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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

強められた家族の絆

2007-10-14 14:51:54 | エッセイ

今日の礼拝メッセージから、終(つい)の棲家(すみか)は天国であること。いろいろ考えて人生計画をたてても、その通りにいかないことが多い。でも、主のみこころが成っていくということを教えられました。

これから出かけます。実家に1泊してからJCP55周年記念会へ出席します。数日間コメントを受けつけない設定にしています。再開しましたらまたよろしくお願いします。

2004年春(乳癌手術の数ヶ月後)にJCPで書いたエッセイを掲載します。JCP関東ブロックの冊子「わたしの家族」に掲載された作品です。


強められた家族の絆
 


わたしの家族は一家四人同じ家に住んでいるのですが、数か月前までばらばらでした。
 主人は仕事が忙しく、帰宅は毎日11時近くです。休みの日は疲れてソファーで一日中寝ています。家のことはいっさいしません。
 大学生の息子は、毎日アルバイトに精を出し、帰宅はやはり深夜。
 高校生の娘は、自分のことでめいっぱいで、夕方帰宅するとすぐ自分の部屋に入ってパソコンに向かっていました。
 
一家4人がそろって食事することもめったになく、娘とわたし、息子とわたしの会話はあっても、父親と息子、父親と娘、そして夫婦の会話が極端に少なくなっていました。
 
ところが、昨年の12月に一大事が起こりました。わたしが乳ガンで3週間入院することになったのです。料理のことや洗濯機の使い方を娘に教え、主人にはごみの日を知らせ、息子には学校帰りに病院に寄るようにと頼み、あわただしく入院しました。
 
 いままで料理などほとんどしなかった娘が毎朝弁当を作り、学校帰りに買い物をして夕飯を作っていることを知ったとき、胸が熱くなりました。息子は車で毎日のように病院に寄ってくれ、洗濯物を持って帰ったり、必要なものを持ってきたりしました。

 そして主人は毎朝早起きして、風呂掃除、水やり等をしてから出勤し、帰りも極力早く帰ってきていたそうです。

 休日には主人と娘が、わたしの好物を持って見舞いに来てくれました。土、日は主人と娘がふたりで食事を作り、片付けも交代でやっていたそうです。
わたしの入院がきっかけとなって、ばらばらだった家族がひとつになった気がします。

 神様は、家族の絆を強めるために試練を与えてくださったのだと感謝しています。
いつの日か、家族全員が主を信じることができるようにと願っています。



現在、娘は東京でひとり暮らし、息子は結婚して独立。夫婦2人きりの生活です。娘が一人暮らしを始めた当初は寂しかったのですが、今は寂しさを感じないほど充実した毎日を送っています。

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