電磁石エンジン(要するにモーター)がうまくできたので、勢いでラジオのキットにも挑戦します。今度のは難しいぞ。
まず同調コイルを組み立てます。これがラジオの外観上の特徴になっているので、自分で作った実感が湧くでしょうね。
コイル巻きは気の短い息子には無理なのでパパが代行します。巻きが甘いと受信できませんから。
この段階でも3歳児を惹き付ける効果があることがわかりました。
このキットでは同調用のバリコンも自作するようになっています。ビニールで被覆したアルミ板を重ねてコンデンサーを作ります。重なる面積を連続的に変えてやればバリコンの出来上がり。
このビニールはアルミ板の傷防止用に貼られているのを流用したのですね。滑りを良くするために片方だけ剥がします。これを前提に回路が作られているので、剥がさないと容量が変わって正常に動作しなくなったり、間違って両方剥がすと短絡で全く使えなくなったりします。元ラジオ少年にはこんなこと常識ですが、初心者には落とし穴でしょう。説明書にもう少し配慮が欲しいと思いました。
ラジオの本体、つまり台座のところです。鉱石ラジオなのになぜ電池を入れるケースがあるのかと言うと、このラジオは切り替えで鉱石ラジオとゲルマニウムラジオ、また無電源のラジオと1石トランジスタラジオが比較できるようになっているからです。
これがその1石増幅回路。型番を見るとFETのようです。いや、本当は回路図をしっかり見ればいいんですが、私もこれを見るまではどうせ鉱石ラジオだと思って油断していたので。入力インピーダンスの高いFETを使うことで、3極真空管の増幅回路を再現したのでしょうか。こんなことはキットの説明に書いてありませんが、わかる人にはわかる、なかなか侮れないキットです。