もうすぐ所謂「3.11」~東日本大震災より 10周年を迎える。相当に進んではいるだろうが、未だに被災各地の復興は途上。特に 東京電力の大原発事故が重なった福島県浜通りのそれは、大きく遅れている様だ。引き続いての国家的支援と共に、我々他地域の住人も この震災を他人事と思う事なく、同様の災禍に見舞われた時どうすべきかとの最低限の思考を 日頃から頭の片隅に置いておくべきとも心得る者だ。
又 昨年来流行の続く、中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症を初め国際的疫病との向き合いも 前述震災の様な災害と同様の姿勢で臨むべきとの主張も聞いた。想えば災害も疫病も予防が大切だ。万一遭遇や感染の不運に見舞われたとしても、それから来るダメージを最小限に抑える努力と共に、同じ気持ちで臨むべきとの心構えが少し学べた所。改めて、まず前述震災の犠牲各位への弔意と 今も復興に取り組む方々へのお見舞いを申したい。
本題です。前述震災の大きな節目、それに今夏に迫った東京五輪及び障碍五輪の開会可否や 芳しからぬ総務官僚複数が関与の接待問題などに話題が集まりがちな昨今。そうした所も理解せぬ訳ではないが、その陰で我国の安保、そして今後の国運を左右しかねない重要事項が閣議決定されていた。決して「ドサクサ紛れ」の様なモノ言いをしたくはないが、一体何人の方々がご存知かとも思ったものだ。東アジア圏の経済連携協定 RCEP(アールセップ)の件につき、先月下旬のものだが、日経新聞ネット記事を引用して 少しみて参りたい。
「RCEP協定案を閣議決定 中・韓と初の経済連携協定」
政府は 2/24、東アジアの地域的な包括的経済連携 (RCEP)協定案を閣議決定した。今通常国会での承認を目指す。中国(大陸)や韓国、東南アジア諸国連合ASEAN各国など 15カ国が参加、日本にとっては中・韓との初の経済連携協定EPA となる。
RCEPは ASEAN 10カ国のうち 6カ国以上とその他 3カ国以上が国内手続きを終えてから 60日後に発効する。発効すれば世界の国内総生産の (ほぼ)3割を占める最大の広域自由貿易協定FTA となる。工業品や農林水産品の関税削減・引き下げに加え、データの国際的な流通や知的財産の扱いなどで共通のルールを設ける意義がある。
工業品と農林水産品合計の関税撤廃率は 環太平洋経済連携協定TPP など他の大型FTA よりも低く、品目数ベースで 91%。国産の農林水産物を保護するために、日本への輸入に関しては米や麦などの所謂「重要 5品目」を関税引き下げの対象から外した。
ルール面では自国に進出した企業に対し 政府が技術移転を要求するのを禁止する他、コンテンツやデータなどのデジタル情報に関し、国境を越えた自由な情報の確保を各国に求める。いずれもこれまでに中国(大陸)に問題があると指摘されていた分野で、共通のルールの創設による改善効果が期待される。(引用ここまで)
今まで静観していたのだが「大丈夫か?」との想いにさせられるのが正直な所だ。貿易以外にも、安保や歴史などの諸問題を抱える中・韓両国との経済連携などできるものか?との印象が どうしても脳裏を過る。特に引用記事の末尾「自国進出企業向けの、政府による技術移転要求の禁止。コンテンツやデータなどのデジタル情報に関し、国境を越えた自由な情報の確保を各国に求める」とは希望的見方に留まるのではないか。特に中国大陸に対しては!
中・韓両国共、こんな理想論の様な協定案を真に受け真摯に乗ってくるとは思えない。少なくとも、将来我国の不利益ともなりかねない見返りや条件をつけてくる可能性は十分にあろう。正式な協定締結、批准は勿論国会審議を経ての承認を取り付けた上でだろうが、東京五輪及び障碍五輪の開会可否やら総務省接待問題で論戦を行うのもそれは必要かもだが、そんな余裕があるなら 前述二件と同等以上に重大なこの協定案につき、特に中国大陸に問題がある様な項目は徹底的な審議を願いたい。
又 与野党の差を超えて、我国の将来の国益を左右しかねないこの協定の暗部や問題点を洗い出し、その改善と我国益保持の為 それこそ厳しい追及を願いたいものだ。生半可な審議と承認プロセスでは、数量面で他を圧する中国大陸の恣意的な意思に圧され、我国を含む他の諸国が不利な立場に追い込まれかねず、そうした不公正を許してはならない。
中国大陸は、我国主導でとりまとめられた 環太平洋経済連携協定TPP-11 にも参加意思があるとされ、実現すればこちらの経済連携協定EPA でも主導権を奪われかねず、取りまとめに当たっての我国の辛苦と労力が水泡に帰す事ともなりかねない。RCEPは このままでは危険な取り決めだ。ここは 菅(すが)政権の知見と蛮勇が問われる所だと思うがどうか。今回画像は先月下旬、当地東郊の豊橋方面へ向かう途上に名古屋鉄道の特急列車「パノラマ・スーパー」の先頭展望席より捉えた 対向列車の様子。先代展望列車「パノラマカー」の遺産ともいえる赤基調の車体は遠目にも目立ち、名古屋鉄道のイメージ・カラーに留まらず 踏切事故対策を含む安全面への寄与も小さくない様です。最近登場のステンレス車体組も、前面周りはこのカラーが配されております。
中国と韓国は、国際法を破るならず者国家なのに、菅内閣には、なんの警戒心もないようですね。
どういう神経で、この二国と付き合っているのか、理解に苦しみます。自民党は年々劣化していくように見えますね。
そして、中・韓両国についての貴懸念は、拙者も共有
すべきものと心得ます。
政権与党の この両国に対する向き合いは、拙者も少なからず疑問符をつける者であります。いや 放
置すれば 最早疑問符では済まなくなるかも知れません。
そうならない為にも、強く出るべきは出られる様に
ならなければいけませんが、遺憾な事に政府与党から
そうした動きは見られません。
二階自民幹事長のどうしようもない媚中姿勢がそれ
を象徴している様にも見受けられます。打開すべき
不良姿勢。これを改めなければ、政権与党に明日は
ないと拙者も思いますが。まずは、お礼まで。