生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

重荷を下ろして(その1)

2011-02-24 17:31:21 | 教会
昨日の水曜礼拝は合唱入門2でした。(合唱入門1は2/10に書いています)
楽譜といえば五線譜を思い起こしますが、線のないもの。一本線のもの。曲線グラフのような楽譜があることを教えていただきました。

五線譜の読み方を覚えてから、讃美歌312番「いつくしみ深き」を三部に分かれて合唱しました。

「いつくしみ深き」は世界中で最も愛されている讃美歌のひとつで、作詞者はジョセフ・スクライヴィン、作曲者はチャールス・コンヴァースです。

メロディーは日本では明治43年(1910年)に文部省唱歌『星の界(よ)』として紹介され、その後、川路柳虹の作詞による『星の世界』として伝えられているので、ほとんどの人が知っていると思います。

作詞者のジョセフ・スクライヴィンは、2回も婚約者に先立たれてしまうという大変な試練にあっています。
最初の婚約者は結婚式前日に溺死してしまいました。長い苦しみの後、やっと41歳で新たな結婚をしようとしていたところ、今度はその婚約者が結核で天に召されてしまいました。

2度目の婚約者が召されたとき、失意の中でイエス様の慰めを受け、平安を与えられました。
故郷のアイルランドに住む母親が希望を失っていたので、母親を慰めるため、どんな絶望の中でもイエスを信頼する気持ちを込めて書いた詩が「いつくしみ深き」だったそうです。
歌詞を紹介します




 1 いつくしみ深き 友なるイエスは
  罪とが憂いを 取り去りたもう
  心の嘆きを 包まず述べて
  などかは下ろさぬ 負えぬ重荷を

 2 いつくしみ深き 友なるイエスは
  われの弱さを 知りて憐れむ
  悩み悲しみに 沈めるときも
  祈りにこたえて 慰めたまわん
  
 3 いつくしみ深き 友なるイエスは
  かわらぬ愛もて 導きたもう
  世の友われらを 棄て去る時も
  祈りにこたえて 労りたまわん


1番の歌詞で「罪とが憂い」というのは、罪と、咎(とが)と、憂いのことです。
「などかは下ろさぬ負える重荷を」というのは「どうして背負っている重荷を下ろさないのですか」という意味です。
3番の歌詞で「労(いた)わりたまわん」とは介抱してくださるという意味です。

スイスの宗教改革者カルヴァンは、「人間は、本当の苦しみを自分の中に押し隠し、神にすべてを告白しない本性を持っている」と言っています。

苦しみを自分の中に押し込めて神さま告げないから苦しいのです。
神の前で心の重荷を下ろすのは人間の本性ではないのですね。でも、心を開いて、嘆きを包み隠すことなく神様に言って、重荷を下ろすことが大切です。

そうすれば、神様は変わらない愛をもって導き、イエス様が心の痛手をやさしく介抱してくださいます。

次回は重荷をおろしたときのわたしのあかし(体験談)と「いつくしみ深き」の原文の直訳の歌詞を紹介します。
                        つづく


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