銀幕大帝α

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正体不明 THEM (ゼム)

2008年08月18日 21時25分24秒 | 洋画サスペンス
ILS/06年/仏・ルーマニア/77分/R-15/サスペンス・スリラー/劇場公開
監督:ダヴィド・モロー、ザヴィエ・パリュ
出演:オリヴィア・ボナミー、ミヒャエル・コーエン

<ストーリー>
ルーマニアで平穏に暮らすフランス人夫婦のもとに、ある夜謎の来訪者が現れ・・・。
<感想>
02年にルーマニアで実際に起きた事件を基に作られたようですね。
人間は追いつめられると極限状態の中どのような行動に出るのかというのが、この映画からはしっかりと読み取れます。
複雑に構成された作品では無く、謎の集団から延々と逃げ回る夫婦の姿だけを描いた何の捻りもないストーリーですが、77分という短い時間が幸いしてか、かなりリアルに怖く最後までドキドキしながら観てました。
ラストで正体不明集団のネタバラシがありますが、こういう事件は世界各地でありそうで“本当に身近にありそうな恐怖”という感じがし、他人事ではないと思いましたね。

それにしても夫婦が住んでいる豪邸。
あんな迷宮みたいな家が舞台だからこそ、映画として面白かったのかも。
日本のうさぎ小屋みたいな家だったら、一室に閉じこもる夫婦を77分間見せられるというクソ面白くない映画が出来ちゃうでしょうから(笑)。

余談ですが、夫役のミヒャエル・コーエンが真田広之に見えて仕方が無かったです。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(仏語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
08/08/18DVD鑑賞(新作)
正体不明 THEM-ゼム- クロックワークス
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レンタル開始日:2008-08-08
コメント (2)
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THREE/臨死

2008年08月18日 20時56分15秒 | 亜細亜ホラー
THREE/02年/韓国・タイ・香港/127分/劇場公開
監督:キム・ジウン、ノンスィー・ニミブット、ピーター・チャン
出演:キム・ヘス、スウィニット・パンジャマワット、レオン・ライ、エリック・ツァン

<ストーリー>
「死の向こう側」をテーマに、韓国、タイ、香港の監督が描くホラー。妻が失踪した男が奇妙な現象に襲われる「メモリーズ」のほか「ザ・ホイール」「ゴーイング・ホーム」の全3話。
<感想>
まず韓国編。
題名の「メモリーズ」の意味することが最後になって解かれる。
でも最初でそれは予想出来る範囲。
ちょっと意味不明な部分があるが、結構人間性の怖さを巧く描いているかな?

余談だが、男性がエレベーターに乗るシーンで、階を移動中に一瞬だけ女性の霊が映る。
本当に一瞬だけど、かなりビクッとさせられるよ。
一時停止にして観るとまた一段と怖い。

評価:★★

タイ編。
全くの意味不明。
人形霊について描いたと思われるが、何が何やらさっぱり分らん。
怖さも全然感じられない。

評価:

最後に香港編。
これは秀作!
最後に衝撃の新事実が明かされるんだけれど、これがどうしようもなく悲しいんですよ。
実際にはありえないんだけれど、それが逆に衝撃的で、物凄く切なかったです。
名脇役エリック・ツァンがラストで見せる顔がまた好印象でした。

評価:★★★

オフィシャル・サイト(日本語)

総合評価:★★
08/08/17DVD鑑賞
アジア・オムニバス・ホラー レオン・ライ エリック・ツァン 記憶喪失 幻覚 人形 呪い 甦り 東洋医学 衝撃の事実 R-15 DVD旧作
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切り株画像(映画『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧』より)

2008年08月16日 22時24分55秒 | 切り株“TV”画像(閲覧注意)
雪山でソリに乗り遊んでいた少年たち。
颯爽と滑り降りていると、予想通り木陰から殺人サンタが現れて、斧を一振り切り株完成。
下で待っていた仲間の元には、頭が無い胴体だけの乗ったソリが到着。
その後、コロコロと頭が転がり落ちてくる。
この画像よく見ると、雪下から首だけだしているのがモロバレだ。
切り株度

レヴュー『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧』
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悪魔のサンタクロース/惨殺の斧

2008年08月16日 22時12分30秒 | 洋画ホラー
SILENT NIGHT, DEADLY NIGHT/84年/米/79分/殺人鬼ホラー/劇場未公開
監督:チャールズ・E・セリアー・Jr
出演:リリアン・ショーヴァン、ロバート・ブライアン・ウィルソン、ギルマー・マコーミック

<ストーリー>
幼いころにサンタの格好をした強盗に両親を殺された青年が殺人鬼に変貌し、人々を襲う。
<感想>
悪い子はいねぇかぁ~

悪い子はいねぇかぁ~~~!!!

両親をサンタに殺され、孤児院で育った少年。
シスターから執拗に体罰を受け、見えない傷を二つも心に背負ったまま青年に成長し、就職したのがおもちゃ屋。
クリスマスシーズンに店長からサンタになってくれと言われて、渋々サンタになるも、その事により彼の中で眠っていた狂気が目覚めた!!
誰彼構わず斧で

悪い子はいねぇかぁ~!

と、ぶっ殺していく。
たったそれだけの映画なんですが、全米公開時にはかなりのブーイングを食らったようです。
そりゃそうだ、子供の夢であり人気者のサンタが殺人鬼なんですからね。
後半は殺人サンタが狂ったように、H中の男女や、ソリで遊んでいた若者、そして警察官を無意味にぶっ殺していくだけを延々と見せつけられる。

これだけ殺っておいて、呆気ない幕切れだが、ここら辺が当時流行したB級スラッシャーたる安っぽさを味あわせてくれて、妙に嬉しくなった。

批判されたにも拘らず、映画自体はヒットしたようで、この後、殺人サンタの弟が後を継ぐ続編『悪魔のサンタクロース2』も制作された。
最近では密かにリメイクも進行中だぞ。

評価:★★☆
08/08/16DVD鑑賞(新作)
悪魔のサンタクロース 惨殺の斧 コンマビジョン
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レンタル開始日:2008-07-25

関連作:
『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧(1984)』(オリジナル)
『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース(2012)』(リメイク)
コメント (2)
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ノーカントリー

2008年08月16日 21時39分15秒 | 洋画サスペンス
NO COUNTRY FOR OLD MEN/07年/米/122分/R-15/犯罪サスペンス・ドラマ/劇場公開
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン

<ストーリー>
純粋悪たる殺し屋、金を持ち逃げしたベトナム帰還兵、彼らを追う保安官の宿命が交錯する。
<感想>
音楽が全く流れない。
静けさの中にも暴力が溢れている。
大きな見せ場はない。
しかし、何故か画面から目が離せない。
ストーリーが飛びぬけて面白いという訳ではない。
演出が、演技が素晴らしい。
今まで数知れずコーエン兄弟の作品を観てきたが、本作ほど暗く、重く、悲しい物語はなかっただろう。

無口のまま次々と殺しを続けるおかっぱ頭のアントン・シガー。
情け容赦なく、標的に向けて空気銃を放つ姿は感情が全く伺えず、彼が登場すると空気がグッと重くなるほど不気味で恐ろしい。
ハビエル・バルデムは非情な男を見事に演じきったと思う。
トミー・リー・ジョーンズやジョシュ・ブローリンよりも完全に映画の中の主役という地位を奪い取ったと云っても過言ではないだろう。

全ての事が解決し、再び本来の静けさが戻った町で、心の油断からか事故に遭い体に大きな傷を負いながらも、ゆっくりと歩き逃げるように去っていくシガーの背中から、初めて彼の中の人間性が見えたような気がしたラストも素晴らしかった。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★★
08/08/16DVD鑑賞(新作)
ノーカントリー ジョエル・コーエン イーサン・コーエン 『血と暴力の国』 トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ウディ・ハレルソン 2007年アカデミー作品賞 2007年アカデミー監督賞 2007年アカデミー助演男優賞 パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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