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後期高齢者医療保険料 年金天引きに「不満」
今月から始まった後期高齢者医療制度(長寿医療制度)で、保険料の年金天引きが初めて行われた15日、県内でも金融機関で年金の振り込み額を確認する高齢者の姿が多く見られた。市町村の窓口には、「これまでの健康保険料に加えてさらに取られるのか」などの相談が寄せられるなど、制度の浸透には程遠い状況だ。
新年度最初の年金支給日となったこの日、年金から保険料が天引きされたのは、県内の対象者18万4344人のうち、これまで国民健康保険(国保)に加入していた11万9769人。4月と5月の2か月分の保険料が差し引かれた。制度を運営する県後期高齢者医療広域連合(本部・盛岡市)によると、天引き額は平均7700円。
市町村の窓口には、問い合わせや相談が相次ぎ、盛岡市役所には約300件の問い合わせがあった。
年金から天引きされた高齢者たちからは、ため息や不満の声が相次いだ。一関市の女性(78)は「年を取ったら収入を得る手段はない。年金から引かれるのはつらい」とこぼした。
北上市役所の窓口を訪れた無職女性(70)は、入院中の夫(77)が天引きの対象。「家に届いた年金特別便では、6年間の未納があると指摘された。年金保険料はきちんと払ってきた。年金の記録漏れ問題は片付いていないのに、徴収するのだけは早い」と怒りをあらわにした。一方で、「どれだけ負担するのか分からない」(盛岡市の男性)、「何がどう変わったのかわからない」(同市の別の男性)など、自分の天引き額がわからない人も多く、新制度のわかりにくさへの不満の声も強かった。
一方、企業の組合健康保険や公務員共済などの加入者、扶養家族だった人の天引きは10月以降だが、花巻市役所には「銀行へ確認に行ったが、引かれていない」との問い合わせもあった。
民間団体の県社会保障推進協議会(盛岡市)がこの日開設した「後期高齢者医療制度110番」には、計30件の問い合わせがあった。(2008年4月16日全国紙地元版)
本当にガッカリする。少ない年金額の中からバッサリ天引きされている。
説明不足への憤りと生活の不安の心配は、一体どこへぶつけたらいいのだろうか?
説明する行政の立場の者にも、家族がいて高齢の親・親族などがいると思う。それなりに、丁寧な説明と理解のための努力が必要である。
2年前の小泉内閣の時に、半ば強行採決で決めた「後期高齢者医療制度」。福祉、介護と並ぶ医療。国民生活に直結する重要な構造改革の一環で、痛みを伴う改革の最終章であるとも言われている。今からでも高齢者の立場を大切にした懇切・丁寧な説明が求められる。
後期高齢者医療保険料 年金天引きに「不満」
今月から始まった後期高齢者医療制度(長寿医療制度)で、保険料の年金天引きが初めて行われた15日、県内でも金融機関で年金の振り込み額を確認する高齢者の姿が多く見られた。市町村の窓口には、「これまでの健康保険料に加えてさらに取られるのか」などの相談が寄せられるなど、制度の浸透には程遠い状況だ。
新年度最初の年金支給日となったこの日、年金から保険料が天引きされたのは、県内の対象者18万4344人のうち、これまで国民健康保険(国保)に加入していた11万9769人。4月と5月の2か月分の保険料が差し引かれた。制度を運営する県後期高齢者医療広域連合(本部・盛岡市)によると、天引き額は平均7700円。
市町村の窓口には、問い合わせや相談が相次ぎ、盛岡市役所には約300件の問い合わせがあった。
年金から天引きされた高齢者たちからは、ため息や不満の声が相次いだ。一関市の女性(78)は「年を取ったら収入を得る手段はない。年金から引かれるのはつらい」とこぼした。
北上市役所の窓口を訪れた無職女性(70)は、入院中の夫(77)が天引きの対象。「家に届いた年金特別便では、6年間の未納があると指摘された。年金保険料はきちんと払ってきた。年金の記録漏れ問題は片付いていないのに、徴収するのだけは早い」と怒りをあらわにした。一方で、「どれだけ負担するのか分からない」(盛岡市の男性)、「何がどう変わったのかわからない」(同市の別の男性)など、自分の天引き額がわからない人も多く、新制度のわかりにくさへの不満の声も強かった。
一方、企業の組合健康保険や公務員共済などの加入者、扶養家族だった人の天引きは10月以降だが、花巻市役所には「銀行へ確認に行ったが、引かれていない」との問い合わせもあった。
民間団体の県社会保障推進協議会(盛岡市)がこの日開設した「後期高齢者医療制度110番」には、計30件の問い合わせがあった。(2008年4月16日全国紙地元版)
本当にガッカリする。少ない年金額の中からバッサリ天引きされている。
説明不足への憤りと生活の不安の心配は、一体どこへぶつけたらいいのだろうか?
説明する行政の立場の者にも、家族がいて高齢の親・親族などがいると思う。それなりに、丁寧な説明と理解のための努力が必要である。
2年前の小泉内閣の時に、半ば強行採決で決めた「後期高齢者医療制度」。福祉、介護と並ぶ医療。国民生活に直結する重要な構造改革の一環で、痛みを伴う改革の最終章であるとも言われている。今からでも高齢者の立場を大切にした懇切・丁寧な説明が求められる。