一昨日は家庭集会のクリスマス会でした。7つの家庭集会のメンバーが教会に集まって、それぞれ出し物を披露しました。今年のテーマは星です。
すばらしい賛美(中国語での賛美もありました)や劇、将来のゆめを語ってくれたグループもありました。
わたしたちは昨年と同様、朗読劇(もちろん、中身は新しい作品です)をしました。当日朝に早く集まってリハーサルをしましたが、それ以外は 11月の家庭集会で一度練習したきりです。
ほとんどぶっつけ本番でしたが、みなさん迫真の演技(?)でした。この作品については11/16のブログに書いています。(クリックすると、なぜかこの記事の下に11/16の記事が出てきます)
朗読劇の台本(前半)を紹介しますね
ナレーション:いまから2000年以上もむかし、ペルシャの国で四人の博士が星の道筋を調べるため、夜空を見上げていました。
博士1 :おお、あれは何だ? 今まで見たこともない星が出てるぞ。
博士2 :何だって? あ、ほんとだ。なんて美しい輝きなんだろう。
博士3 :この星は、何かのしるしかもしれない。
アルタバン:そうとも。この星は、メシヤ誕生のしるしだ。
博士1 :ほんとうかい、アルタバン。そういえば、あの古い巻物に救い主のことが書いてあったような……。
ナレ :博士たちは、以前ペルシャに住んでいた捕囚の民、ユダヤ人が持っていた巻き物を読んでいました。
アルタバン:巻物のダニエルに書かれていることから計算したら、メシヤ誕生はちょうど今年になっているんだ。
ナレ :アルタバンは仲間の誰よりも巻物を一生懸命読んでいました。
博士2 :とうとう救い主がお生まれになったんだ!
博士3 :みんなでユダヤの国に救い主を拝みに行こう。
博士1 :救い主に差し上げる贈り物を用意しなくては。
博士2 :長い旅になるから、ラクダも必要だな。
博士3 :では、四日後の夕方に七星の宮の前で会おう。
ナレ :博士たちは、旅支度をするため、それぞれ家に帰って行きました。財産を売り払ってメシヤに差し上げる贈り物やラクダを用意しました。アルタバンは贈り物としてサファイヤとルビーと真珠を求めました。
アルタバン:ああ、もすぐ約束の時間だ。急がなければ……。
ナレ :約束の日の夕暮れが迫ってきころ、アルタバンはラクダに乗って、七星の宮に向かっていました。そのとき、道端に誰かが倒れているのを見つけました。
旅人 :(苦しそうに)う、うっ……。助けてくれ。
ナレ :倒れていたのはユダヤ人の旅人でした。アルタバンがラクダから降りて旅人を見ると、彼は熱病にかかっているらしく、手足がけいれんで震えていました。
アルタバン:(気の毒だけど、看病したとしても助かるまい。約束の時間がせまっているから、行かなくては……。)
ナレ :アルタバンがラクダに乗りかけたとき、旅人の細い手がアルタバンの衣のすそをつかみました。
旅人 :み、水くんねえか。
アルタバン:えっ、水だって! (この人のために水を汲みに行っていたら間に合わなくなる。どうしよう)
ナレ :アルタバンは迷いましたが、旅人を見捨てることができず、水を汲みに行き、飲ませてあげました。そして、薬草を飲ませて一晩中看病しました。
夜が明けるころ、旅人は回復しました。アルタバンは、持っていたずべての食料と薬草の残りを渡しました。
旅人 :ああ、ありがてえ……。おめえさまは誰だっぺ?
アルタバン:アルタバンです。救い主がお生まれになったので、これからユダヤの国のエルサレムに行くところです。
旅人 :そうけ! 救い主がとうとう生まれたのけ。何のお礼もできねえけど、おめえさまにひとつ聞かせてえことがある。
アルタバン:何でしょうか?
旅人 :救い主が生まれるのはエルサレムでねえべ。ベツレヘムだっぺ。まちげえるな。
アルタバン:ありがとう。ベツレヘムですね。
ナレ :アルタバンは旅人と別れ、ラクダをすすめました。約束の日時はとっくに過ぎていましたが、仲間が待っているかもしれないと、七星の宮の前に来ましたが、そこには誰もいませんでした。
宮の屋上に「先に行く。砂漠を超えていくから追いつくように」と書かれたパピルス紙が置いてありました。
アルタバンはがっかりしました。でも、しかたがありません。食料も薬草もなくなってしまったので、贈り物として用意していたサファイヤを売って、それらを買い、仲間のあとを追いました。
つづく
*ユダヤ人の言葉を茨城弁で書いています。
ガリラヤなまりと茨城弁が似ているのではないかと勝手に想像しました。

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