中学校の入学式に行って来ました。着慣れない服を着て、緊張しているのがよくわかります。背丈は普通ぐらいですが、靴のサイズが急に大きくなって28もあるので、1年もすれば見違えるほど背が高くなっているかもしれません。
理想的な教育の場を築かんとする講道館開祖、嘉納治五郎先生の構想を地元の出資者(嘉納財閥と呼ばれる嘉納一族。今の菊正宗、白鶴、山邑)が支えたのがこの学校の始まりということです。一般には柔道家としてのキャリアしか知られていませんが、元々は明治10年に創立されたばかりの東京大学に入り、その後も学習院や東京師範学校(今の筑波大学)を歴任。第五高等中学校(今の熊本大学)では校長を務めるなど教育に携わり、特に英語の重要性を説いたそうです。英語力は当時の日本人として傑出しており、熊本大学の講師だったラフカディオ・ハーンも嘉納校長の英語力を褒めています。「柔道一直線」ではなく、極めて多能な人物でした。
講堂に入場した新入生。90年前の古い建物なので手狭ではありますが風格があります。
入学をお祝いする祝電が披露されていました。
極楽息子(小)が6年間お世話になった小学校からも来ていました。応援してくれる人がいるのは嬉しいことです。