銀幕大帝α

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ANNA/アナ

2020年11月14日 16時09分30秒 | 洋画アクション
ANNA
2019年
フランス/アメリカ
119分
アクション
PG12
劇場公開(2020/06/05)



監督:
リュック・ベッソン
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』
製作:
リュック・ベッソン
脚本:
リュック・ベッソン
出演:
サッシャ・ルスアナ
ルーク・エヴァンスアレクセイ・チェンコフ
キリアン・マーフィレナード・ミラー
ヘレン・ミレンオルガ



<ストーリー>
1990年、ソ連の諜報機関・KGBによって造り上げられた殺し屋・アナ。国家間の争いを左右する一流の暗殺者へと進化を遂げたアナは、アメリカのCIAの罠にはめられてしまい…。

殺(や)って、
魅せる。

成功率100%のKGBの殺し屋に課せられた――
CIAからの成功率0%の究極のミッションとは!?


―感想―

そこそこ期待持って借りたけど、これ滅茶苦茶面白いじゃねえか。
ベッソンはこういう戦う女の映画を撮らせたら天下一品だわ。
俺が星を3つとか星4つとかを付けている映画て、やっぱり何処かでダレたり眠気に襲われたりというのがあったからそういう評価にしている時もある訳で、星を5つ付ける場合は全くそれが無かった、それを現した評価数なのよね。
だから本作は文句なしの星5つ!
眠気なんかを誘っている場合じゃない位にストーリー的にもキャラクター的にもアクション的にも魅力が満ち溢れていた。

時系列がちょこちょこ行ったり来たりするがややこしさはない。
これがあることでヒロイン・アナの生い立ちや、殺し屋として育て上げられた経緯がはっきりと見えてきて、彼女に少なからずとも感情移入は出来る。
何処となくベッソン映画の傑作でもある『ニキータ』を彷彿させる場面もあり(任務として与えられた銃に弾が入っていないとか)懐かしさを抱く一方、ボロボロに使われても必死に「夢」に向かって戦い続ける姿に、何が彼女をそこまでさせるのかという興味・関心が鑑賞者にも生まれてくる。

夢、それは本当の「自由」。

アナはこの「自由」を勝ち取る為だけに言われた仕事を次々にこなしていくのだ。

が、この映画は一本筋な話ではなく、なんと組織の命令でアナがこき使われるだけじゃないのよ、アナが状況によってその人を「利用」しているといった他人の目からは隠された“裏取引”が次々と明らかとなるんだわ。

「お前は器量で賢い」

この台詞が伏線になってた。

KGBの女ボス(ヘレン・ミレンの冷徹で非道さが最高!)がラストで呟く言葉「この糞女が」、皮肉とも称賛とも取れる言葉だよね、仮に俺が同じ立場でもそう言うと思う。


レストランでの格闘戦で割れた皿を武器にするアイデアは観てて楽しかったな、こういう使い方は斬新だなあて。
あと、個人的にはアナ役の女優さんよりも、レズビアンの友人を演じた短髪の子が好み。
短髪で思い出したが、アナが「自由」を手に入れた際の髪型はかなり衝撃的だった(そこまでしないと誰にも気づかれず自由にもなれないという事だよな)。

天涯孤独、孤立無援ではあった女が心の底から強く求めた「自由」、これを殺しのテクニック以上に頭の良さを発揮して見事に手中に収める様が激しく悲しく描かれた本作、貴方もその目で目撃して欲しい。

追記:
貼り忘れてた。
アナが無双する連続殺害シーンで流れる曲。


評価:★★★★★
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