いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

大天狗 純米吟醸

2024年01月26日 | 飲み物、食べ物

福島県本宮市唯一の酒蔵、大天狗酒造の製品。本宮市(もとみやし)という地名を聞いたことがないのですが、2007年に旧本宮町と白沢村が合併して新設された市なので、知名度がないのも当然。福島県は東西が広く、地理的には東から浜通り、中通り、会津と3つの地方に分けて考えると捉えやすいと言われます。震災と津波で被害が出たのは浜通りで、中通りと会津にはほとんど影響しませんでした。

中通りは鉄道や高速道路があり交通網が発達しています。中通りで名前の知られた町を南から辿ると、白河市、須賀川市、郡山市、福島市と位置するのですが、郡山市の少し北に本宮市があり、東北自動車道のインターもあります。これを利用して、人口3万ながら工業都市として発展しているそうです。

大天狗の酒は地元でほとんど消費されているそうなので、今回手に入ったのは偶然。大天狗酒造のサイトによれば、地元の酒米と安達太良山の伏流水で仕込んだ「華やかな香りと甘味と酸味のあるタイプのお酒」ということです。

東北の酒では、最近では震災で壊滅した浪江町(本宮市のすぐ東)から山形県長井市に移転した、鈴木酒造の磐城 壽(ことぶき)が大変印象深く、飲み比べてみるとこの大天狗はちょっと大人しくて主張がないかなあと思います。もちろん個人の感想なので、違う評価もあるかとは思います。食中酒としては吟醸香が主張しすぎないし、悪くない酒だと思います。

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