名古屋市科学館の特別企画、「世界最大の翼竜展」に行って来ました。翼長10mという最大の翼竜「ケツァルコアトルス」が展示の目玉のようです。この大きさで体重は70kgと推定されており、体格の割に極端に軽い構造になっています。当然、この大きな翼を羽ばたくだけの筋力はなく、空を自由に飛ぶと言うよりは滑空することしかできなかったでしょう。地上ではそれに輪を掛けて動きが鈍く、簡単に他の捕食者の餌食になったと思われます。
翼竜にも大きさがいろいろあり、尻尾の長さや歯の有無などでいくつかに分けられるそうです。恐竜時代の大空の支配者である翼竜ですが、飛行能力は現在の鳥類に比べると劣り、食物も動物の死体とか魚が中心であったようです。
現存する世界最大の飛行する動物、コンドルも最大で3mの翼長がある割に骨格や筋肉は華奢で、体重は12kgが最大限です。この体格では他の肉食獣との闘争は苦手なので、先に死体を見つけることで食物を得ているらしいですが、翼竜もこれに似た生活をしていたと推定されます。
標本そっちのけで聴いているのは「恐竜キング」のレシーバー。翼竜クイズとかが入っているらしいです。「ここでしか手に入らないわざカード」が付いてレンタル料金は500円。科学館も商売上手になってきました。
特別展の出口にはおみやげコーナーまであります。極楽息子(大)が欲しい物もあったようですが、お金がないので今回は見送りです。だって、科学館でそんなにお金を遣うことなんか想定してないもの。何万円もする化石も置いてありましたけど、そんなの買って帰る人がいるんでしょうかね。