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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

涙の預言者

2008-11-01 11:28:59 | 聖書から

エレミヤ書を学びました。
エレミヤは涙の預言者と言われています。

ソロモン王の次の代でイスラエルは北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂します。北イスラエル王国がアッシリヤに滅ぼされてから、南ユダ王国も破滅の道をまっしぐらにすすみます。それは、人々が神様の律法に背いた結果でした。
のちに南ユダ王国はバビロンに滅ぼされ、王は殺され、人々は捕囚となって異国に連れて行かれるのですが、エレミヤはそのことを人々に告げるように神様から言われました。

人々は耳触りのよいことを聞けば喜び、語った人を優遇します。逆にいやなことを聞けば腹を立て、語った人をなじります。

それで、人の気をひくためににせ預言者が嘘を語ります。バビロン捕囚で連れて行かれても2年で解放されると言った預言者もいました。でも、エレミヤは神様から告げられたとおりのきびしいこと(捕囚が70年続くこと)を伝えます。すると人々は怒ってエレミヤを投獄したり、貯水槽に投げ込んだりします。エレミヤ書にはエレミヤの苦悩が書かれています。


主よ。あなたがわたしを惑わしたので、私はあなたに惑わされました。
あなたは私をつかみ、私を思いのままにしました。
私は一日中物笑いとなり、みなが私をあざけります。
私は、語るごとにわめき、「暴虐だ。暴行だ。」と叫ばなければなりません。
私への主のみことばが、一日中、そしりとなり、笑いぐさとなるのです。
私は「主のことばを宣べ伝えまい。もう主の名で語るまい。」と思いましたが、
主のみことばは私の心のうちで、骨の中に閉じ込められて燃えさかる火のようになり、私はうちにしまっておくのに疲れて耐えられません。(20章7~9節)

エレミヤの思いを想像してみました。

神様、あなたからいただいた言葉をそのまま語っただけなのに人々にあざけられ、笑いものにされてしまいました。こんな理不尽なことがあるでしょうか。わたしの心はざっくりと裂けたように傷ついています。

わたしはこの国を愛しています。「暴虐だ。暴行だ」などと言いたくありません。もういやです。もう語りたくないです。

でも、語るまいと口をとじたら、あなたの言葉がわたしの骨の中で燃え盛る火のように熱くなりました。わたしは耐えられません。どうして黙っていることができましょう。

わたしは、あなたからの言葉をあますところなく語ります。でも、つらいです。神様、助けて下さい。


エレミヤは、70年の後に捕囚から解放されることも告げていますから、すべてが悪いことではなかったのですが、愛する同胞によいことを告げたかったはずです。でも、神様から託された言葉は厳しい言葉でした。葛藤し、苦しみもだえながらもそれを伝えたエレミヤはどんなに辛かったことでしょう。

でも、神様はエレミヤとともにおられ、守ってくださいました。捕囚として連れて行かれた民も守られました。もし、王国ユダがバビロンでなくアッシリヤに連れていかれたら、あちこちに散らされて民族そのものが消滅したかもしれなかったそうです。

当時の人にとって70年は、とほうもなく長く感じられたでしょう。でも、神様が言われたとおり70年ののちバビロンが滅ぼされて捕囚の民は解放され、エルサレムに帰れるのです。
だからこそ、イスラエル民族のダビデ王の子孫から救い主が生まれるという約束が遂行されたのですね。



今日はこれからまたヒックンが来て泊まります。今日はママと一緒です。明日は教会に一緒に行けるといいなあと思っています。








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