神戸(ごうど)駅から富弘美術館まではすぐでした。ここではたっぷり時間があったのでゆっくり見ることができました。駐車場には観光バスが何台もとまって、大勢の人が訪れていました。上の写真は、美術館の裏側から撮った写真です。
前回訪れたときから建て替えられていて、作品がとても見やすくなっていました。星野富弘さんのことはご存知の方が多いと思いますが、ご存じない方のために簡単に紹介させていただきます。
星野富弘さんは大学を卒業後、中学校の教諭になりますが、クラブ活動の指導中に頸椎を損傷して、首から下が麻痺して動かなくなってします。病院に入院中、口に筆をくわえて文や絵を描き始め、その後洗礼を受けてクリスチャンになります。
写真は、美術館入口横
口にくわえた筆でていねいに描かれた原画をみて、胸が熱くなりました。この一枚の絵を描くのにどれだけ大変な思いをされたのでしょう。それより、事故にあってから、絵を描くまでに至る苦しみを思うと、涙があふれそうになります。
また添えられている詩が心を打ちます。さりげない言葉が心にしみ入ります。
一緒に行った友人の一人は、富弘美術館に行き、絵に感動してクリスチャンになったのです。
ガクアジサイの絵に惹かれじっと見ていると、美術館にいた人が、「星野富弘さんはキリスト信仰をもって描かれたのですよ」と教えて下さり、聖書を読み、教会へ行くようになったとか。神様が富弘さんの絵を通して友人の心に働きかけて下さったのでしょう。
写真は、美術館裏の草木湖
絵を見ている人たちが「この人は何だかの信仰を持ってるって言ってたっぺ」「何の信仰だっぺか?」と話していました。(だっぺというのは茨城弁です)
『それはキリスト教ですよ!』と教えてあげたい気持ちでした。
でも、順路の最後の方に聖書の言葉が書かれていたので、きっと気づいてくれたでしょう。
美術館内では、立ち止まって富弘さんの言葉を書き写している人の姿がありました。わたしも書き写してきました。富弘さんの本にも書かれている言葉かもしれません。
2つの文章を紹介します
たったいちどしかない自分の人生ですから
社会がどうあろうと、人が何と言おうと
そんなにひるむことなく
大切な自分の人生を志を持って進んでいけたらいい
いのちというのは自分だけのものじゃなくて
だれかのために使えてこそほんとうのいのちではないかと思いました
つづく