前回も触れた「防」で始まる 4つの事共、「防衛」「防疫」「防災」「防犯」の内、最後の項目を除く 3つの課題に果敢に向き合うのが、我らが自衛隊だろう。
まだ不足や解消すべき問題課題もそれはあろうが、戦後一貫しての これらの事共との真摯な向き合いは国民市民として素直に率直に評価したい。時に命を賭して 困難な任務や課題と向き合うこの各位の国家的地位と名誉を担保するのは、日本国民として当然の責務だろう。
勿論政界も 決して手を拱いている訳ではない所は認めたい。かねて現憲法の必要な改正を目指す与党自民も 憲法上に自衛隊の地位・立場を明記すべく動き始めている様だ。以下 昨日の共同通信ネット記事を引用して、みて参る事に。
「自民、9条改憲へ論点整理 自衛隊明記が軸、総裁選の争点に」
自民党は 9/2 憲法改正実現本部(会合)を開き、自衛隊明記に向けた 改憲の論点整理を了承した。現行(憲法)の 9条 1、2項を維持した上で、自衛隊を追記する案を軸とする。
「ポスト岸田」候補の間では賛同が広がる一方、石破 茂(いしば・しげる)元党幹事長は 戦力不保持を定めた「(9条)2項削除」を持論としており、総裁選でも争点の一つとなる見通しだ。連立を組む公明党は 9条改正に慎重な立場で 実現のハードルは高い。
会合には 岸田文雄首相が出席し「自衛隊明記を含む、複数のテーマを一括して国民投票にかけるべく議論を加速させる準備が整った」と述べ、新総裁も論点整理を引き継ぐよう要請した。古屋圭司本部長は「新総裁の議論を拡散させないため、この考え方の範囲内にしてほしい」と求めた。
これに対し石破氏は、自衛隊明記に賛成するとしながら「これで終わりではない。よりよい憲法を目指して努力しいなければならない」と訴えた。記者団には「自衛隊明記が実現してから、(9条)2項の議論を始めても 遅きに失するかもしれない」と述べ、同項削除の主張を維持する考えを示した。(引用ここまで)
連立与党の一、公明党が現憲法 9条改正に慎重なのは事実も「改正実現のハードルは高い」との言い回しは 多分に共同の主観的論調だろう。あらゆる事共に中立を心掛けるべき報道メディアが その記事に特定に傾いた意思を持ち込むのはやめにしてもらいたい。
その上で、岸田総理の目指す現憲法 9条を基本維持の上で 自衛隊を追記の案、拙者は一定理解する者だ。石破元党幹事長主張の「9条 2項削除」も一定当を得ているとは思うし、議論や検討の俎上に上げても良いだろう。
与党連立を組む公明も 一定の障壁になる可能性はあろうが、むしろ日共・社民の様な左派野党の方が その線は大きいだろう。共同はその所への踏み込みを 意図的に避けている様にも見受けられ、事実なら 朝日新聞一味の次を行く偏向報道勢力とみられても仕方あるまいて。
ここは「共同よ お前もか」との言葉を用意して、改憲作業の取り上げ姿勢や論調を厳しく注視したいものだ。制定から間もなく 80年。今は故人の 渡部昇一・元上智大名誉教授も仰っていた様に、憲法といえど 不断の見直しと改良への更新即ちアップ・デートが必須なのである。
一方で不興の声もある 石破元党幹事長ではあるが、自衛隊の地位保全に向けた改憲との向き合いは概ね健全と心得る。それに引き換え病的なのは、やはり左派野党と左傾メディア勢力ではないのか。こんな連中とは引き続き「読まない、見ない、聞かない、買わない」の 強い「4ない」姿勢で対峙すれば良いと拙者などは考える。
与野党有志は、我国最高法規・憲法の「真の改良」へ向け 信念ある姿勢で取り組みを願いたい。今回画像も振り返り恐縮。先年夏、横浜市内にて目撃の、西日本と四国より 首都東京を目指す夜行特急「サンライズ」の様子をもう一度。