国大陸が、先日は台湾産パイン禁輸の挙に出た様だ。表向きは 検疫での害虫検出が複数回に上った事が理由とされるが、それにしても全面禁輸とは過剰反応の感が強い。通常なら管理改善などの注意喚起に始まり、重くても輸入一時停止レベルだろうが、この背景には冒頭の対台湾強硬姿勢が影を落としているとの指摘もある。

これまで 台湾産パインの輸出先はほぼ 9割が中国大陸向けだった由だが、この事態を受けて台湾当局は 当然ながら輸出先の多角化を模索し、我国への輸出も視野に入れているとされる。我国側も 民間レベルで輸入に名乗りを上げる個人法人が多数に上るのは、一面では好ましい事ではないかと思う。条件として、沖縄初め我国産パインとの流通整合性を図る事と、やはり落とせぬ健全な検疫を必ず経る事だろう。大地震を初め 我国が災害を被った時などは必ず援護に出てくれる台湾のこの状況にはできる限りの手を差し伸べたいものだが、やはり我国の生産農家への配慮も欠かせないからだ。

本題です。国内農業への配慮の大切さを踏まえつつ、やはり大切な事共の一は 流行続く中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症を初め、将来広まる可能性あるこうした疫病と対峙し得る 国産ワクチンの開発製造を現実にする術を磨く事だろう。この問題につき、政権与党からも遅まきながら動きが見られる様になったとか。以下 産経新聞ネット記事を引用して、少しみて参りたい。

「日の丸ワクチン 実現に課題多く」

自民党内で、新しい感染症に対応するワクチンの国内での開発、製造能力を強化すべきだとの意見が高まっている。世界で新型コロナウィルス・ワクチンの争奪戦が起きる中、現状で輸入に頼るしかない日本は 供給に不安が残る。自民は 安全保障の視点からも国内での開発促進を政府に求めているが「日の丸ワクチン」の実現に向けた課題は多い。

自民は 3/4、党本部で「創薬力の強化育成に関するプロジェクト・チーム (PT)」の初会合を開いた。日本が ワクチン開発で出遅れたことなどを念頭に、新薬開発能力など薬品メーカーの国際競争力強化に向けた対策を検討し、5 月頃までに提言をまとめる。

座長を務める 橋本 岳・元厚生労働副大臣は会合で「地元に帰っても『なんでワクチンが遅いのか』『なんで日本の薬が出てこないのか』といわれる」と危機感を示した。

菅 義偉(すが・よしひで)首相が感染防止の決めてと位置付けるワクチンだが、日本は欧米に比べ接種開始が遅れた。今後も海外メーカーの動向に接種スケジュールを左右される可能性があり、弱点を露呈したといえる。中国(大陸)などが他国にワクチンを提供して影響力を強める「ワクチン外交」を展開していることへの警戒感も強い。

一方、国内では 塩野義製薬 (本社・大阪市) など複数のメーカーがワクチンの開発や治験を進めているが、実用化にはなお時間がかかる見通しだ。

田村憲久・厚生労働相は 3/4の参院予算委員会で、開発遅れの原因を問われ「欧米などは SARS (重症急性呼吸器症候群) やエボラ出血熱の時の開発技術が役に立っている」と説明。逆に「日本はいろんな問題があって なかなか取り組みづらかった」と振り返った。

他国に比べて研究開発費が少ないことや、過去の薬害訴訟の影響から、承認までの時間が長いといった課題が指摘されている。

危機感を背景に、自民では 大規模な感染症のワクチンを巡る提言が相次いでいる。新国際秩序創造戦略本部 (甘利 明座長) は昨年 12月、経済安全保障戦略に関する提言で 安全性・有効性を確保しつつ迅速・早期に承認審査する取り組みなどを求めた。新型コロナ・ウィルスのワクチン対策 PT (鴨下一郎座長) も先月、研究開発の基盤整備を提言した。

甘利座長は産経新聞の取材に対し「国産か、外資の日本誘致か。両方の場合でも 治験、承認の仕組みを変えるのか、動くようにするのか。課題を全部洗い出し、次の世界的流行パンデミックに備えることが大事だ」と強調した。(引用ここまで)

昨年来流行る 大規模感染症ワクチンなどの調達は、基本的には一国内ですべきものとの話を聞いた。ここの所で、我国は明らかに 他の先進国より立ち遅れた。インフルエンザなど他の感染症向けでもそうだったが、近年では特に 子宮頸がんワクチンの副反応に対する過剰反応的報道の影響が大きかった様で、そこから日本人の多くに ワクチンに対する心理的アレルギー反応が広まってしまい、その辺りの事から 各種予防ワクチン開発の動きが鈍ってしまったのは事実だろう。

だが、昨年来の前述感染症流行で潮目は変わった。欧米先進国に遅れはしたが、我国薬品メーカー各社に開発技術力はあるはずで、企業レベルは元より 政府側でもワクチン開発助成に財政面でも尽力すべきだろう。国産ワクチン開発、製造はもう少し先となろうが、遅れても必ず実現さすべく 確実に道づくりを進めて頂きたい。国民の命と健康を守る事も、重要な安保課題のはず。又 外資誘致に際しては、必ず我国向け調達を最優先させるべく、くれぐれも契約面での強い念押しを願いたいものだ。ここの所が 例えば中国大陸のメーカーなどは今一信頼性に欠けると心得る者だが。今回画像は 当地都心近くの 鶴舞公園脇を走る JR中央線の地上設備検査に赴く試験列車「ドクター東海」の様子を。


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2 コメント

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Unknown (のん子)
2021-03-07 08:04:39
国産ワクチンのこと、全く仰る通りですね。
ワクチン関係のことは生物兵器にも一部関係するので日本では例の団体が研究に反対するので遅れていると聞いたことがあります。

でも、これからは又、新しいウイルスが流行るかもですから、その分野での研究を深めてほしいですね。
返信する
例の団体➡理解します (HAKASE(jnkt32))
2021-03-07 14:21:35
のん子さん、今回もご見解を有難うございます。良い
報を下さり、感謝の次第です。む

なる程ね。我国の予防ワクチン開発が進まない主因は
、多くの治験ができ難いとの話を聞いていましたが、
例の団体による妨害圧力もあり得る訳ですね。

振り返れば 我国船舶の性能向上についての研究まで
、海上軍事力に結び付く可能性を理由に露骨な中止
圧力をかけて止めさせた経緯を聞いた事があり、根は同じですね。

ですが、世界的感染症流行は明らかな「有事」です。
医療も薬事も、平時しか頭にないお花畑勢力に振り
回される事なく 多くの事態に対処できる様開発を
お願いしたいもの。まずは、お礼まで。
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