いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

北米アコードの評判

2012年09月26日 | 自動車
 Motor Trendのサイトでホンダの新型アコード(日本のアコードより大型で、日本ではインスパイアの名称でごく限られた仕様を販売)が評価されています。

 ここはミニバン、ミニミニバンやハイブリッド、軽自動車全盛の日本のメディアと違って、かなりの車好きを対象にしているようですね。例えば、2013-2014モデル162車種究極のバイヤーズガイドという記事では5段階評価を用いていますが、5つ星になったのはほとんどスポーツカー。5つ星は「乗るまで死ねない」という意味だそうですが、フェラーリやらランボルギーニを「死ぬまでに乗っとけ」と言われても普通は無理でしょうな。日本車で5つ星になったのはマツダのロードスター、日産GT-R、トヨタ86とスバルBRZの兄弟で、やはりスポーツカー。

 こうしたテスターが評価したアコードなので、日本人の好みとは違うかもしれませんが、ホンダの乗用車開発の傾向は掴めるでしょう。アコードは今の日本であまり売れていませんが、オデッセイのベース車でもあり、まずはこのセダンで新しい技術を先行採用してくるので見逃せないのです。

 デザインは大きく変えずにわずかにボディを縮小。それでいて室内を広くした。このため世界的に流行している4ドアクーペになることを回避。これは賛成。4ドアクーペと言えば、ベンツのCLSやVW CCのような長く平たく、天井は低くという4ドア乗用車。実用セダンやミニバンに対する反動なのでしょうが、室内の広さの割に車が大きくなるため取り回しが悪く、一家に一台の乗用車には向いていません。かつて日本でもカリーナEDやプレセア、エメロードなどの4ドアハードトップが流行しましたが、数年で廃れています。

 それから軽量化。アコードは総アルミボディを採用できるほど高価な車種ではないので、アルミと鉄を効率よく癒合させる新技術を導入し、アルミと鉄の複合した車体を作り上げています。フロントサスはダブルウィッシュボーンからストラットに簡略化。しかし剛性を上げ、性能はむしろ向上。レポートでも荒れた路面への対応などが向上したことを絶賛されています。

 軽量化と並んで大きな改善点が、新型のCVTです。レスポンスが向上し、エンジンがほとんど同じにも関わらず動力性能が目に見えて上がっています。Motor Trendのテスターをして、「自動車好きはCVTのフィーリングを気に食わなかったが、これなら気にならない」と言わせているのは相当なことだと思います。このクラスではトヨタとBMWの8AT、日産とベンツの7AT、VWのDSGが覇を競っていますが、それに対抗できるCVTができたのなら素晴らしい。

 と言う感じで、「モデルチェンジで10%ほど良くなっただろうという予想を越えて改良されている」らしいです。飛び道具は目立たないものの実質的な改良の幅は大きく、十分に競争力がありそうです。これならオデッセイにも期待していいのかな。
コメント
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