生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

成長させてくれるのは?

2010-01-16 09:14:18 | 

26年前の育児日記にはさまっていた紙に詩が書かれていました。
長男が誕生したとき、友人にいただいた詩です。紹介します。
題名と作者はわかりません。


やわらかな
ひとかたまりの粘土を手にとって
わたしはある日 なにげなくいじっていた
わたしの指の押すままに
粘土はへこんで
わたしの思うままに伸びて曲がった

それから何日たったろう
わたしが かえってみたときに
粘土は固くなっていた
わたしがつけた形のまま
そしてもう 変えることはできなかった

わたしは ひとりの子どもを手にとった
神様がくださった生きた粘土だ
一日また一日
救い主の技巧をもって形をつけた
おさない子どものやわらかな
云うなりになる心を

あれから何年たったろう
わたしが かえってみると
彼はもう大人になっていた
はじめにつけたあの形が
まだはっきりと残っている
そして もう変えることはできない


わたしが子どもたちにつけた形とは、どんな形なのでしょう? 決してよい母親であったとはいえません。育児日記には、イライラして感情で子どもをしかってしまったことへの反省や祈りが書かれていました。

愚かな母でありましたが、確かなことは祈って育てたことです。
子どもたちを神様が成長させて下さったことです。


聖書の言葉
「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。(Ⅰコリント 3:6)」

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