生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

がん患者としての心境(その5)

2010-04-28 16:50:26 | 乳癌

今日は大雨の中、歩いて水曜礼拝にいってきました。昨日は教会で家庭集会懇談会があり、その疲れが残っていて、朝は体調がよくありませんでした。お休みしようかと迷ったのですが、少し横になると元気回復したので、行くことにしました。健康は神様からのギフトですから、体力があるのなら行かなくては・・・と思いました。

そして、すばらしい恵みをいただいたのですが、今日のことは後日書くことにします。
今日は、がん患者の精神的ケアーについて書かせていただきます。


術後ちょっとした体調の変化に敏感になりました。乳癌は、転移するとしたら、骨、肝臓、肺、脳が多いのだそうです。わたしの通う病院では肝臓と肺は定期的に検査しますが、脳のMRI検査はしません。

頭痛がすると、いつも同じ場所が痛いような気がして、脳転移ではないかと心配になります。疲れがなかなかとれなかったり、体がだるかったりすると、肝臓転移を疑います。

周囲の人に言うと、「ちょっと具合が悪いだけで転移だなんて・・・」と笑います。
わたしも癌になる前は、癌の手術をした人が再発転移を気にしているのをみて、何て心配性なんだろうと思いました。

でも、癌になった人のほとんどが、多少なりとも再発転移を恐れるのではないでしょうか。初期で90%再発転移しないと言われても、可能性がいくらかでもあればやはり気になります。

とにかく心配し始めると、考えはどんどん悪い方に向かってしまいます。そして、落ち込み、自分ではどうしようもなくなってしまうのです。


病院の待合室で周りの人に「どこが悪いのですか?」と尋ねて歩いている人がいました。わたしも尋ねられてあいまいな返事をすると、「この場所で待っているということは、あなたも癌なんでしょう」と詰め寄られ、いやだなあと思いながら「はい。乳癌です」と返事をしました。

するとその人は「わたしもです。明後日手術なんです」といって泣き出してしまいました。不安でたまらない様子をみて、一瞬でも不快に思ったことを恥じました。
「きっと大丈夫ですよ。わたしも手術を受けたけれど元気になりましたから」と言いました。

病院内でカウンセリングが受けられるといいのにと思いました。(実際カウンセリングを行っている病院があります)心配なこと、不安な気持ちすべてを聞いてくれるところがあれば、どれだけ落ち着くことでしょう。

診察の時間が限られているので、医師とはゆっくり話す時間がありませんからね。
精神的ケアーは必要です。

心の持ちかたが癌という病気にどのような影響をもたらすかわかりません。心はデーター化することができませんからね。でも、心と体は切り離して考えられません。精神的なものが病気と関連していることは確かです。


わたしの通う病院ではカウンセリングは受けられませんが、わたしは聖書の神様によってカウンセリングを受けています。

イエス・キリストは最高のカウンセラーです。

聖書の言葉

神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。(Ⅱコリント1:4)

          つづく

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2 コメント

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本当ですね (まこ)
2010-04-29 14:06:59
どのような苦しみのときにも神様は慰めてくださいます
このことは、本当に今回もまた、つくつく強烈に実感しました
神様の慰めは、苦しみの中で、言葉に尽くせぬほど与えられますね
苦しみにさなかにも、平安をくださいますね
また、文香さんは、ご自分が不安や恐れの中を通られたので、他社の痛みを理解してくださり、慰めを与えてくださるのだとも思います
返信する
まこさんへ (文香)
2010-04-29 21:51:44
コメントありがとうございます。

まこさんが神様から慰めと平安をいただいていることを覚えて感謝します。

つらい経験をしなければわからないことってありますね。

まこさんの具合が良くなりますようにお祈りしています。
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