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アブラハムのことを調べているうちにアブラハムという人物に親しみを感じてきました。今日はアブラハムの失敗についてわたしの感想を書きました。
ウルという町から神さまの示す約束の地に向かって旅を続けたアブラハムに危機が訪れました。日照りが続き、飲み水がなくなってきたのです。アブラハムは家族だけでなく、大勢の僕、家畜を連れています。荒野の旅で何日も雨が降らないということは、死を意味します。アブラハムはエジプトに進路変更しました。
エジプトにはパロという王様がいました。(エジプトの王は代々パロという名だそうです)アブラハムは、妻のサラが美しいので、自分がパロに殺されるのではないかと恐れ、サラを妹だと偽りました。このとき、サラはどう思ったのでしょう?聖書にサラの気持ちは書かれていませんが、夫にそのように言われてショックだったのでしょうか? それとも命を守るためにはいたしかたないと思ったのでしょうか? パロはサラを召し入れてしまいます。
このところのアブラハムの心理もよくわかりません。サラは異母兄妹だったそうですから妹というのは事実なのですが、最愛の妻なのです。妹と言えばパロに召し入れられることは想像できたはずです。妻だといったら、パロはアブラハムを殺して奪おうとするのでしょうか? その可能性はあったのかもしれません。それほどサラが美人だったのでしょう。それにしても、このときサラは65歳。色香が衰えてないとはすごいですね。
アブラハムのとった行動は確かに間違っていました。でも、神さまはアブラハムを罰するのではなく、パロとその家をひどい災害でいためつけ、サラを返させるようにしています。そしてパロからアブラハムに家畜や奴隷などの贈り物が届けられました。
サラがパロに召し入れられたままアブラハムのもとに戻らなかったら、子孫の約束は反故にされてしまいます。(以前、神さまは、子のないアブラハムに子孫を増やすと約束をされています)約束の遂行のために神さまが介入して下さったことが、すごいと思いました。
後にアブラハムはこのときと全く同じような過ちを犯します。このときも神さまの介入でサラはあわやというところで助けられるのです。
聖書には信仰の父と呼ばれるアブラハムの失敗が隠さず書かれているからおもしろいです。偉人伝なら省かれるような箇所です。決してアブラハムが立派だったから神さまに選ばれたのではないという証拠ですね。