ホンダ今秋にフィット・ハイブリッドを発売予定
売れているフィットのハイブリッド化ですから、商品企画としてはど真ん中狙いですが、ここまでちょっともたつきましたね。トヨタ方式と比べてエネルギー利用効率は悪いが、簡便なのが取り柄のホンダの1モーターハイブリッドは、素早く水平展開することでしかトヨタに対抗できないはず。2代目インサイトから2年近くも遅れるのは、「中小企業並みに動きが速い」と言われてきたホンダらしからぬ遅さです。私はトヨタよりはホンダびいきだったはずですが、正直言って同社がこの数年、トヨタに遅れた商品開発を続けていることには失望しています。
日本で売れているホンダ車はフィットと派生車であるフリード、新型のステップワゴン、あとは軽自動車でしょう。ステップワゴンもホンダが期待したほどは販売を伸ばせていないようで、5年前のモデルである日産セレナといい勝負をしている程度なので、市場へのインパクトは大きくありませんでした。このステップワゴンにしても、モデルが新しい割に低迷しているオデッセイにしても、最近のホンダは腕が縮こまっていて、細部のリファイン以外に新しい価値を提案できていないように見えます。フリードは思い切ったコンセプトで大当たりしましたが、あれは何もなかったところに出せたからでしょう。強大な販売力を持つトヨタを相手にして、守りのモデルチェンジではシェアを守れない、というのは月間2,000台すら売れなくなったオデッセイを見れば明らかです。
日産リーフ、予約6,000台を達成
電気自動車をいきなり量産してくるところがすごいと思います。フィット・ハイブリッドより明らかにインパクトが大きいですね。遠出をしなくなった高齢者の予約が多いらしいですが、なるほどと思います。
BMW、メルセデス・ベンツがガソリン直噴エンジンの採用を拡大
VWにやや水を開けられた感のある直噴ガソリンですが、ここに来て両社共に主力車種に採用拡大となりました。出力と燃費効率を両立して、しかも厳しい排気ガス基準を達成しようと思ったら、エンジンのダウンサイジングと過給が常道になって来ました。過給エンジンは精密な燃料供給を要求するので、直噴が一般化してやっと燃費の改善に繋がるようになりました。自動車の過給エンジンは30年以上前から市販されていますが、当時から「燃費改善」が建前でした。ようやく実質が伴ってきたわけです。
ガソリンより先行して直噴化されていたディーゼルではダウンサイジングが一般的で、今ではトラックやバスのエンジンも6気筒ターボが当たり前です。12気筒から6気筒になればフリクションは大幅に減らせますから。
ダウンサイジングよりハイブリッドを指向していた国産メーカーも、来年以降は「できることは何でもする」ためにダウンサイジングに目を向けることは当然です。1.5Lのエスティマとか、カムリが出てきても少しも不思議じゃないと思います。
売れているフィットのハイブリッド化ですから、商品企画としてはど真ん中狙いですが、ここまでちょっともたつきましたね。トヨタ方式と比べてエネルギー利用効率は悪いが、簡便なのが取り柄のホンダの1モーターハイブリッドは、素早く水平展開することでしかトヨタに対抗できないはず。2代目インサイトから2年近くも遅れるのは、「中小企業並みに動きが速い」と言われてきたホンダらしからぬ遅さです。私はトヨタよりはホンダびいきだったはずですが、正直言って同社がこの数年、トヨタに遅れた商品開発を続けていることには失望しています。
日本で売れているホンダ車はフィットと派生車であるフリード、新型のステップワゴン、あとは軽自動車でしょう。ステップワゴンもホンダが期待したほどは販売を伸ばせていないようで、5年前のモデルである日産セレナといい勝負をしている程度なので、市場へのインパクトは大きくありませんでした。このステップワゴンにしても、モデルが新しい割に低迷しているオデッセイにしても、最近のホンダは腕が縮こまっていて、細部のリファイン以外に新しい価値を提案できていないように見えます。フリードは思い切ったコンセプトで大当たりしましたが、あれは何もなかったところに出せたからでしょう。強大な販売力を持つトヨタを相手にして、守りのモデルチェンジではシェアを守れない、というのは月間2,000台すら売れなくなったオデッセイを見れば明らかです。
日産リーフ、予約6,000台を達成
電気自動車をいきなり量産してくるところがすごいと思います。フィット・ハイブリッドより明らかにインパクトが大きいですね。遠出をしなくなった高齢者の予約が多いらしいですが、なるほどと思います。
BMW、メルセデス・ベンツがガソリン直噴エンジンの採用を拡大
VWにやや水を開けられた感のある直噴ガソリンですが、ここに来て両社共に主力車種に採用拡大となりました。出力と燃費効率を両立して、しかも厳しい排気ガス基準を達成しようと思ったら、エンジンのダウンサイジングと過給が常道になって来ました。過給エンジンは精密な燃料供給を要求するので、直噴が一般化してやっと燃費の改善に繋がるようになりました。自動車の過給エンジンは30年以上前から市販されていますが、当時から「燃費改善」が建前でした。ようやく実質が伴ってきたわけです。
ガソリンより先行して直噴化されていたディーゼルではダウンサイジングが一般的で、今ではトラックやバスのエンジンも6気筒ターボが当たり前です。12気筒から6気筒になればフリクションは大幅に減らせますから。
ダウンサイジングよりハイブリッドを指向していた国産メーカーも、来年以降は「できることは何でもする」ためにダウンサイジングに目を向けることは当然です。1.5Lのエスティマとか、カムリが出てきても少しも不思議じゃないと思います。