銀幕大帝α

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FOUND ファウンド

2017年02月09日 14時00分27秒 | 洋画ホラー
FOUND
2012年
カナダ
103分
ホラー/サスペンス
劇場公開(2017/01/10)



監督:
スコット・シャーマー
脚本:
スコット・シャーマー
出演:
ギャヴィン・ブラウン
イーサン・フィルベック
フィリス・マンロー
ルーイー・ローレス
アレックス・コギン
シェーン・ビーズリー




<ストーリー>
学校ではいじめられ、不仲な両親の下で暮らす11歳の少年・マーティの楽しみは、家族の秘密を覗き見すること。ある日、兄がクローゼットに生首を隠していることを知り…。

-感想-

「僕の兄さんは生首を部屋に隠している」
かなり危なっかしいナレーションで幕を開ける本作。
それ以上に黒人差別をも平気でしているのでそういう意味でも危なっかしい作品。

どうせまた思春期ならではのホラー映画ばかり観ているからボーリングの玉がそういう幻覚としてとかそんなんでしょ?なんて思ってたら本当に生首隠してやんの。
隠す方も隠す方だが、黙って取り出してきて平然とした顔で眺めている弟もどうかと。

ホラー映画の癖してホラー映画ばかり観てると変な影響を受けて碌な人間にはならないぞ、そんな捻くれた訴えも感じつつある。

兄貴はホラー映画マニアだが、弟も相当なホラー映画好き。

こういう可愛らしいホラーばかり観てたら良いものを、興味本位で兄貴の部屋から拝借してきたVHSテープを再生してみたら中身は究極の変態スプラッター。

内容は改めて別項で記しますが、劇中で繰り広げられる惨劇よりも劇中劇で繰り広げられる惨殺の方が吐き気催す程にヤバし。
この劇中劇の殺人鬼を兄さんの姿と被せ、弟は察するのです。
あー絶対このビデオ観て兄さんは溜め込んできた怒りを(狂気に変えて)目覚めさせちゃったんだなぁと。
一部の人間しか持たない性癖があると、こういった危険度MAX変態ホラーを観れば、自分でも成れると錯覚して行動へと移しかねない恐ろしさもある。
某宮崎死刑囚みたいだ。
劇中劇の描写がここまで過激なのはそういう狂った人間を作っちゃうかもしれない、そんな娯楽に潜む暗部を前面に引っ張り出してきて警告したかったのかも。

苛められたらやり返せ。
殴られたら殴り返せ。

兄貴の考えを弟に強く押し付け、弟も徐々にその考えに賛同し始める。
弟に対する深い愛情がある故に、傷ついた弟の心に理解を示さない両親の態度に腸が煮えくり返ってしまった兄貴は、それまで親に対しての暴走を辛うじて止めていた足枷を終に外してしまい凶行に及ぶ終盤。

もう無茶苦茶、家族崩壊へと至る大好きな兄から大好きな弟へと贈る「解放」という名のプレゼント。

「明日になれば全てを見せてやるよ」

ジャジャ~ン!
こうしてホラー映画を愛した兄弟は、現実でもホラー世界の中心に立ち主役となるのであった。
弟は病むだろうな~。
けど、狂った精神は受け継ぐかもしれない。
弟を死ぬまで愛おしく想う兄としてはそれはそれで本望かもね。

多くの人間を殺めていた様だけど遺体とかの後処理はどうしてたんかな。
弟の同級生とかも殺しておいて全く事件として警察が機能していないのも謎ですが。

そんなことはどうでもええんや、これが真なる兄弟愛じゃ!
愛は人を狂わし良かれと想う方向に心も体も動かすんじゃ!!

そう言われると返す言葉もありませんが、頭おかしいだろう監督、とはなるよねw

評価:★★★
17/02/09DVD鑑賞(新作)
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