いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

姫路城見学(その3)

2010年02月10日 | 極楽日記

 ほら、ここから鉄砲を撃ったんでしょ。

 下の方の石垣はこんな乱積みになっています。ここだけ見ると簡単に登れそうな気がしますが。

 上の方は傾斜が急になり、石の隙間も狭くなっています。それに石落としで攻撃されますから、攻略するのは容易ではありません。

 天守閣の中にはゆかりの品々が展示されています。

 往時は壁という壁がこんな武器で覆われていたのでしょう。

 城攻めにおいて、高さのある天守閣から鉄砲を次々に撃たれたら、攻撃側の被害は甚大になると思われます。高い位置から陣形を観察できる利点も大きいでしょう。シンボルとしての意味を除いても、殿様が天守閣にいることは好都合でした。

 しかしやがて大砲が発達して、遠くから城郭を破壊できるようになったために、戦闘拠点としての天守閣の価値はほとんどなくなります。大砲があれば、天守閣は目標になって攻撃しやすいですからね。その後の要塞は五稜郭のような天守閣なしの形になり、やがて恒久的な要塞ではなく塹壕が歩兵戦の主な舞台になります。

 昭和の大修理の際に構造を理解するために作った模型だそうです。今ならコンピュータ上の構造解析で解を求めるのでしょう。

 間もなく大規模な補修工事が始まりますので、この勇姿もしばらくは見納めです。
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