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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

奇跡について(1)

2012-12-21 20:16:39 | お茶の水聖書学院
お茶の水聖書学院(OBI)の卒業論文がようやく完成しました。書き上げるのに1年半かかりました。何度も書き直しになり、先生と添付ファイルでやりとりし、ようやくOKが出ました。昨日、御茶ノ水まで行ってファイリングし、提出してきました。大きな仕事をやり遂げたという気持ちでほっと安堵しています。もちろん、やり遂げる力を与えてくださったのは神様です。
論文のテーマは「聖書における奇跡の意味と意義について」です。

聖書を読んで「奇跡の記事さえなければ信じられるのに……」と言う人がいます。
わたし自身、クリスチャンになる前は聖書に書かれている全ての奇跡が信じられませんでした。
奇跡の記事につまずいてキリスト教を受け入れることができない人をみると、残念だなあと思います。聖書にはなぜ奇跡の記事がたくさん書かれているのだろうか……。聖書はどのような目的で奇跡を記しているのだろうか……と思い、このテーマを選びました。

聖書に書かれているすべての奇跡について調べたら、膨大になり、収拾がつかなくなってしまったかもしれません。ヨハネの福音書に記されているイエス様が行った7つの奇跡について調べてみてはどうかとOBIの先生から助言をいただき、その7つの奇跡に絞って調べることにしました。


まず初めに資料集めをしました。インターネットで「奇跡」というキーワードで検索して東京基督教大学の図書室から本を借りました。東京基督教大学まで行くのが大変だったので、OBIに送っていただき、OBIで読ませていただきました。

借りた3冊のうち2冊は、的外れの内容(聖書における主の奇跡ではなく、いわゆる世界中にある不思議な出来事の書かれた本)でしたので、がっかりしました。
でも、一冊はとても役に立つ内容でした。自宅への持ち帰りとコピー禁止というので必死に書き写しました。

去年の夏と秋にはルーテル学院大学の図書室の使用許可をいただいて、貴重な資料を集めることができました。(膨大な資料をコピーさせていただきました)

おかげでカルヴァン、メリル・テニイ、CLアレン、CSルイス、BFバックストン、RVGタスカーなどの聖書学者たちと親しくなりました。

「やっぱりそうよね、カルちゃん。テニイさんはそう考えるの。アレンさん、ルイスさんの考え方素敵! バックストンさん、ちょっと違うんじゃないの? タスカーさんはどう思う?」などと語りかけながら調べていました。

(偉い先生方で、親しくさせていただけるような方々ではないのに勝手に言っています。カルヴァンのことをカルちゃんなんて言ったら叱られそうですが……)

ルターさんとも親しくなりたかったのですが、ルター著作集の中にヨハネの福音書がなかったので残念でした。
内村鑑三が奇跡について書かれているのを読んだときは、はっとさせられました。

「キリスト教の重点はその奇跡である。」「キリスト教よりその奇跡を除いて余すところは零である。」「キリスト教は奇跡である。超自然的事実また勢力である。神が人として生まれ、罪を取り除き、死を滅ぼし、永生を賜えりとの事である。奇跡ならざるキリスト教は、これをキリスト教として認むることはできない」(『内村鑑三信仰著作集14』(教文館、2005年)、p131)

考えてみれば聖書は奇跡に始まり、奇跡で終わっています。はじめに神が天と地を創造したということ自体奇跡です。福音書においてもイエス様の誕生の奇跡から始まって、復活の奇跡で終わっています。
聖書には道徳的な教えだけが書かれていると思っている人がおられますが、そうではありません。キリスト教は、教えではなく神様がなさったことを信じる宗教です。              つづく

OBIの帰りに実家に寄って泊まり、母を手伝って大掃除をしてきました。我が家の大掃除はまだ途中なのですが……。
帰りの電車では熟睡してしまいました。



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