鎮魂施設として有名なひめゆりの塔。沖縄戦で多くの犠牲者を出した学徒隊は他にもあるそうですが、その最後の状況がわかっていないものが多く、志半ばで命を絶たれた学徒の慰霊をこれで代表している感もあります。
沖縄の至る所で見かけたこの花。ひめゆりの塔付近でも亜熱帯の陽光の中を咲き誇っています。花は朝顔みたいな形ですが、昼間に咲いているし、本体はちっとも似ていません。
コダチヤハズカズラだそうです。アフリカ原産。渡来時期は不明だそうですが、分布の広さから考えると戦前から沖縄では一般的な花だったのではないでしょうか。ほとんど一年中花が見られるそうで、この下に砲弾を避けて逃げ延びる学徒隊を匿ったのかも知れません。
ご覧の通り琉球ガラス村です。
ガラス製品を展示してあるガラスショップは残念ながら撮影禁止。レストランの天井は美しいステンドグラスで飾られています。
ガラス工房の横には琉球焼のいとまん窯も。これで予定の南部観光を終え、バスは一路中部に向かいます。
中部のテーマパーク、琉球村に着きました。
昔の沖縄旅行では人気のあったハブの見世物ですが、今は動物愛護の観点から虐待が禁止されておりまして、ハブとマングースの対決ショーもできません。ハブの習性を簡単に説明してくれて、その後は映画で対決ショーを見るという趣向です。ハブが温めた風船に食い付いて「パン!」と破裂すると、なぜか極楽息子(小)がげらげら笑い出しました。何がおかしかったんだろう?
この琉球村は有形無形の文化を保存することが目的なので、伝統的な絵巻行列も見せてくれます。大頭の「ミルク(弥勒)」と呼ばれる神様がうちわで衆生に幸せを振りまいてくれました。
お馴染みサーターアンダギーも、ここでは昔ながらの薪窯です。ヤギのミルクやヨーグルトの販売もあり、すぐ横にヤギ小屋がありました。息子たちがヤギを見ていると、「ニイニイ、ニイニイ!」とやって来た民族衣装のおじいが一人。うーん、さすがにうちなーぐち(沖縄方言)が様になっています。ヤギの餌である木の葉をたくさん持って来て、息子たちに餌やりをさせてくれました。こういう触れ合いがあってこそ旅は楽しいですね。
黒砂糖工場でサトウキビをつぶす水牛です。2匹が交代で作業しており、名前もあるそうですが忘れました。ここまで昔ながらの砂糖作りは他ではまず見られないでしょう。
サトウキビジュースは1杯400円。安いとは言えませんが、水牛君の労働を考えればフェアトレードだとは思います。