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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

弱さをありがとう

2011-05-06 16:08:39 | 日本クリスチャン・ペンクラブ

4日は息子一家が泊まりに来て、霞ヶ浦ふれあいランドに行ってきました。
霞ヶ浦ふれあいランドは、水をテーマにした科学テーマパークです。一昨年も皆で訪れ、2009.5.9のブログに書きました。

そのときは、高さ60mの虹の塔の展望台に上り、たくさんの鯉のぼりが泳いでいるのを見ました。
今年は、震災の影響で塔には上れず、ふれあいランドの半分が立ち入り禁止になっていました。鯉のぼりも一昨年の5分の1ぐらいしか見ることができませんでした。

2年前はベビーコーナーしか喜ばなかったヒックンでしたが、今回は水の科学館で色々な実験装置をさわって喜び、さかんに「何で?」「何で?」と言っていました。

夜は皆で食事に行き、主人の還暦祝いをしました。
次の日にヒックンがまた熱を出し、水疱瘡になってしまったので、4日に出かけることにしていてよかったと感謝しました。



先日のクリスチャン・ペンクラブでは喜怒哀楽の「怒」をテーマに400字エッセイを書き、合評しました。
わたしが書いたものを紹介させていただきます。


弱さをありがとう
              
 子どものころ、病気ばかりしていた。高校生になっても小児喘息が治らなかった。
「弱く産んでごめんね」と母が言った。わたしは返事をしなかった。過保護に育てられたせいでこんなに弱くなったのだと怒っていた。
試験勉強をして少し寝る時間が遅くなっただけで熱を出した。自分が情けなく、怒りは自分にも向けられた。
 
あるとき、聖書の言葉『自分の弱さを誇ります。(Ⅱコリント十一:30)』が心に留まった。なぜ弱さを誇れるのか不思議だった。
弱いから、自分の力では何もできないから、祈るしかなかった。何かできたとき、神様の力によってできたのだと思えた。神様はわたしが高慢にならないように弱さを与えて下さったのだ。弱さは恵みなのだと気がついた。

「弱く産んでくれてありがとう」わたしは母に言った。そして神様に「弱く造って下さってありがとう」と言った。
怒りはあとかたもなく消えていた。


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