PHUNGSAN DOG/豊山犬
2011年
韓国
121分
サスペンス/アクション/ドラマ
R15+
劇場公開(2012/08/18)
監督:チョン・ジェホン
製作総指揮:キム・ギドク
脚本:キム・ギドク
出演:
ユン・ゲサン:プンサンケ
キム・ギュリ:イノク
<ストーリー>
38度線を股に掛け、ソウルとピョンヤンを行き来する“プンサンケ”と呼ばれる運び屋。彼はある時、韓国に亡命した北朝鮮の元高官の愛人をピョンヤンから連れて来るよう依頼される。
おまえはどっちの犬だ
命と命が交錯する境界線上の黙示録
-感想-
2011年
韓国
121分
サスペンス/アクション/ドラマ
R15+
劇場公開(2012/08/18)
監督:チョン・ジェホン
製作総指揮:キム・ギドク
脚本:キム・ギドク
出演:
ユン・ゲサン:プンサンケ
キム・ギュリ:イノク
<ストーリー>
38度線を股に掛け、ソウルとピョンヤンを行き来する“プンサンケ”と呼ばれる運び屋。彼はある時、韓国に亡命した北朝鮮の元高官の愛人をピョンヤンから連れて来るよう依頼される。
おまえはどっちの犬だ
命と命が交錯する境界線上の黙示録
-感想-
叫び吼えはするが一切台詞がない主人公というのはいかにもギドクらしい。
そして報われない愛を描く辺りもギドクらしいのだ。
ストーリー、演出そのものからギドクらしさが感じられてギドクファンの1人としては久々にギドク色を味わえたという事に嬉しさを抱きつつも、愛の為に拷問にも耐え抜き、ひたすら想い寄せる女性を救う事を考え危険な領域に足を踏み入れていく主人公の姿に心打たれ、展開に引き込まれるものがあった。
ただ唐突に主人公が撃たれまくるラストシーンだけはどうにも好きにはなれない。
なんか凄く投げ遣りな終わり方でここだけは心に響いてくるものがなかった。
彼は愛する人を失った事で生きる希望すらも失ってしまったという事なのだろうか。
うーん、一体ここはどう解釈すればいいのか分からなかったなぁ。
ミスを犯したことのない男が何故に最後になってあのような大失態に陥ってしまったのか。
全てに嫌気がさして自ら死を選んだようにしか見えないのだが・・・。
彼には先の希望を持って生きていて欲しかった。
イノクの愛を胸にね。
恩を仇で返すのは中国が一番に頭に浮かぶが朝鮮人も負けてはいない。
ほんと最低な奴らばかり出てきて苛々させられたが、中でもイノクを北から連れて来てくれと頼んだおっさんが超最低。
自己チューだし、自分の思い通りにいかなかったらイノクに手を上げるし、常にビクビクと怯えて精神不安に陥っているし。
そりゃあこんな肝っ玉の小さい野郎が目の前にいたら、イノクも北に帰りたいと懇願するはずだわ。
挙句、自分だけ助かろうとして、あれだけ「可愛い、愛している」と言っていたイノクが連れ去られた時は彼女救おうともせずに逃げ隠れてたしね。
やきもち焼き過ぎる割には愛情が浅過ぎるやろ。
こんなのDV男と一緒ですわ。
そういった意味でもイノクには運び屋の男と幸せになって欲しかったんだが、そこはギドク脚本だからねぇ、そうは上手く行かないってのが切ないっス。
イノクを演じた女優さん綺麗でした。
終盤での運び屋を裏切った南、イノクを殺した北、それぞれの男達を部屋に閉じ込めて戦わせるという殺伐としたシーンは見所になっているのですが、決着に不満。
そこは派手にドカーンでしょ(笑)
復讐を遣り遂げた運び屋の心地好い達成感なるものを私も味わいたかったなぁ。
という訳で復讐終わりの中途半端さから結末までは余りスッキリしないのですが、それまでの展開には怒りと憎悪が画面に滲み出ていて見応えのある作品でした。
評価:★★★☆
13/09/09DVD鑑賞(準新作)
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レンタル開始日:2013-02-02
メーカー:マクザム
オフィシャルサイト(日本語)
あはは。
確かに突っ込みどころは多くありましたね。
まぁでもそれらも軽く受け流せる話の面白さはありました。
ギドク監督ってほんと悲哀な話を書くのが得意なのか多いですね。
新作もそんな感じでしたし。
韓国という国はヘンテコリンな国ですよ。
日本と仲良くしようとする気も観られないですし。
世界からも嫌われていますしね~。
情報有難うございます。
記載されているアドレスへ飛んでみましたが、なんかサーバーエラーと表示されて見れませんでした。
また後日覗いてみますね。
まあ、韓国映画ですからね。
その辺の突っ込みどころの多さは、ギドクっぽくなかったような気がします。
なにはともあれ、同じ民族同士で、こんな壮絶な話をつくれるのは、お隣さんならではですね。
メビウスですがkstyleという韓国芸能ニュースに記事がいくつかあがってます
http://news.kstyle.com/m/search.ksn?searchWord=メビウス
コメント有難うございます^^
この作品は何時ものギドク監督らしい作品に仕上がっていてそこそこに良かったですよ。
本作でもそうでしたが、なんとも嫌~な気持ちにさせられるのはギドク監督ならではですよね。
『サマリア』とかほんとドヨーンとさせられましたから。
チョ・ジェヒョンさんは初期のギドク作品には欠かせない俳優さんですよね。
『嘆きのピエタ』観に行かれましか!!
ギドク監督の最新作って事で私も注目しています。
レンタルで出たら絶対観ますよ^^
『メビウス』てのは初めて聞きましたので動画サイトで調べてみたのですが見つからなかったです。
ドキドキするような内容なのですか?
気になります!!
この映画も気になっていました
でもまだ観てないです…
私もキム・ギドク監督は好き?というか
いつも気になる監督という感じかなぁ
観た後は考えさせられる部分もあるし、
目を伏せてしまうシーンもあるので、
何とも言えない気分になる…
でも新作が出来るとまた観てしまう…
少し前に「嘆きのピエタ」を観に行きました
「悪い男」のラストに少し似ていました
でも…うーん、何と言っていいのやら…
私はチョ・ジェヒョンssiが大好きなんですが
最新作「メビウス」が日本でも観れるといいなぁ
でも、内容が内容なだけに
ちょっぴりドキドキですf^_^;)
北も南もやっている事は同じという皮肉めいたものがありました。
なんとも哀しいお話でしたね。
ギドク監督らしい内容でした。
あっ私はイノクにちょっとだけ魅力を感じました。
彼女もまた悲しい定めをもつ人でした。
なぜ運び屋が心惹かれたのかが感情面が薄くて共感性が低かったと思います
しかし、結局
北も南もやってることに大差はないんですよね
私記事にもあるとおり、ビデオレターの初老女性のなんともいえない表情が全てを表していると思います