いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

待ってました

2006年06月09日 | 極楽日記
 q.e.d. CAFEのアメリカンチェリーといちじくのタルト。野菜たっぷりのランチを嫌そうに食べていた極楽息子が踊り上がっています。

 弟ができるのを楽しみにはしていますが、もうすぐ出産でママが入院になることを話すと、べそをかいていたそうです。子供は基本的にプラス思考なので、弟ができると「弟の分もおもちゃを買ってもらえる」という思惑があって、おもちゃ売り場での品定めにも力が入っています。そんなに都合よくいくものかな?

 今回は時計の読み方のドリルが終わったので、ボウケンジャーの「ラジアルハンマー&ブロウナックル」のセットをせしめました。おもちゃのために勉強するんじゃないというママの意見もありましたが、私はとりあえず頑張った分を認めてあげようと思いました。

 偉い人は別にして、「将来のため」とか「教養のため」などという動機だけでは頑張れないものだと思います。「月と六ペンス」などの小説で有名なサマーセット・モームは、「読書案内」などの啓蒙書も書いていますが、昔読んだその脚注に同時代の文学者との論争について触れてあり、モームが「よほど物好きならともかく、金以外の目的で傑作が書かれることなどない」と意見した旨が書いてありました。

 それによると、サミュエル・ジョンソンが「ラセラス」を書いたのは母親の葬儀費用が必要だったのが直接の動機だったそうです。まあ、モームはかなりの毒舌家で、これに反するようなこともいっぱい言っているようですが。

 ともかく、極楽親父のような凡人にとっては、「明日の百より今日の五十」という感覚がありまして、息子の喜ぶ顔が見たいという単純な思いに負けてしまったわけです。
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